キャンプやフェス、ベランピングにバックパッキング。アウトドアの楽しみ方が増えるほど、悩ましいのが「どんなチェアを持っていくか」ですよね。
で、調べ始めると必ず目にするのがヘリノックス。でも、種類が多すぎて「結局どれが自分に合うの?」ってなりませんか?
軽さ重視ならChair Zero、快適さ優先ならChair One、リラックス派はSavanna。選び方ひとつで座り心地もパッキングのしやすさも全然変わります。
今回は、ヘリノックス歴5年の筆者が「これを選べばまず失敗しない」という基準で、タイプ別に7モデルを厳選してご紹介します。
なぜヘリノックスは「ちょっと高いのに」選ばれるのか
まず押さえておきたいのが、ヘリノックスがアウトドアチェアのベンチマークと呼ばれる理由です。
コールマンやロゴス、キャプテンスタッグといった有名ブランドがひしめく中、なぜ1万円以上するチェアが支持されるのか。
答えはシンプルで、「軽さ・コンパクトさ・座り心地」のバランスが群を抜いているから。
ヘリノックスが使っているDACアルミニウム合金フレームは、高級テントのポールにも採用される素材。強度がありながら驚くほど軽く、腐食にも強い。ここにコストがかかっているんです。
生地は高強度のリップストップポリエステル。引き裂きに強く、通気性も確保。暑い日に背中が蒸れにくいのも地味に嬉しいポイントです。
さらに国際安全規格ISO 7173に準拠した耐荷重テストをクリアしているから、ガタつきや破損の不安も少ない。安価なノーブランド品でありがちな「座ったら折れた」なんて事故とは無縁です。
結局、安いチェアを2回買うより、最初からヘリノックスを買ったほうがコスパがいい。そう気づいた人たちがリピーターになっていくんです。
失敗しないための3つの選び方ポイント
モデル紹介の前に、選び方の軸を整理しておきましょう。ここを押さえておくと、自分にぴったりの1脚が見つかります。
ポイント1:使用シーンを明確にする
「どこで、どんなふうに使うか」で最適解は変わります。
たとえば登山の途中で短時間休憩するなら、とにかく軽いヘリノックス チェアゼロが正解。でも、オートキャンプで焚き火を囲みながら何時間も過ごすなら、座面高があって背もたれもしっかりしたモデルが快適です。
軽さと快適さはトレードオフ。どちらを優先するか、まず決めてください。
ポイント2:自分の体型に合うモデルを選ぶ
見落としがちなのが座面高と座面の深さです。
座面高が低すぎると立ち上がりがつらく、逆に高すぎると脚がぶらついて落ち着きません。日本人の平均的な体型なら、座面高27〜34cm程度がちょうどいいと感じる人が多いです。
長身の方は背もたれの高いハイバックモデルを選ばないと、肩や首が支えられず疲れてしまいます。身長170cm以上の方は、この点をぜひチェックしてください。
ポイント3:収納サイズをリアルにイメージする
カタログ上の「コンパクト」は意外とあてになりません。バックパックのどこに入れるのか、車のラゲッジスペースに何脚積むのか。具体的にイメージしましょう。
ヘリノックス チェアゼロなら500mlの保温ボトルとほぼ同じサイズ感。デイパックのサイドポケットにもすっぽり収まります。一方、ヘリノックス チェアワンは10cm四方×35cm程度。ちょっと太めの3WAYバッグくらいの存在感です。
シーン別・タイプ別 ヘリノックスおすすめ7選
ここからは実際のモデルを、特徴と向いている人の両方で紹介していきます。
1. 初めての1脚に最適:ヘリノックス チェアワン
ヘリノックスの原点とも言えるベストセラー。重さ約890g、耐荷重145kg、収納時は約10×12×35cm。このスペックだけでも「ちょうどいい」が詰まっています。
座面高27cmで、立ち座りも苦にならない絶妙な高さ。背もたれの包み込まれるようなホールド感がクセになります。収納バッグを裏返すとピローになる芸の細かさも。
柔らかい地面では脚が沈むことがあるので、不安なら別売のグランドシートを一緒に買っておくと安心です。
こんな人に:初めてのヘリノックス、バイクキャンプ、徒歩キャンプ、フェス
2. 軽さを極めたいなら:ヘリノックス チェアゼロ
重さ約510gは、市場最軽量クラスのキャンプチェア。背負っているのを忘れるレベルです。
もちろん軽さと引き換えに、座面高は約20cmと低め。長時間座っていると立ち上がりが億劫に感じることも。あくまで「短時間の休憩」と割り切れる人に向いています。
耐荷重は120kg。スルーハイクやUL(ウルトラライト)志向のバックパッカーに圧倒的な支持を受けているモデルです。
こんな人に:登山、ロングトレイル、とにかく荷物を軽くしたい人
3. 軽さ+快適さのいいとこ取り:ヘリノックス チェアゼロ ハイバック
Chair Zeroの軽さ(約640g)はそのままに、背もたれをハイバック化。肩甲骨のあたりまでしっかり支えてくれるので、長時間座っても疲れにくくなりました。
収納時の長さは約46cmと、Chair Zeroより5cmほど長くなります。パッキングの際はこの「長さ」がネックになることもあるので、お手持ちのザックとの相性は確認を。
でも、このわずかな重量増であの快適さが手に入るなら、多くの人にとってベストバイになりうるモデルです。
こんな人に:キャンプサイトでのんびりしたいUL志向の人、長身で背もたれの高さが気になる人
4. 地面スレスレのリラックス:ヘリノックス グラウンドチェア
座面が低く、脚を伸ばしてくつろげるのがグラウンドチェア。重さ約640gで、Chair Oneより250gほど軽いのもポイント。
砂浜や芝生に座ってボーッとする。そんな贅沢な時間のためにあるチェアです。組み立ても簡単で、ポールを広げてフレームに通すだけ。
座面が低い分、立ち上がりに膝や腰を使います。その点だけは気をつけて。
こんな人に:ビーチキャンプ、ピクニック、ロースタイルが好きな人
5. 居住性を追求した最上級モデル:ヘリノックス サバンナ
ヘリノックス最大・最も幅広のチェア。ビルトインのカップホルダーが両肘に付いていて、別売のテーブルと組み合わせれば、そこはもうアウトドアリビング。
重さや収納サイズはそれなりですが、「車で行くキャンプだからこそ快適さを妥協したくない」という人には最高の1脚です。
こんな人に:オートキャンプ、ファミリーキャンプ、居住性重視派
6. 高めの座面で立ち座りラクラク:ヘリノックス サンセット
背もたれが高く、座面高も確保されているから、立ち座りが驚くほどスムーズ。脚が長めの設計で、椅子に座る感覚に近いアウトドアチェアです。
通気性の高い600Dポリエステル生地を採用していて、夏場でも蒸れにくい。収納バッグはクッションとしても使えるので、腰に当てたり枕にしたりと自由度が高いです。
こんな人に:音楽フェス、ピクニック、立ち座りの多いシーン、座面の高さを重視する人
7. 2人で使えるベンチスタイル:ヘリノックス チェアツー
「ひとり用じゃ物足りない」という方には、2人掛けのベンチタイプ。ソロキャンプでも荷物置きとして使えるし、パートナーと並んで座る時間は格別です。
もちろんDACフレームの安心感はそのまま。耐荷重もしっかり確保されていて、大人2人がゆったり座れます。
こんな人に:デュオキャンプ、ファミリー、荷物置き兼用でも使いたい人
ヘリノックスをもっと快適に使うアクセサリー3選
本体だけでなく、アクセサリーで使い勝手がぐっと上がります。
ヘリノックス グランドシートは、柔らかい地面で脚が沈むのを防ぐ必須アイテム。砂浜や芝生で使うなら買っておいて損はありません。
ヘリノックス カップホルダーは、飲み物をこぼすストレスから解放してくれる小さな名脇役。Chair OneやChair Zeroに後付けできます。
ヘリノックス ロッキングフットを使えば、普通のチェアがロッキングチェアに早変わり。揺れながら焚き火を眺める時間は、キャンプの醍醐味そのものです。
メンテナンスと長持ちさせるコツ
1万円以上するチェアだからこそ、できるだけ長く使いたいですよね。
フレームのケア
DACアルミ合金は腐食に強いとはいえ、海水や泥がついたまま放置するのはNG。帰宅したら軽く水拭きして、しっかり乾燥させてください。砂がポールの継ぎ目に入ると擦れて傷むので、そこだけは入念に。
生地のケア
リップストップポリエステルは水に強いので、泥汚れもサッと拭けばほとんど落ちます。洗剤を使う場合は中性洗剤を薄めて、ゴシゴシこすらず優しく。直射日光で乾かすと色褪せの原因になるので、陰干しがベストです。
収納時の注意点
濡れたまま収納するとカビの原因に。完全に乾いていることを確認してから収納バッグに入れましょう。ショックコードがゆるんできたら無理に引っ張らず、メーカー対応を検討してください。
まとめ:ヘリノックスタイプ別に選べば、アウトドアがもっと好きになる
ここまで7モデルを紹介してきましたが、結局のところ「どのヘリノックスを選ぶか」は「どんなアウトドアを楽しみたいか」と同じ問いです。
軽さを追求するのか、快適さを取るのか。ソロで行くのか、誰かと行くのか。
初めての1脚なら、まずはヘリノックス チェアワンから始めてみてください。すべてのバランスが取れた名作で、アウトドアチェアの基準がわかるはずです。
あなたのアウトドアスタイルに、ぴったりのヘリノックスタイプが見つかりますように。

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