運動会や地域のお祭り、学校行事。いざ「テントを用意して」と言われて、「23人も入るテントなんてどこで買えばいいの?」と困った経験はありませんか?
実はこれ、キャンプ用品店で売っている「ファミリーテント」の延長線上ではまず見つかりません。23人収容ともなると、イベントテントや業務用テントというまったく別のカテゴリに入ってくるんです。
今回は、PTA役員さんや自治会の担当者さんに向けて、失敗しない23人用テントの選び方と、押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。これを読めば、当日慌てずに済みますよ。
「23人用」って実際どのくらいの大きさなの?
まず最初にサイズ感を掴んでおきましょう。数字だけ見るとイメージが湧きませんよね。
テント業界のカタログスペック上、23人を収容するために必要な大きさの目安は、間口約5.4m(3間)× 奥行約9.0m(5間)です。
- 畳に換算すると約30畳分。
- 学校の教室1.5個分に相当する広さです。
「ちょっと大きすぎない?」と思われるかもしれませんが、23人となると単に座るだけでなく、荷物を置いたり、通路を確保したりするスペースが必要になります。カタログ上の「収容人数」はあくまで「すし詰め状態で座れる人数」です。余裕を持って使いたいなら、むしろこれくらいのサイズを選んで正解です。
まず最初に考えるべき「購入」か「レンタル」か
ここが最大の分かれ道です。いきなり購入を検討する前に、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
こんな人は「購入」がおすすめ
- 年に3回以上、学校行事やイベントで使う予定がある。
- 自治会や町内会で倉庫があり、常備品として管理できる。
- 災害時の備えとしても活用したい。
こんな人は「レンタル」がおすすめ
- 年1回の運動会だけのために必要。
- 保管場所に困る。玄関先には絶対に入らないサイズ感です。
- 重いものを持って設営する人手が足りない(レンタルなら設営サービス付きの業者もいます)。
保管場所問題は本当に深刻です。収納時のサイズは、たたんでも長さ2m近く、重さは50kgを超えることも。購入したはいいけど物置に入らず、結局処分に困ったという声もよく聞きます。「年に一度なら借りる」という選択肢は、賢い大人の判断です。
23人用テントの2大タイプを知ろう
購入するにせよレンタルするにせよ、テントには大きく分けて2つのタイプがあります。ここを間違えると、設営日に地獄を見ます。
タイプ1:ワンタッチテント(折りたたみ式)
骨組みが折りたたみ傘のように連結されており、大人2人で広げて脚を伸ばすだけで完成するタイプです。
- 最大のメリット:設営がとにかく早い。運動会前日の夕方、時間がない中での設営でもなんとかなります。
- 注意点:骨組みが細めのモデルが多く、パイプテントに比べると強風にやや弱い面があります。風が強い日は、必ず重り(ウエイト)やペグダウンでしっかり固定してください。天幕を外して骨組みだけにして風を逃がす判断も重要です。
タイプ2:パイプテント(組立式)
鉄パイプを1本ずつ組み上げていく、昔ながらの本格的なテントです。お祭りの屋台などで見かける、あの頑丈なタイプです。
- 最大のメリット:圧倒的な安定感。強風でもびくともしません。
- 最大のデメリット:設営に大人4~5人と、少なくとも1時間以上の時間が必要です。しかも、組み立てにはちょっとしたコツと力仕事が伴います。PTAのお父さんたちの結束力が試される瞬間ですね。
チェックしておきたい3つの重要スペック
どちらのタイプを選ぶにしても、商品詳細で必ず確認しておきたいポイントが3つあります。
1. 防炎性能
これは絶対に外せません。学校や公共施設の敷地内で使用する場合、「防炎製品」であることが利用条件になっているケースがほとんどです。必ず「防炎認定」または「防炎性能試験合格」の記載があるものを選んでください。
2. 天幕の素材と厚み
長く使いたいなら「ターポリン」素材で、できれば「500デニール」以上の厚手のものを選びましょう。薄い素材は安価ですが、日光で数年でボロボロになりがちです。雨の日の運動会に備えて「防水加工」も確認しておくと安心です。
3. サイドウォール(側幕)の有無
日差しや雨は真上からだけとは限りません。横からの日差しや吹き込みを防ぐ「サイドウォール」が標準装備されているか、もしくはオプションで取り付けられるかは大事なチェックポイントです。
具体的なおすすめモデルは?
ここでは具体的な製品名ではなく、信頼できる調達先の目星をつけておきましょう。
- イベント用品専門店:実際の店舗で生地の厚みや骨組みの太さを確認できます。通販で失敗したくない人は、お近くの業務用テント専門店を探してみてください。
- インターネット通販の業務用カテゴリ:Amazonや楽天市場でも「イベントテント 大型」で検索するとヒットします。特にイベントテント 23人用で検索すると、ワンタッチタイプから本格的なパイプテントまで幅広く見つかります。
- レンタル業者:テントレンタルというキーワードで検索すると、近隣のレンタル業者が見つかることがあります。見積もりは早めに取りましょう。
強風・悪天候時の安全対策は必須です
最後に、これが一番大切かもしれません。23人も入る大きなテントは、ひとたび強風にあおられると非常に危険な状態になります。
- 風が強い予報の日は、最初から天幕を張らない勇気も必要です。 骨組みだけにしておくだけで、風の抵抗は格段に減ります。
- 必ず専用の重り(ウエイト)を四隅に設置してください。水を入れるタイプのウエイトが手軽でおすすめです。
- 使用しない夜間は、強風予報が出ていなくても念のため天幕を畳んでおくと安心です。
まとめ:失敗しない23人用テント選びのために
最後にもう一度、大事なポイントをおさらいしましょう。
- 23人用テントは、一般的なキャンプ用品ではなく「イベント・業務用」カテゴリで探す。
- 年に1回だけなら、レンタルが保管場所の心配もなく圧倒的に楽。
- 選ぶときは「防炎性能」を最優先に、次いで「設営のしやすさ」を考える。
運動会やイベントは、準備が大変な分、当日の子供たちの笑顔が何よりのご褒美ですよね。事前の準備を万全にして、当日は安心して楽しんでくださいね。

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