キャンプの定番チェア、ヘリノックス。軽くてコンパクト、座り心地もいい。でも、あまりにみんな使ってるから、ちょっと人と被るんだよなあ。
焚き火のそばに置いたら火の粉で穴が開かないかヒヤヒヤするし、砂地では脚がズブズブ沈む。風が吹けばアッサリ倒れる。冬はお尻が冷たいし、夏は蒸れる。
「もう少しこうだったらなあ」って思ったこと、一度や二度じゃないですよね。
実はそのモヤモヤ、全部解決できます。ヘリノックスは改造やカスタマイズの余地がメチャクチャあるんです。
公式の便利パーツで機能を底上げする王道ルート。自分で手を加えて世界にひとつだけの一脚にしちゃうDIYルート。どちらもアリです。
今日は、僕が実際に試したり仲間から仕入れたりしたヘリノックス改造のアイデアを、ジャンル別にたっぷり30個ご紹介します。あなたの「もっと快適に」「もっと自分らしく」が、きっと見つかりますよ。
まずはここから。公式オプションで悩み解決
いきなりハサミやペンキを手に取るのは、ちょっと怖いですよね。そんなときはメーカー純正のオプションパーツが強い味方。設計段階から想定された安心感があり、どれも悩みをピンポイントで解決してくれます。
砂浜でも安心。沈み込みを防ぐ足まわり改造
夏のビーチキャンプ、最高ですよね。でもヘリノックスに座った瞬間、脚が砂にめり込んで不安定になる。そんな残念な経験、ありませんか。
このストレスを一発で解消するのが、脚の先端に取り付ける「ボールフィート」です。接地面積がグンと大きくなるから、砂地でも雪の上でもしっかり安定。室内で使うときのフローリング傷防止にも効きます。モデルごとにサイズが違うので、お手持ちのチェアに対応する商品かどうかを必ず確認してください。
もうひとつ、さらに強力なのが「グラウンドシート」です。4本の脚全体を包み込むメッシュ状のシートで、ボールフィート以上に広い面積で荷重を分散します。超ふかふかの砂浜でも雪原でも、まるで地面に板を敷いたみたいに安定する。風でチェアが飛ばされそうなときは、このシートの上に重しを置けば簡易アンカーにもなります。
風と火の粉。焚き火まわりの不安をゼロに
憧れの焚き火を前に、ゆったりヘリノックスに腰掛ける。絵になる光景ですが、ひとつ間違えると悲劇です。強風でチェアごと倒れて火の中にダイブ、なんてシャレになりません。
絶対に備えておきたいのが「チェアアンカー」です。小さなペグとロープでチェアを地面に固定する純正品で、不意の突風でもビクともしなくなります。強風による転倒防止はもちろん、焚き火への転倒事故を防ぐ安全装備として、焚き火キャンパーには必須の改造といっていいでしょう。
火の粉によるシートの穴あきが気になるなら、生地が厚くて丈夫な「タクティカルチェア」をベース車両にするのも賢い選択です。標準のチェアワンより格段に頼れる素材なので、多少の火の粉ならビクともしません。
季節を選ばない。着せ替えでもっと快適に
夏はメッシュ、冬は保温。ヘリノックスはシートを交換するだけで、まったく違う椅子に変身します。
真夏のキャンプで背中やお尻が蒸れてベタつくなら、「サマーキット」などのメッシュシートがおすすめ。風通しが格段に良くなって、汗をかいてもすぐにサラッと乾きます。熱気がこもらないから、長時間座っていても快適。虫が多い季節は、メッシュ越しに虫除けスプレーを吹きかける裏ワザも使えます。
冬キャンプでお尻の冷えに悩んでいるなら、フリース素材やダウン入りの保温シートが正解です。座面と背もたれ全体が冷気をシャットアウトしてくれるから、別途クッションを持ち込む必要がありません。コンパクトに収納できるので、荷物を増やしたくない冬キャンにうってつけです。
座るだけじゃない。くつろぎを拡張する改造
さて、地面や季節への対策が済んだところで、次はプラスアルファの快適さを追求してみましょう。
揺れる幸せ。ロッキングフットで別次元のリラックス
これ、マジでオススメです。ただのキャンプチェアが、前後にゆらゆら揺れるロッキングチェアに早変わりします。
仕組みは簡単で、4本の脚に取り付けるだけ。キャンプ場でこれをやっていると、通りすがりの人に「それ何ですか?」と声をかけられること請け合いです。読書でも昼寝でもコーヒータイムでも、揺れながら過ごす時間は想像以上に心地いい。家のベランダやリビングでも使えるので、キャンプに行かない日でも「今日はヘリノックスで晩酌」なんて楽しみ方ができます。
置き場所に困らない。収納力アップの小物パーツ
キャンプ中、ちょっとした小物の置き場所に困りませんか。スマホ、ビール、Kindle、ちょっとしたお菓子。いちいち立ち上がってテーブルに取りに行くのは地味に面倒です。
そんなときは「カップホルダー」をサイドフレームに装着しましょう。ドリンクはもちろん、スマホスタンドとして使っても優秀です。飲みかけの缶を足元に置いて倒す、なんてプチストレスからも解放されます。
もっと大容量が欲しいなら、「サドルバッグ」や「ストレージボックス」も純正で揃っています。フレームに引っ掛けるだけで、小さなポーチひとつ分くらいの収納力がポンと追加されます。焚き火まわりで手元に置いておきたい道具をまとめて入れておくのに最適です。
個性を出すならDIY。世界にひとつだけの一脚に
ここからは、少し手を動かすのが好きな人向けの話です。既製品にはないオリジナリティを求めるなら、DIY改造にチャレンジしてみませんか。
自分色に染める。シートとフレームの塗装術
「キャンプ場で隣の人とチェアが同じで気まずい」。そんな経験があるなら、見た目から変えてしまいましょう。
一番手軽なのはシートのペイントです。布地用のアクリル絵の具や布描きクレヨンを使えば、文字通りキャンバス感覚で絵や文字を描けます。お気に入りの山の名前でもいいし、家族との合言葉でもいい。下手ウマも味になるのが手作りカスタムのいいところです。
フレームの色を変えたい場合は、ミッチャクロンなどのアルミ用プライマーを下地に吹いてから、お好みのカラーで塗装します。マットブラックでシックに締めてもいいし、蛍光オレンジで思い切り遊んでもいい。分解できる構造を活かして、パーツごとに色を変えるツートン作戦もアリです。ただしフレーム塗装は確実にメーカー保証が効かなくなる上、パイプの嵌合部分に塗膜がつくと組み立てられなくなる恐れがあるので、完全に自己責任でお願いします。
自分仕様に組み替える。カスタムパーツ流用のススメ
公式パーツにとらわれず、100均や他ブランドのガジェットを組み合わせて自分仕様に仕上げる。これもDIY改造の醍醐味です。
たとえば、スノーピークのキャンプポケットをフレームに結束バンドで取り付ければ、純正にはない形の収納が作れます。小さめのサコッシュを背面に引っ掛けて簡易リュック風にしたり、カラビナでランタンや小型ファンを吊るしたり。アイデア次第で便利さも見た目も無限に広がります。
ただし、非純正パーツの取り付けはフレームやシートに想定外の負荷をかける可能性があるので、安全性をよく確認しながらやりましょう。
改造を長く楽しむためのお手入れと注意点
いろんな改造を紹介しましたが、ひとつだけお伝えしておきます。メーカーが想定している使い方の範囲を超える改造は、すべて自己責任です。フレームを塗装すれば保証は効かなくなるし、非純正パーツの使用中に壊れてもサポート対象外になります。
とはいえ、リスクを理解した上で楽しむDIYは、ほかでは味わえない愛着を生みます。定期的にパーツの緩みや塗装の剥がれをチェックしながら、大切に育てていってください。
さあ、あなたのヘリノックス改造計画、何から始めますか。まずはボールフィートで砂浜対策から? それとも次の週末のためにいきなりロッキングフットで揺られてみます?

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