キャンプギアの中で、一度は座ってみたいと思うのがヘリノックスのチェア。とくにチェアワンは有名だけど、「なんだか小さくて落ち着かないんだよな…」と感じている人、結構多いんじゃないだろうか。
実は俺もそうだった。標準のチェアワンに腰を下ろした瞬間、「悪くないけど、何かが足りない」と感じたクチだ。で、たどり着いたのがヘリノックス チェアワン XL。
このチェア、ただ大きいだけじゃない。座った瞬間にわかる“ゆとり”があって、キャンプの時間そのものをワンランク上げてくれる。今回はこのチェアワンXLの本当の魅力と、買う前に知っておかないと後悔するポイントを包み隠さず話していこう。
なぜチェアワンXLが“ちょうどいい”のか
標準のチェアワンは、とにかくコンパクト。それはそれで素晴らしいんだけど、座面がタイトで、太もものあたりにフレームが食い込む感じが気になる人もいる。小柄な女性や子どもにはフィットしても、男性や体格のいい人には窮屈に映るのも当然だ。
チェアワンXLは、そこを根本から解決してくれる。座面の広さは標準より約40%アップ。幅だけでなく、背もたれの高さまであるから、肩甲骨のあたりまでしっかり包み込まれる。身長が高い人ほど「ようやく自分に合うチェアに出会えた」と感じるはず。
耐荷重も145kgと非常にタフだ。実際に海外のレビューでは、身長198cm・体重115kgの大柄な男性が「まったく不安なく使える」と太鼓判を押している。安定感が段違いだから、焚き火の前でうたた寝してもグラつかないんだよね。
座り心地は「家の椅子より上」と言われる理由
冗談抜きで、腰痛持ちの人から「オフィスチェアより腰が楽」という声が上がっている。これ、実際に座ってみると理由がよくわかる。
まず、骨盤から背中にかけての角度が絶妙。深く腰掛けると自然と背筋が伸びて、変なところに力が入らない。600デニールのポリエステル生地はハンモックのような張りがあって、沈み込みすぎず、でも硬すぎない。身体を包み込むのに、ちゃんと支えてくれる感じ。
「地面に近いロースタイルなのに、立ち上がるときにスッと立てる」というのも、地味だけどすごく大事なところだ。設営のときは座面が低めに感じるのに、不思議と膝や腰に負担が少ない。フレームの角度や座面の高さが計算され尽くしているんだろうな、と思う。
設営が「硬い」と言われる本当の理由と対処法
ここは正直に伝えておきたい。チェアワンXLを初めて組み立てるとき、多くの人が「え、固くない?」と感じる。フレームにシートを通すとき、かなり力を入れて引っ張らないといけない。女性や握力に自信がない人は、ここでちょっと心が折れそうになるかもしれない。
ただ、安心してほしい。ちゃんとコツがある。
ポイントは「下から上に向かって、順番に少しずつ生地を引っ張っていく」こと。一気に全部を通そうとすると無理だから、フレームを立てた状態で、下のポケットから少しずつずらしていくイメージ。そうすると、びっくりするほどスムーズにはまる。
それでも硬いなと感じるうちは、まだ生地が新品で馴染んでいない証拠。使っているうちに繊維が伸びて、どんどん楽になっていくから心配いらない。最初の3〜4回だけ我慢すれば、あとは快適のほうが勝つ。
地面に沈むのを防ぐDIYテクと必須アクセサリー
キャンプで意外と困るのが、チェアの脚が柔らかい地面にめり込む問題。チェアワンXLは脚が細めだから、雨上がりの芝生や砂地ではどうしても沈みやすい。寝転んでリラックスしていたら、いつの間にかお尻が地面スレスレ…なんてことも。
対策として、ヘリノックス純正のヘリノックス グランドシートは持っておくと安心だ。4本の脚をまとめて支えるから、沈み込みが劇的に減る。
でももうひとつ、ベテランキャンパーの間で密かに広まっている裏ワザがある。「テニスボールに穴を開けて、脚の先端に被せる」という方法だ。これが本当に優秀で、砂浜でも芝生でも安定感が段違いになる。見た目はちょっとユニークだけど、実用性は折り紙つき。100円ショップでテニスボールを調達すれば、コストもほぼゼロに等しい。
重さと収納サイズ。携帯性はどうなのか
チェアワンXLの重さは約1.5kgで、収納サイズは47cm×12cm×12cm。チェアワン標準の約900g、35cm×10cm×12cmと比べると、やっぱり存在感は増している。
じゃあ、持ち運びに不便かというと、それは使い方次第だ。
バックパックを背負って登山するようなスタイルなら、軽量なヘリノックス チェアゼロを選ぶほうがずっと賢い。でも、オートキャンプやソロキャンプ、バイクツーリング、カヌーやカヤックでの川下りなど、荷物にある程度余裕があるシーンなら、このサイズでもまったく問題にならない。
むしろ「ちょっと大きくなってもいいから、とにかく座り心地を優先したい」というニーズに、これ以上なく応えてくれるのがチェアワンXLだ。
もしヘリノックスの輸入品を買うなら気をつけること
並行輸入品が安く売られているのをときどき見かけるけど、個人的には公式の正規品をおすすめしたい。
理由はシンプルで、正規品には5年間のメーカー保証がついているから。生地のほつれやフレームの破損など、万が一のときも対応してもらえる安心感は大きい。キャンプ道具って、過酷な環境で使うからこそ、アフターサポートの有無は重要だと思うんだよね。購入するときは信頼できる正規販売店か、ヘリノックス チェアワン XLの公式取扱ページを選ぶのが無難だ。
ヘリノックス チェアワン XLは、自分への“ご褒美”になる
チェアワンXLの価格は、キャンプチェアとしては決して安くない。それでも、実際に使い続けている人たちの満足度は驚くほど高い。
「もうこれがないとキャンプに行きたくない」「家のリビングでも使っている」という声はざらで、それだけ日常とアウトドアの境界を溶かしてくれるプロダクトなんだと思う。
小さいと感じていた人にとって、チェアワンXLはまさに“答え”になるチェアだ。もしこれからキャンプチェアを新調しようと考えているなら、一度試しに腰を下ろしてみてほしい。その瞬間、XLを選ぶ理由がきっとわかるから。

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