アウトドア用のチェアって、原色ドカン!みたいな派手な色が多い印象ありませんか?もちろんそれがフィールドで映えるし、テンションも上がる。でも、なんかこう、自然のなかにスッと溶け込んで、家のベランダにも置いておけるような、落ち着くアースカラーが欲しいんだよなあ…。そんな声が聞こえてきそうなのが、今回主役のHelinox Ground Chair Coyote Tanです。
「軽さは正義」を超えた、地面に座る感覚
とはいえ、ただ色がおしゃれなだけの椅子じゃないんです。その証拠に、このモデルの名前は「グラウンドチェア」。その名の通り、地面に近い低座面が最大の特徴です。重量はわずか約615g。500mlのペットボトルよりちょっと重いくらい。この数字、もちろん驚異的です。でもね、使った人の多くが口をそろえるのは「軽さがもたらす開放感」なんです。
「ちょっとそこまで」が変わるんです。バイクのパニアケースにポンと放り込んで、ふと気になった川原で降り立つ。バックパックのサイドポケットにねじ込んで、峠のてっぺんでコーヒーを淹れる。この気軽さ、手に入れたらもう手放せませんよ。
「これ大丈夫?」をひっくり返す、見た目以上の頑丈さ
正直なところ、初めてこのチェアを手にした人は、その細いフレームに不安になるみたいです。分かります。私もそうでした。「これ、ほんとに大人が座って平気なの?」って。
でも、その心配は無用です。フレームには高強度で知られる「DAC」社のアルミニウム合金を採用していて、耐荷重はなんと145kg。海外のレビューなんかを見ていると、身長190cm・体重95kgの大柄な男性が「最初は怖かったけど、何の問題もなく快適に使えてる」と笑っています。もちろん、体重をかけてドスンと乱暴に座るような使い方は禁物。道具へのリスペクトがあれば、それに何年も応えてくれる。そんな頼もしさがあります。
コヨーテタンという「ちょうどいい」選択
さて、今回の本命「コヨーテ タン」色についてです。これが本当に、絶妙なんです。砂漠の風景から取ったというこの色は、カーキほどミリタリーに振り切らず、ベージュよりずっと深みがある。乾いた土の色、とでも言いましょうか。
この色のいいところは、どんなギアとも喧嘩しないこと。手持ちのテントやタープが何色だったか、一瞬考える必要すらない。それでいて、無機質なブラックやグレーよりもずっと温かみがある。無骨になりすぎず、かといって甘すぎない。アウトドアシーンはもちろん、休日の自宅ベランダで使っても、まるで最初からそこにあったみたいに風景に馴染んでくれます。
砂の上でも感じる、驚きの安定感
そして、実際に座ってみると分かる、もう一つの感動ポイントが「安定感」です。底面が四角いフレーム構造になっているので、河原の砂利や芝生の上みたいな不整地でも、脚が沈みすぎたり、グラついたりしにくい。砂浜で普通のチェアを広げて、「あれ、なんか斜めってない?」っていうストレス、ありますよね。あれが、格段に少ないんです。
座面の生地もただの布じゃない。600デニールの高強度リップストップナイロンで、しかもメッシュ加工による通気性も確保。夏の蒸し暑い日でも、背中とお尻にこもる熱を逃がしてくれるから、ベタつかずずっと快適。この素材も、環境に配慮したブルーサイン認証を受けたリサイクル素材です。気持ちいいだけじゃなく、選ぶこと自体が自然への配慮につながるって、なんだかいいですよね。
あなたの足を、もう少し遠くへ運ぶ椅子
Helinox Ground Chair Coyote Tanは、いわゆる「良い道具」の典型です。良い道具っていうのは、持ち主をほんの少しだけ活動的にさせる力があると思うんです。「せっかくチェアを持ってきたんだから、いつもよりちょっとだけ遠くの、あの景色のいい場所まで歩いてみようかな」。そう思わせてくれる。この軽さと、この佇まいが、あなたの行動範囲をじわじわと広げてくれます。
ベンチのない公園、見晴らしのいい堤防、気の向いたままに入った河川敷。そこで、まるで地面にそのまま座っているかのような低い目線で、ただぼーっとする。そんな最高の贅沢を、このコヨーテタンはそっと支えてくれる相棒になるはずです。

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