八ヶ岳のテント場を探しているあなたは、今こんな気持ちじゃないでしょうか。
「登山がてらテント泊してみたいけど、初心者でも大丈夫かな」
「予約って必要なの?料金はいくら?」
「子連れだから、ある程度設備が整ってる場所がいい」
わかります。八ヶ岳はエリアが広く、山の上から麓までテント場の種類が多すぎて迷いますよね。
標高2,000m超の山岳テント場から車横付けOKの快適キャンプ場まで、情報量が多すぎて何を基準に選べばいいのか混乱するのは当然です。
そこで本記事では、登山×テント泊を10年以上続け、八ヶ岳に通い詰めている筆者が、心からおすすめできるテント場を厳選して紹介します。選び方のポイントや、実際に泊まってわかった注意点までガッツリお伝えしますね。
読み終わる頃には、「よし、ここにしよう!」と次の週末が待ち遠しくなっているはずです。
H2:八ヶ岳のテント場は2種類ある
八ヶ岳のテント場と一口に言っても、大きく分けて2つのタイプがあります。あなたの目的によって選ぶべき場所がガラリと変わるので、まずはここを整理しましょう。
- 山岳テント場:登山道を歩いて行く、標高の高い場所にあるテント場。登山のベース基地として利用する。
- オートキャンプ場:車で乗り入れて、麓でキャンプそのものを楽しむ施設。ファミリーやグループ向け。
「星が綺麗に見える場所でテントを張りたい」という場合、両方で叶います。山岳テント場は標高が高い分、空気が澄んで星空の美しさは格別です。一方、オートキャンプ場も八ヶ岳麓は標高1,000m以上あるので、街中よりずっと星が綺麗です。重い天体望遠鏡を持ち込めるのはオートキャンプの強みですね。
体力や装備、同行者に合わせて選んでください。登山初心者がいきなり山岳テント場を目指すのはちょっとハードルが高いので、まずはそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
H2:南八ヶ岳の山岳テント場2選
南八ヶ岳は赤岳や硫黄岳など、八ヶ岳の主峰が集まるエリアです。登山者向けのテント場が点在し、シーズン中は多くのクライマーで賑わいます。
H3:赤岳鉱泉
南八ヶ岳で最も有名なテント場と言っても過言ではありません。標高2,220m、美濃戸口から北沢登山道を約3時間半歩いた先にあります。
樹林帯の中にあるので風が遮られ、テント設営が比較的ラクです。冬季はさすがにマイナス15度前後まで冷え込みますが、夏は快適そのもの。山荘が併設されているので、登山に必要な最小限の装備で済むのも初心者にありがたいポイントです。
【基本情報】
- テント泊料金:1人1,000円
- 水場:あり(冬季は凍結の可能性あり)
- トイレ:山荘に併設。綺麗で屋内のため、トイレ用サンダルを持参すると快適
- テントの張りやすさ:平地が多いが、週末は早い者勝ち
- 電波状況:ほぼ入らない。docomoがたまに微弱に入る程度
【ここが魅力】
山荘の食事が充実しているんです。テント泊でもステーキなどのメニューを注文可能。無料の携帯充電スペースもあるので、充電切れの心配もありません。
【要注意】
北沢登山道は5月でも残雪や凍結があるため、必ずチェーンアイゼンを携行しましょう。また、稜線に出る際は落石対策でヘルメットがあると安心です。
赤岳鉱泉はとにかく人気なので、夏山シーズンの週末はテント場が混み合います。早めに到着して場所を確保してくださいね。
H3:オーレン小屋
「初めての山岳テント泊なら、ここが断然おすすめ」と言い切れるのがオーレン小屋です。桜平登山口から約1時間20分とアクセスが良好で、標高2,330mにあります。
南八ヶ岳のど真ん中に位置し、硫黄岳・天狗岳・根石岳など、ここをベースに複数のピークを狙えます。2泊して縦走を楽しむ登山者も多いです。
【基本情報】
- テント泊料金:大人2,000円、小学生1,000円
- 予約:不要(ただし混雑期は早めの到着が吉)
- 水場・トイレ:あり。トイレは小屋の中の水洗トイレが利用可能
- テントの下に敷くスノコ板:無料で借りられる(数に限りあり)
【ここが魅力】
施設の充実度がダントツです。テント下のスノコ板は雨で地面が濡れている時に神アイテム。小屋で冷えたビールや飲料も買えて、なんと檜風呂(日帰り入浴可)まであるんです。登山でかいた汗を流してからビールを飲める。これぞ極楽。
森の中なので風も穏やかで、星空も綺麗。ファミリーや初心者に優しい設計が光ります。
H2:北八ヶ岳のおすすめテント場
北八ヶ岳は南に比べてなだらかな山容が多く、苔むした森や静かな池が魅力です。岩稜帯をガシガシ登るより、自然の中でのんびり過ごしたい人に向いています。
H3:双子池キャンプ場
北八ヶ岳の湖畔に位置する静かなテント場です。最大の魅力はアクセスの短さ。大河原峠から双子山を経由して約50分で到着します。歩く時間が短い分、テントを張ってからのんびりする時間がたっぷり取れます。
双子池の畔で迎える朝焼けや、満天の星空は格別。都会では決して味わえない静寂がここにはあります。
【基本情報】
- 営業期間:2026年4月25日~11月7日
- 予約:完全Web予約制(電話・メールでの予約不可)
- 到着:16:00までに受付必須。遅れると宿泊できません
- ルール:場内は完全禁煙。雌池の畔や指定地外への設営は禁止
- トイレ:テント場から徒歩5〜10分
- 電波:docomo・softbankは圏外。auは小屋周辺のみ利用可
【ここが魅力】
なんと言っても湖畔のロケーションです。晴れた日の朝、湖面に映る山々のシルエットは写真に収めたくなること間違いなし。
【要注意】
完全予約制で、16時までに受付しないと宿泊が認められません。登山計画をしっかり立てて、時間に余裕を持って行動しましょう。電波がほぼ使えないので、事前に家族や友人に予定を伝えておくことも忘れずに。
H2:麓でのんびり楽しむオートキャンプ場
「登山はちょっとハードルが高い…」という人や、「小さな子供連れだから安心して泊まりたい」という方には、八ヶ岳麓のオートキャンプ場が最適です。車を横付けできるので、テントや食材をたっぷり積み込めます。
H3:花の里キャンプ場
八ヶ岳南麓の富士見高原にある、標高約1,300mのキャンプ場です。標高が高いので夏でも涼しく、夜は星が本当に綺麗。車をテント横に置けるサイトが多く、荷物運びもラクラクです。
【基本情報】
- 料金:芝生サイト 大人1名込み3,200円~、電源付きサイト4,700円~(2026年シーズン)
- 徒歩3分で日帰り温泉「鹿の湯」あり
- 炊事場・トイレ完備
【ここが魅力】
キャンプ場から歩いてすぐの場所に温泉があるのは本当にありがたいですよね。キャンプ飯を楽しんだあと、温泉でさっぱりしてテントに戻る。焚き火を囲んでまったりして、満天の星空を眺めて眠る。最高の休日がここにあります。
Coleman テントやスノーピーク 焚火台など、道具をしっかり積み込んで、快適なアウトドア体験を満喫してください。
H2:バンガローやコテージがある施設も
テントを張るのはちょっと自信がない、天気が悪そうで不安、という場合はバンガローやコテージ泊ができる施設も選択肢に入れましょう。
H3:PICA八ヶ岳明野
全天候型の快適キャンプを求めるなら、PICA八ヶ岳明野も選択肢です。コテージやキャビンが充実しており、テントを持っていなくても八ヶ岳の自然を満喫できます。もちろんテントサイトもあるので、テント派とコテージ派が混在するグループにも最適。
ロゴス 寝袋やキャプテンスタッグ テーブルといったキャンプ用品を揃えて行けば、より快適に過ごせますよ。
H2:テント泊初心者が気をつけるべき5つのポイント
何度も八ヶ岳でテント泊をしてきた経験から、初めての人が陥りがちなミスと対策をまとめました。
H3:1. 防寒具は夏でも必須
八ヶ岳の標高2,000m超では、夏でも朝晩の気温が一桁まで下がるのが普通です。9月なら最低気温が5度を切ることも。ダウンジャケットやフリースは必ず持参してください。
H3:2. レインウェアを過信しない
山の天気は変わりやすい。晴れ予報でも突然の雷雨や霧に見舞われます。レインウェアは完全防水の信頼できるものを。モンベル レインウェアなど、登山用の上下セパレートタイプが安心です。
H3:3. トイレ用サンダルがあると便利
山岳テント場のトイレは、靴を脱いであがるスタイルのところが多いです(赤岳鉱泉やオーレン小屋など)。暗い中、登山靴の脱ぎ履きは地味にストレス。軽量なサンダルをひとつ忍ばせておくと快適さが段違いです。
H3:4. ゴミは必ず持ち帰る
当たり前のことですが、山のテント場にゴミ箱はありません。自分が出したゴミはすべて自分で持ち帰ること。これが守られなければ、テント場そのものが閉鎖されてしまいます。
H3:5. 最新情報を必ずチェック
山の状況は刻々と変わります。積雪や凍結、施設の営業状況など、出発前に必ず各施設の公式サイトや登山情報サイトで最新情報を確認してください。特に冬季閉鎖のタイミングや残雪期の登山道情報は、生死に関わる重要事項です。
H2:まとめ:あなたにぴったりの八ヶ岳のテント場を見つけよう
ここまで読んで、八ヶ岳のテント場の全体像がつかめたのではないでしょうか。
- 登山ついでにテント泊を楽しみたい → 赤岳鉱泉かオーレン小屋
- 静かな湖畔で過ごしたい → 双子池キャンプ場
- 車で乗り入れてのんびりしたい → 花の里キャンプ場
- 天気や装備に不安がある → コテージ施設を選ぶ
どのテント場にも共通するのは、八ヶ岳の圧倒的な自然の美しさです。朝日で赤く染まる山肌、澄んだ空気、都会では見られない満点の星空。
一歩踏み出すのに少し勇気がいるかもしれません。でも大丈夫。この記事を参考に準備を整えれば、きっとあなたにとって最高の山行になります。
さあ、次の週末は八ヶ岳のテント場で、忘れられない一夜を過ごしてみませんか。

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