福岡県飯塚市にある小さな無人駅、天道駅。普段は通勤通学で利用する地元の人たちが行き交う、ごく普通のローカル駅なんですが、実はこの駅、鉄道ファンならずとも心惹かれる隠れた魅力にあふれているんです。今回は、築120年以上の歴史を誇る天道駅の見どころを、実際に訪れた気分でお伝えしていきますね。
天道駅とは?筑豊本線が育んだ歴史ある無人駅
天道駅はJR九州が運営する筑豊本線、愛称「福北ゆたか線」にある駅です。駅番号はJC12。飯塚市天道という地名にあり、相対式ホーム2面2線の地上駅として今も現役で列車を受け入れています。
開業したのはなんと1901年12月9日。当時は筑豊興業鉄道という名前で、日本の産業革命を支えた筑豊炭田から石炭を運び出すために敷かれた路線の一部でした。そう聞くだけで、なんだか歴史の重みを感じませんか?
現在は無人駅ですが、SUGOCAを使っての乗り降りは可能です。ただしカードの新規購入はできないので、事前に主要駅で用意しておく必要があります。2021年のデータでは1日平均459人の乗車があり、朝夕は学生や通勤客でそこそこ賑わいます。
天道駅の構造と佇まいをじっくり観察してみた
コンパクトなコンクリート造りの駅舎を抜けると、目の前に広がるのは昔ながらの跨線橋。ホーム間の移動はこの跨線橋を使うので、残念ながらバリアフリーには対応していません。でも、この少し不便な感じがかえって「旅してる感」を盛り上げてくれるんですよね。
ホームに立つと、筑豊ののどかな風景が目に飛び込んできます。時折通過する特急「かいおう」が行き違いのためにスピードを落として通過していく姿は、鉄道写真を趣味にする人にとって絶好のシャッターチャンス。カメラを構えたくなる瞬間です。
駅の券売機では硬券の入場券も購入できます。無人駅なのに硬券が手に入るって、なんだか得した気分になりませんか?鉄道ファンへのお土産にもぴったりです。
天道駅の知られざる歴史を紐解く
天道駅の歴史は、まさに筑豊地域の近代化そのもの。炭鉱で栄えた時代、この駅からも多くの石炭が運び出されていました。国有化や民営化を経て、現在のJR九州の駅として地域の足を支え続けています。
特筆すべきは、かつて筑豊本線と長尾線(現在の桂川方面)が統合された際の要衝でもあったこと。鉄道史マニアにはたまらないポイントですね。120年以上もの間、時代の変化を見つめ続けてきた天道駅には、データだけでは語れない物語が詰まっています。

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