キャンプやフェス、ちょっとした公園遊びに「良い椅子」を持っていきたい。でも、でかくて重い椅子は持ち運びたくない。そんなわがままな悩みを抱えていませんか?
今回は、アウトドアチェアの定番ブランドHelinox(ヘリノックス)から登場した、ちょっとユニークな一脚「Helinox INCLINE CHAIR」を深掘りレビューしていきます。
レバーひとつで座面角度を変えられるって本当? 軽さは? 結局、買って後悔しない? そんな疑問に、実際の使用感を交えながら答えていきます。
「インクライン チェア」ってぶっちゃけ何が違うの?
ヘリノックスといえば、軽量アルミポールとテンション構造で有名ですよね。インクライン チェアはそのDNAを受け継ぎつつ、「座面の角度を変えられる」というギミックを搭載しているのが最大の特徴です。
スペックをざっくり見てみましょう。
- 重量:約1,300g
- 耐荷重:145kg
- 収納サイズ:51×13×10cm
- 素材:DAC製アルミ合金ポール、ポリエステル&ナイロンメッシュシート
1.3kgは、ヘリノックスの中では決して超軽量とは言えません。でも、この椅子の本質は「軽さ」だけじゃないんです。むしろ、「地面に近いリラックス姿勢を自由に作れる」という点にこそ価値があります。
ちなみに、似た名前で「インクライン フェスティバル チェア」というモデルもあります。これは完全にグラウンドレベルの低いモデルで、インクライン チェアとは別物。検索するときは混同しやすいので注意しましょう。
実際に座ってみた:角度調整の実力は?
この椅子、フレーム横についているレバーを操作すると、座面の傾きを細かく変えられます。試しに一番深く倒してみると、これはもう「椅子」というより「座椅子」に近い感覚。あぐらをかいてダラッとしたいときに最高です。
逆に角度を浅くすれば、食事や読書に適した姿勢も取れます。普通のローチェアだと「もう少し深く座りたいな」と思っても固定されていることが多いので、この可変式は地味に嬉しいポイントです。
ただ、口コミでも指摘されているように、あまり低く設定しすぎると、お尻が地面スレスレになることがあります。特に柔らかい芝生や砂地では、沈み込みに注意が必要です。「靴を脱いで座椅子スタイルにすると安定する」という声もあり、使い方にちょっとしたコツがいりますね。
組み立てと収納:面倒くさがりでも大丈夫?
ヘリノックスシリーズはポールにショックコードが通っているので、組み立ては基本的に簡単です。インクライン チェアも例外ではなく、パーツを広げてジョイントに差し込んでいくだけ。
ただし、シートの張りが強いので、最後のポールを差し込むときに少し力が要ります。女性や力に自信がない方は「よいしょ」と思う瞬間があるかもしれません。でも、慣れてしまえば1〜2分で設営できますよ。
収納時は51cmとやや長めですが、付属のキャリーバッグに入れれば車のトランクやベンチの下にすっぽり。重さも1.3kgなので、キャンプ場内での移動が苦になることはありませんでした。
気になる耐久性と座り心地の真実
フレームには航空機にも使われるDAC製の高強度アルミ合金を採用。耐荷重145kgは、大柄な人でも安心して座れる数値です。実際に体重80kg超の友人が勢いよく座っても、ギシリとも言いませんでした。
シートは背面がナイロンメッシュで、蒸れにくいのが嬉しいところ。真夏のキャンプでも背中がムレムレになるストレスから解放されます。ただ、座面幅はコンパクトなので、体格によっては「もう少し横幅がほしい」と感じる可能性もあります。購入前にサイズ感を確認しておくのが無難です。
他のヘリノックスチェアと徹底比較
「インクライン チェアは面白いけど、他のモデルと何が違うの?」という声をよく聞きます。特に比較されやすいのが、定番の「サンセットチェア」と「グラウンドチェア」です。
- サンセットチェア:座面が高めで、焚き火を囲むのにちょうどいい高さ。立ち座りしやすいので、腰に不安がある人はこちらのほうが快適かも。
- グラウンドチェア:地面すれすれの低座スタイル。フェスやピクニックで人気ですが、インクラインのように角度は変えられません。
つまり、インクライン チェアが一番輝くのは「気分やシーンに合わせて姿勢を変えながら、ゆったりくつろぎたい」というケースです。読書→昼寝→食事と、過ごし方が変わるソロキャンプやペアキャンプにはドンピシャでしょう。
価格とコスパ、買い時はいつ?
定価は19,800円前後ですが、セール時には12,000円程度まで下がることもあります。アウトドアチェアに2万円は高いと感じる人もいると思います。ただ、ギミックの独自性やブランドの耐久性を考えると、長く使える一脚として納得感はあります。
「高くて良いもの」ではなく「自分に合ったもの」を選ぶのが賢い買い物。この価格なら、3〜4年の長期スパンで考えれば十分コスパは良いと感じました。
口コミで見つけた「ここがイマイチ」
良いことばかり書くのもフェアじゃないので、実際の口コミで指摘されている弱点も正直にまとめます。
- 前傾注意:深く倒した状態で前のめりになると、バランスを崩しやすい。
- 重さ:1.3kgは、超軽量モデル(500g台)と比べると重い。バックパッキングには不向き。
- 座面の狭さ:大柄な方には窮屈に感じる場合あり。
- 価格変動:セール時期によって価格差が大きいので、買い時が難しい。
とはいえ、これらのデメリットは「どんな使い方をしたいか」によって見え方が変わります。軽さ重視で登山にも持っていくなら他のモデル、車移動のキャンプでリラックスしたいならインクライン チェア、という風に割り切ると選びやすいですよ。
結局、こんな人にヘリノックス インクライン チェアはおすすめ
最後に、レビュー全体を通して誰にフィットする椅子なのか、整理しておきますね。
- キャンプや公園で「座椅子感覚」でくつろぎたい人
- 一つの椅子で読書・食事・昼寝とシーンを変えたい人
- ブランドの品質とデザイン性を重視する人
- 設営や収納の手軽さに妥協したくない人
逆に、とにかく最軽量モデルが欲しい人や、立ち座りのしやすさを最優先する人には、サンセットチェアやチェアワンが無難かもしれません。
地面スレスレのリラックス空間を作り出す、ヘリノックス インクライン チェア。キャンプサイトでの「無段階クッション」として、一度体験すると手放せなくなるかもしれませんよ。

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