キャンプやアウトドアフェスで見かける、あのスタイリッシュなローチェア。座り心地が良くて軽いと評判だけど、いかんせん値段が……と感じている方も多いはず。そう、「ヘリノックス チェアワン」のことです。
でも大丈夫。最近は優秀な「ヘリノックスチェアもどき」がたくさん出てきています。とはいえ、安いだけなら心配ですよね。座り心地は?すぐ壊れたりしないの?
今回は、数ある類似品の中から本当に使えるものを見極めるために、本家との違いや選び方のポイントを詳しくお話しします。
なぜヘリノックスは高いのか?人気の理由とスペック
まずは本家を知ることから始めましょう。価格差の理由がわかれば、もどき製品を賢く選べるようになります。
ヘリノックス チェアワンがアウトドアチェアの定番になった理由。それは、登場当時としては革命的だった「軽さ」と「小ささ」、そして「快適さ」のバランスです。
重量は約960g。収納時はなんと直径11cm、長さ35cmほどにまで縮みます。そして最大の特徴が、ポールとハブで構成されたフレームが生み出す絶妙な座り心地。太ももを圧迫せず、腰が痛くなりにくい設計で、長い時間座っていても疲れにくいんです。
素材にもこだわりがあります。フレームには航空機にも使われる超々ジュラルミン「7075アルミニウム」を独自に進化させたDAC社製TH72M合金を採用。この強度と軽さの両立こそが、価格に直結する大きなポイントです。
失敗しない「もどき」選びの3つのチェックポイント
数多く出回っている類似品。スペック表だけでは見えてこない、現場で差が出るポイントを3つに絞ってお伝えします。
1. フレーム素材と強度で座り心地が決まる
ここが一番大事なポイントです。本家に採用されているDAC社製ポールは別格として、類似品の多くは「7075アルミ」または「6061アルミ」を使用しています。
7075アルミは強度が高く、本家に近い細さと軽さを実現できるのが強み。一方、6061アルミは少し重くなりますが、錆びにくく丈夫で、コストを抑えられます。
耐荷重が145kgに対応しているか、フレームの太さはどれくらいか、という点をチェックしましょう。細すぎるフレームは、座った時に不安定に感じる原因になります。
2. 座面の素材と縫製で耐久性が変わる
座面には主にコーデュラナイロンやポリエステルが使われます。重要なのは「デニール数」と呼ばれる糸の太さの単位。数字が大きいほど厚手で丈夫です。600D以上ならアウトドアでの使用にも十分耐えられます。
縫製も要チェックポイント。座面とフレームを繋ぐコーナー部分の補強が甘いと、座った瞬間にほつれてくることがあります。実際にネットの口コミで一番多いトラブルが、この「縫い目のほつれ」なんです。
3. フレームの組み立て方式でストレスが減る
本家のハブシステム(中央のプラスチックパーツにポールを差し込む方式)はワンタッチで展開できて本当に楽です。一方、類似品には「ショックコード(ゴム紐)方式」と「ハブ方式」の2種類があります。
ショックコード方式は足を1本ずつ繋げていくタイプで、組み立てに少し時間がかかります。ただ、壊れてもパーツ交換しやすいというメリットも。テンポよく設営したいなら、ハブ方式の製品を選ぶのがおすすめです。
目的別おすすめ「もどき」銘柄
チェックポイントを踏まえた上で、実際に評判の良い代替品をいくつか見てみましょう。
軽さ重視ならこの2択
とにかく軽さを追求するUL(ウルトラライト)志向の方には、REI フレックスライト エアーが本家の強力なライバルです。重量は脅威の約454g。本家チェアワンLTよりも軽量で、価格も抑えめ。耐荷重は113kgとなるので、その点だけは確認が必要です。
よりコスパに優れた選択肢としては、ネイチャーハイク アウトドアチェアがあります。7075アルミフレームを採用しながら、1万円以下で手に入ることも。初めての類似品として試しやすい価格帯です。
ゆったり快適さ重視ならこのモデル
「軽さよりも、どっしり座ってくつろぎたい」。焚き火を囲んで長く過ごすなら、REI フレックスライト キャンプボスを検討してみてください。座面が広く、ひじ掛け付きで安定感が段違い。重量は増えますが、その分の快適さがあります。
リクライニング機能が欲しいなら、NEMO ムーンライトも面白い選択肢です。前後に体を揺らせるので、ちょっと仮眠したい時にも使えます。
1万円以下の類似品はアリかナシか
気になるのは、Amazonなどで見かける5,000円前後の格安製品。これらは「アリ」です。ただし、使うシーンを選びます。
日帰りのピクニックや、芝生の上でのお花見など、ソフトな使い方なら十分活躍します。ただ、砂浜や岩場など過酷な環境での使用、頻繁に組み立て・収納を繰り返すようなヘビーユースには向いていません。
購入する際は、レビューを「星の数」ではなく「低評価の内容」で判断するのがコツ。特に「フレームが折れた」「座面が破れた」といった耐久性に関する指摘は要チェックです。
ヘリノックスチェアもどきで快適アウトドアを始めよう
結局のところ、ヘリノックスチェアもどきは「賢い選択肢」として十分に確立されていると言っていいでしょう。
本家の品質は間違いなく最高峰です。それにどこまで近づけるか、あるいは何か別の価値(価格や軽さ)を追求するかは、あなたのスタイル次第。
今回のポイントを参考に、ぜひお気に入りの一脚を見つけてみてください。迷った時は、やっぱり最初の一脚にヘリノックス チェアワンを選ぶのも、長く付き合える良い選択ですよ。


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