キャンプやアウトドア好きなら一度は名前を聞いたことがある「ヘリノックス」。その中でも地面に近い低い姿勢でくつろげるモデルは、一度座ったらもう普通の高さのチェアに戻れなくなるほどの魔力がありますよね。
でも「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方も多いはず。今回は、ヘリノックスのローチェアに焦点を当てて、座り心地の秘密やモデルごとの違い、さらには巷にあふれる類似品との比較まで、じっくりお話ししていきます。
そもそもヘリノックスのローチェアって何がそんなにすごいの?
まずは基本から。ヘリノックスのチェアが多くのキャンパーを魅了する理由は、主に3つあります。
ひとつは驚くほどの軽さ。代表的なモデルでわずか640g前後。500mlのペットボトルより少し重い程度だから、ザックに放り込んでもまったく苦になりません。登山の途中で景色を楽しむときや、フェス会場まで歩くときも、この軽さは正義です。
ふたつめは組み立ての簡単さ。ショックコード(ゴム)でつながれたポールをパチンパチンとはめていくだけ。1分もあれば設営完了します。これが気持ちよくて、ちょっとした組み立てガジェット感覚で楽しめます。
そして最後が絶妙な座り心地。フレームが体を包み込むように設計されていて、低い位置でも立ち上がりにくいとうことがないんです。骨盤が自然に立ち、長時間座っていても腰が痛くなりにくい。これが本家ヘリノックスの最大の武器です。
ローチェアの代表モデルはこの2つ
ヘリノックスの中で「ロータイプ」として真っ先に候補に挙がるのが、以下の2モデルです。
グラウンドチェア
これこそがローチェアの代名詞。座面の高さが極めて低く、地面に足を投げ出して座るスタイルになります。
何よりの特長は、フレームのほとんどが地面に触れない設計であること。足先のわずかな部分だけが接地するので、砂や泥でフレームが汚れにくいんです。芝生の上はもちろん、ちょっと湿った地面でも気兼ねなく使えます。
テーブルと合わせるなら、ローテーブルとの相性が抜群。焚き火を囲むときも、視線が火と同じ高さになって没入感が違います。価格は13,000円前後と決して安くはありませんが、その価値は十分にありますよ。
ビーチチェア(メッシュ)
夏のキャンプや水辺での使用を想定したモデルです。シート全体がメッシュ素材でできていて、風通しは最高。汗をかいてもすぐに乾くし、水着のまま座ってもシートが濡れっぱなしになりません。
また、脚の部分が砂地でも沈み込みにくいよう、湾曲したデザインになっているのもポイント。海や川でのんびりしたいなら、これ一択と言ってもいいでしょう。
類似品や「パチノックス」って実際どうなの?
ヘリノックスの人気が高まるにつれて、似たようなデザインの格安チェアもたくさん出回るようになりました。いわゆる「パチノックス」と呼ばれる製品群です。
ここは正直なところをお伝えしますね。
確かに価格差はすごいです。例えばアルミ製の類似品なら2,700円〜3,000円程度で手に入ります。重量も本家とほぼ同等のものがあり、スペックだけ見ると「これで十分じゃん」と思いたくなります。
でも、実際に使い込んだ人の声を聞くと、次のような違いが浮かび上がってきます。
- 座面の張りと安定感:本家は座ったときにシートがしっかり体を支えてくれますが、安価な類似品は生地が緩くて安定感に欠けることがあります
- フレームの信頼性:類似品では数回の使用で座面からポールが外れたという報告も。安いからと飛びついたものの、結局買い直したという声は少なくありません
- 風に弱い:軽すぎるがゆえに、ちょっとした風でチェアごと飛ばされてしまうことも。焚き火の近くだったら危険ですから、注意が必要です
ヘリノックスが採用しているDAC社製ポール「TH72M」は、アルミ合金の中でも最高グレード。強度と耐久性が段違いです。さらに国内正規品ならモンベルが窓口となって部品交換や修理に対応してくれます。このアフターサポートの安心感は、価格差を埋める十分な価値があります。
ローチェアをもっと楽しむためのアイデア
せっかくローチェアを手に入れるなら、その使い道は無限大です。
ピクニックでは靴の脱ぎ履きがとにかくラク。地面に近いから靴を脱ぐハードルが低くなり、リラックス度が一気に上がります。レジャーシートの上にローチェアを置けば、シートの定員をひとり分増やせるという裏技も。
相性の良いギアとしては、SOTOのフィールドホッパーが有名です。コンパクトに収納できるテーブルで、ローチェアとの高さのバランスが絶妙。ふたりで並んでコーヒーを飲む休日なんて、考えただけで最高じゃないですか?
ヘリノックスのローチェア選び、最後にひとこと
どんなに良いチェアでも、自分の使い方に合っていなければ意味がありません。
「とにかく軽くてコンパクトに」という人はグラウンドチェア、「水辺や夏に使いたい」ならビーチチェアのメッシュモデル。そして長く使い続けるなら、類似品に惑わされず本物を選ぶのが結局は近道です。
アウトドアの時間は、日常を忘れて心をほどくための贅沢なひとときです。その相棒になる椅子だからこそ、座り心地と安心感にこだわってみてください。きっと、選んだモデルがあなたの外遊びをもっと深く、もっと心地よくしてくれますよ。

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