キャンプから帰ってきて、泥だらけのテントを前に「これ、コインランドリーで一気に洗えたら楽なのになあ」って思ったこと、ありませんか。
ぼくも以前、大型テントを抱えて24時間営業のコインランドリーに向かおうとしたクチです。でも結論から言うと、テントをコインランドリーで洗うのは絶対にNG。というか、やっちゃダメなんです。
「え、そうなの?」って声が聞こえてきそうなので、今日はその理由と、じゃあどうやって洗えばいいのかを本音で話していきますね。
なぜコインランドリーでテントを洗ってはいけないのか
まず最初にハッキリさせておきたいのが、テントとコインランドリーの相性は最悪だということ。これには大きく分けて3つの理由があります。
洗濯機がぶっ壊れるリスクがある
テントって水を弾くようにできてますよね。当たり前ですけど、雨を防ぐための撥水加工がガッツリ施されています。
この撥水生地、脱水のときに水をうまく排出できなくて、ドラムの中で偏った重さになるんです。そうすると洗濯機が異常振動を起こして、最悪の場合ストップ。修理が必要になることも。
実際に某コインランドリーチェーンでは、年間15件くらいテントが原因のトラブルが起きているんだとか。これ、修理代を請求されたら目が飛び出る金額になりますよ。店舗によっては「テント洗濯お断り」って貼り紙してるところも増えてるくらいです。
テント自体が傷むリスクも見過ごせない
洗濯機が壊れるだけじゃないんです。テント側にも悲劇は待っています。
バックルや金具が洗濯槽にガンガン当たって、せっかくの生地に穴が開いたり、縫い目がほつれたり。あと乾燥機を使うとどうなるかというと、高温で防水コーティングのシームテープがペロンと剥がれてしまうんです。これが剥がれると、次のキャンプで雨漏り確定。泣けますよ、ほんとに。
特にTC素材って呼ばれるポリエステルとコットンの混紡生地は、熱で縮みやすいから要注意です。お気に入りのテントが一回り小さくなって帰ってきたらショックですよね。
なにより利用者としてのマナー違反
これ、結構みんな見落としがちなんですけど、テントって砂とか泥とか草とか、とにかく汚れがすごいじゃないですか。
そんな状態で洗濯機に突っ込んだら、次の人が洗うのは赤ちゃんの肌着かもしれないし、アレルギーのある人の布団かもしれない。キャンプ場の土には虫の卵とか微生物も混ざってる可能性があるので、衛生的にもかなり問題なんです。
じゃあテントはどうやって洗えばいいの?
「わかった、コインランドリーはダメだと。じゃあどうすりゃいいのさ」って話ですよね。安心してください、ちゃんと方法はあります。しかも意外と簡単です。
浴槽で踏み洗いするのが一番ラク
自宅のお風呂場、使わない手はありません。浴槽にぬるま湯を張って、テントを裏返しにして入れます。
洗剤は食器用の中性洗剤でもいいんですけど、できればアウトドア用品専用のものを使ってほしい。たとえばニクワックス テックウォッシュとかモンベル O.D.メンテナンス ベースクリーナーなんかが有名ですね。これらは防水透湿機能を損なわずに汚れだけを落とす設計になっています。
洗い方はシンプル。足で踏むだけです。踏み踏みしてると子どもの頃の泥遊びを思い出して意外と楽しいですよ。泥汚れがひどい部分は、使わなくなった歯ブラシや柔らかいスポンジで優しくこすってあげてください。
すすぎと乾燥が命
洗剤が終わったらすすぎです。ここで手を抜くと、乾いたあとに白い跡が残って「なんか洗ったのに逆に汚くなった?」ってことになるので、お湯を何度か入れ替えながらしっかりすすぎましょう。
乾かすときの鉄則は「絶対に直射日光に当てない」。紫外線はテントの生地を劣化させる大敵です。風通しのいい日陰で、できればテントを張った状態で乾かすのがベスト。ベランダの手すりに掛けるのもアリですが、重みで形が歪まないように気をつけてくださいね。
お金で解決したい人はプロにおまかせ
「浴槽で踏み洗いとか無理」「面倒くさい」「そもそもウチ風呂ないし」という人には、プロのクリーニングサービスという選択肢もあります。
費用の目安は、2〜3人用の小型テントで5,000円から10,000円くらい。ファミリー向けの大型になると15,000円から25,000円くらい見ておいたほうがいいです。
「高っ!」って思うかもしれませんが、これには撥水加工の再施工とか、シームテープの補修まで含まれていることが多いんです。特にコールマン テントとかスノーピーク テントみたいな良いやつは、自分で洗ってダメにするよりプロに頼んだ方が結果的に安上がりだったりします。
あと、TC素材やコットン素材のテントは水を含むとめちゃくちゃ重くなるので、自宅で洗おうとして挫折するくらいなら最初からプロに依頼するのが賢い選択です。
コインランドリーで洗えるキャンプ用品もあるよ
ここまで「コインランドリーはダメ」って話ばかりでしたが、実はキャンプ用品の中にはコインランドリーOKなものもあるんです。
代表的なのが寝袋。化繊でもダウンでも、コインランドリーの大型洗濯機ならふんわり洗えます。ポイントはダウン専用洗剤を使うことと、乾燥機にテニスボールを2〜3個入れること。ボールが中綿を叩いてほぐしてくれるので、買ったばかりの頃のボリュームが蘇りますよ。
キャンプマットも、インフレータブルタイプならバルブを開けた状態で洗濯ネットに入れれば洗えます。ただしこちらも乾燥機の熱には弱いので、脱水までにしておくのが無難です。
あと最近は、モンベル レインダンサーみたいなレインウェア専用の撥水メンテナンスコースを導入しているコインランドリーも出てきました。テントはダメだけど、ウェアのメンテナンスには今後ますます便利になりそうです。
テントを長持ちさせる日常のお手入れ
最後に、洗濯以外のメンテナンスについても少しだけ。
キャンプから帰ってきたら、まずはテントを広げて乾燥させること。これ、めんどくさいけど本当に大事です。湿ったまま収納するとカビの原因になるし、臭いも取れなくなります。
普段の汚れは水で濡らしたタオルで拭くだけで十分。洗剤を使うのは年に1回、シーズン終わりのタイミングくらいでOKです。
撥水加工が弱ってきたなと感じたら、スプレータイプの撥水剤を部分的に吹きかけてあげてください。縫い目に沿ってテープが浮いてきていたら、それはもう寿命のサイン。修理に出すか、新しいテントの購入を考え始めるタイミングかもしれません。
まとめ:コインランドリーでテントを洗うのはやめましょう
というわけで、今回の結論はシンプルです。
テントはコインランドリーで洗わない。機械も壊れるし、テントも傷むし、他の利用者にも迷惑がかかる。これはもう三拍子揃ったダメダメ案件なんです。
そのかわり、自宅の浴槽で踏み洗いするか、ちょっとお金はかかるけどプロのクリーニングに頼むか。どちらかを選んで、大事なテントと末永く付き合っていきましょう。
次のキャンプで、気持ちよく晴れた空の下、ピカピカのテントを張る自分の姿を想像してみてください。そのための一手間、きっと悪くないはずですよ。

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