キャンプやアウトドアフェスで大人気のヘリノックスチェア。軽くてコンパクト、座り心地も最高ですよね。でも、ひとつだけ不満があるとしたら……「首が疲れる」問題。
リラックスして空を見上げたり、うたた寝したりするとき、ヘッドレストが欲しくなる瞬間、ありますよね。ただ純正のヘッドレストって、なかなかいいお値段。そこで今回は、100均やホームセンターで手に入る材料で、純正品に負けない快適なヘッドレストを自作する方法を徹底解説します。
なぜヘリノックスにヘッドレストが必要なのか
「なくても座れるし」と思っている人こそ、一度つけてみてほしい。ヘッドレストがあると、首から肩にかけての緊張がふっと抜けて、チェアの座り心地がワンランク上のリクライニングチェアに変わるんです。
キャンプ場で読書するとき、焚き火を見つめながらぼーっとするとき、あるいは昼寝したいとき。頭をそっと預けられる場所があるだけで、リラックス度がまったく違います。純正品を買うかどうか迷っているなら、まずは自作で試してみるのもアリですよ。
自作に必要な材料と道具
まずは準備から。難しい材料は一切不要です。近所の100円ショップと手芸店、あとは工具箱を探ればほぼ揃います。
主要な材料
- バックル(25mm幅がベスト):ヘリノックスのフレームに合わせるなら、内径がパイプ径より少し大きめのワンタッチバックルが使いやすい。ダイソーやセリアの手芸コーナーにあります。
- 平ゴムまたはベルトテープ:伸縮性がある方がフィット感が増します。20〜25mm幅で長さは30cm×2本あればOK。
- クッション材:座面に使う高反発ウレタンや、既製品のネックピローを流用するのが簡単。100均のミニクッションを分解してもいいですし、手芸わたを詰めてもOK。
- 布地:肌触りのいいコットンや撥水加工のナイロンがおすすめ。使わなくなったシャツやタオルをリメイクするのも手。
- 縫い糸(ポリエステル強力糸):屋外使用を想定して、通常より強度のある糸を選びましょう。
あると便利な道具
- ミシン(手縫いでも作れますが、強度面ではミシンがあると安心)
- ハサミ(布切り用とテープ用)
- チャコペン
- 定規またはメジャー
- 安全ピン(ゴム通しに便利)
寸法の目安
純正のHelinox ヘッドレストを参考にすると、クッション部分のサイズは幅20〜25cm×高さ10〜15cmくらいが一般的。ただ、自分の首の位置や好みに合わせて調整できるのが自作の最大のメリットです。型紙なしでも始められるので、まずはざっくり大きめに作って、後から調整するといいですよ。
3分でできる超簡単バージョン
「縫い物はちょっと……」という人でも大丈夫。最初に紹介するのは、裁縫いらずの方法です。
用意するもの
- 100均のトラベルネックピロー(U字型のアレです)
- 結束バンド2本、またはマジックテープ式のケーブルタイ
作り方
- ネックピローをチェアの背もたれ上部にあてがう
- 両端を結束バンドでフレームに固定する
- 位置を調整して終わり
これだけです。5分もかかりません。見た目はちょっと簡易的ですが、使い心地は意外と悪くない。試しにヘッドレストの感覚を味わいたい人や、とりあえず次のキャンプに間に合わせたい人におすすめです。
しっかり派のための本格縫製バージョン
ここからが本番。見た目も機能も純正に近いものを目指すなら、布から作る縫製タイプに挑戦してみましょう。
クッション本体の作り方
- 布をクッションの出来上がりサイズより周囲1cmずつ大きく2枚カットする
- 中表に合わせて返し口5cmを残して縫う
- 表に返して、わたまたはウレタンを詰める
- 返し口を手縫いで閉じる
詰め物の量は調節可能にしておくと、後で微調整できて便利です。わたを詰めすぎると固くなりすぎるので、8割くらいを目安に。
固定用ベルトの取り付け方
ここが自作の一番のポイント。フレームにどう固定するかで使い勝手が大きく変わります。
ベルトは2本用意し、それぞれクッションの左右に縫い付けます。ベルトの先端にはバックル(オス側)をつけ、メス側はフレームに巻きつけるベルトに通す方式が一般的。
ポイントはバックル式にすること。着脱がワンタッチでできて、テンションの調整も簡単です。結束バンド直付けだと、つけ外しが面倒になって結局使わなくなる……なんてことになりかねません。
フレームを傷つけないための工夫
Helinox チェアワンのアルミフレームは軽量ですが、硬いプラスチックバックルが直接当たると擦り傷の原因に。バックルが当たる部分に、自転車のチューブを短く切ったものや、熱収縮チューブを被せておくのがおすすめです。これだけでフレームをがっちり守れます。
100均素材だけで作る実践レシピ
「全部100均で揃えたい」という声にお応えして、実際にダイソーとセリアで買える材料だけで作ったレシピを紹介します。
買い物リスト(ダイソー・セリア編)
- マイクロファイバーミニタオル(クッション本体に)
- 手芸わた 100g
- 25mm幅バックル 2セット
- 平ゴム 25mm幅×1m
- 結束バンド(小)
手順
- タオルを半分に折り、端から15cm×20cmの長方形にカット
- 三辺を縫い、わたを詰めて四辺目を閉じる
- 平ゴムを20cm×2本にカット
- ゴムの端にバックルを通して折り返し縫い
- クッション左右にゴムを縫い付ける
- フレーム側にもバックル付きゴムを取り付ける
材料費はすべて100均で揃えても500〜600円程度。純正品の10分の1以下のコストで、しかも自分好みの色や肌触りに仕上げられます。
外れにくくするための3つのコツ
せっかく作っても、使っているうちにズレてきたり、風で飛ばされたりしたらガッカリですよね。実使用を想定した対策をしておきましょう。
滑り止め加工
クッションの裏面に、100均で買える滑り止めシートを縫い付けるか、シリコンコーキングを点々と塗って乾かすだけで、背もたれへのグリップ力が段違いにアップします。
ベルトのテンション調整
ゴムだけに頼らず、ベルト部分にアジャスター(長さ調整できる金具)を入れるのが上級テク。気温や荷物の量で微妙に変わる座り姿勢に合わせて、その場で調整できるので快適さが持続します。
予備バックルの携帯
プラスチック製のバックルは経年劣化や強い衝撃で割れることがあります。小さいパーツなので、予備を1セット工具箱やキャンプバッグに入れておくと安心です。
市販の代用ヘッドレストと比較する
「自作はめんどくさいけど、純正以外の選択肢は?」という方のために、流用できる市販品もチェックしておきます。
ネックピロー流用タイプ
ネックピロー アウトドアの中には、両端にバックルが最初から付いている製品があります。これなら結束バンドで固定するだけで、見た目もそこそこ綺麗に決まります。ただし、ヘリノックス専用設計ではないので、ベルトの長さが合わない可能性はあります。
他社製ヘッドレスト
キャプテンスタッグやコールマンなど、別ブランドのヘッドレストも流用可能ですが、フレーム径や取り付け方法が微妙に異なるため、加工が必要なケースがほとんど。購入前に取り付け方法をよく確認することをおすすめします。
純正品との比較で見えてくること
純正のHelinox ヘッドレスト アクセサリーは、やはりフィット感と軽さが秀逸。重量はわずか数十グラムで、収納時もコンパクト。自作と比較すると、以下のような違いがあります。
- 重量:純正に軍配(自作はやや重くなりがち)
- 見た目:純正が当然綺麗
- コスト:自作の圧勝
- 自分好みの調整:自作の方が自由自在
- 作る楽しさ:これはもう完全に自作派の勝ち
コストとカスタマイズ性を取るか、完成度とブランド統一感を取るか。両方持って使い分けるのも面白いですね。
ヘリノックスチェア用ヘッドレスト自作で快適キャンプを
ここまで読んでいただければ、もう自作のイメージはバッチリ湧いたはず。最初は「うまくできるかな」と不安でも、やってみると意外と簡単。なにより、自分の首とお尻の位置にジャストフィットするヘッドレストは、世界にひとつだけの最高の相棒になります。
次のキャンプのお供に、ぜひオリジナルヘッドレストを作ってみてください。焚き火を眺めながら、うっかり寝落ちしちゃうくらいの快適さが待ってますよ。

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