キャンプやアウトドア、あるいは公園でのんびり過ごす時間。せっかく外に出るなら、とことんリラックスしたいですよね。
そこで気になるのが「座る場所」。テーブルとセットの高めのチェアもいいけれど、もっと地面に近い目線で、あぐらをかいてダラッと過ごせたら最高だと思いませんか?
そんな願望を叶えてくれるのが、ヘリノックス グラウンドチェアです。
今回は「本当にあぐらはかけるの?」「立ち上がるのはツラくない?」といった率直な疑問から、購入前に知っておきたいデメリット、類似品との違いまで、実際の使用感をベースに包み隠さずお伝えしていきます。
なぜ「地面に近い」がこんなに気持ちいいのか
普通のキャンプチェアに座ると、どうしても視線の位置が高くなります。もちろんそれはそれで快適なんですが、テントの中にいるような、地面と一体になる安心感は得られません。
ヘリノックスのグラウンドチェアは、座面の高さがわずか12〜22cm。腰を下ろすと、まるで自宅で床に座っているかのような錯覚を覚えます。
この低さが生み出すリラックス感は絶大で、焚き火を眺めるときや、ただぼーっと空を見上げるときに「ああ、これだよこれ」と心から思えるんです。ベンチに座るのとは、リラックスの質が根本的に違う。地面からの距離が近いほど、人は本能的に落ち着くのかもしれません。
だからこそ、この椅子はあぐらをかくのにも最適。膝を立てたり、足を投げ出したり、座面が低いからこそできる自由な座り方が楽しめます。
座り心地の秘密をサイズ感から紐解く
とはいえ「コンパクトな椅子=窮屈」というイメージを持つ方も多いはず。ここで、具体的なサイズを見ていきましょう。
この製品の大きな魅力は、座面の横幅が十分に確保されていること。骨盤まわりに余裕があるので、あぐらをかいてもフレームが太ももに食い込むようなストレスがありません。
生地には通気性の高いメッシュ素材が使われていて、真夏でも背中やお尻が蒸れにくい。汗ばむ季節のキャンプでも、快適に過ごせるのは嬉しいポイントです。
一方で「立ち上がりにくいのでは?」という声もよく聞きます。
実際のところ、まったく立ちやすくはありません。特に、ふかふかの草地や砂地では、手をついてよいしょと立ち上がる必要があります。ただ、こればかりは低座面の宿命。私は「立ち上がる動作すら、焚き火を囲む非日常の一部」と割り切るようにしてから、気にならなくなりました。
もし膝や腰に不安がある方は、次に紹介する類似品のハイタイプも検討してみてください。
バイクや徒歩キャンパーが夢中になる軽さと小ささ
このチェアのもう一つの主役級のメリットが、圧倒的なポータビリティです。
- 重さ:ヘリノックス グラウンドチェアはわずか615g。
- 収納サイズ:500mlのペットボトルとほぼ同じ、Φ11×30cmという驚異のコンパクトさ。
ザックのサイドポケットにすっぽり入るので、バイクの積載量が限られるツーリングキャンプや、荷物を1gでも軽くしたい登山・徒歩キャンプに最適です。
実際、私も河原まで歩いてコーヒーを飲みに行く「チェアリング」に使っていますが、片手にすっぽり収まるサイズ感は、気軽に外へ出かけるモチベーションを高めてくれます。軽いからこそ、連れて行くハードルが下がる。この心理的な気楽さが、一番の価値かもしれません。
耐荷重は120kg。フレーム構造もしっかりしているので、体の大きな男性が深く腰掛けても安心感があります。
本家と類似品、どれを選ぶ?徹底比較
良いところばかりを書いてきましたが、正直な話「お値段がネックだな…」という方も多いと思います。ヘリノックスは定価15,950円(税込)と、チェアにしてはなかなかの投資です。
そこで気になるのが、数多く出回っている類似品の存在。価格差がある中で「本家を選ぶ意味」はどこにあるのか、主な比較モデルとともに整理します。
MOON LENCE(ムーンレンス)
価格を抑えたい初心者に人気のブランドです。ざっくり半額以下で手に入るものの、重量は920gと本家より300gほど重くなります。生地感やフレームの剛性は価格相応で、長期的な使用では差を感じる場面も出てきそうです。
TAOREN(タオレン)
座面高が約30cmあるモデルが特徴。ヘリノックスの低さに不安がある方には、座面が高く立ち上がりやすいこちらが向いています。ただし、重心が高くなる分、足場の悪い場所では安定感がやや落ちる印象です。
VENTLAX
ポリコットン生地を採用し、焚き火の火の粉に強いのが最大の利点。フレームを付け替えることで、ロータイプとハイタイプの2WAYで使える器用さも備えています。「これ一つで兼用したい」という方には強力な候補です。
では、なぜ最終的にヘリノックスが選ばれるのか?それは「ストレスフリーな座り心地の設計」と「トータルバランスの良さ」に尽きます。フレームのしなり、生地の張り、体を預けたときの包み込まれるような感覚。この心地よさは、本家の長年の開発の蓄積を感じさせる部分で、私自身、一番の魅力はここにあると感じています。
使ってわかった「後悔しがちなポイント」とその対策
良い製品ほど、デメリットを知っておくと愛着が湧くもの。本音でいきます。
- 冬のお尻が冷える問題:地面に近いので、底冷えは避けられません。対策は、銀マットやクローズドセルのフォームマットをお尻の下に敷くだけ。ホームセンターで数百円で売っているシートをカットして使うだけで、保温性が格段に上がります。
- 深く座るとフレームを感じる:極端に浅く座ると安定しませんが、深く腰掛けすぎると背面のフレームが背中に軽く当たります。これは「慣れ」で解消できる範疇です。ちょうどいい塩梅のポジションは、数回使えば自然と体が覚えます。
- 砂地やぬかるみでの不安定さ:足の接地面積が小さいため、柔らかい地面ではめり込みやすいです。別売りのフットプロテクターや、ペットボトルのキャップを自作の底上げパーツとして使うユーザーもいるほど。私は小さなカット合板を携行して対策しています。
ヘリノックス グラウンド チェア あぐらスタイルがもたらす新しいアウトドア体験
結局のところ、ヘリノックス グラウンドチェアを買うということは、単に椅子を買うのとはわけが違います。
それは、焚き火の炎を目線の高さで感じられたり、地面に生える小さな草花にふと気づけたりする「新しい景色」を手に入れること。そして何より、どこでも自分の好きな場所で、あぐらをかいてリラックスできる自由を手に入れることなんです。
設営の手軽さ、持ち運びの気楽さ、座った時の開放感。この三拍子が揃った体験は、一度味わうと、ちょっとした外出すら特別なものに変えてくれます。
「よくばりなほどシンプルな相棒」として、あなたのアウトドアライフにぜひ迎え入れてみませんか?

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