ファッション好きなら誰もが一度は耳にし、そして喉から手が出るほど欲しがる伝説のタッグ。それがTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)と、日本が世界に誇るブランド「HYKE(ハイク)」によるコラボレーションです。
このコラボは、単なるブランド同士のロゴの貸し借りではありません。アウトドアの過酷な環境に耐えうる機能性と、モード界の最前線を走るHYKEの洗練された美学が、これ以上ないほど高い次元で融合した「作品」なのです。
今回は、これまでの歴史から、最新プロジェクト「TNFH」の詳細、そして失敗したくないサイズ選びのコツまで、ファンの熱量そのままに徹底解説していきます。
ノースフェイスとHYKEが共鳴する「機能と美」の正体
なぜ、この二つのブランドがこれほどまでに支持されるのでしょうか。その理由は、両者が持つ「妥協なきモノづくり」への姿勢にあります。
THE NORTH FACEは「NEVER STOP EXPLORING(飽くなき探究心)」を掲げ、常に極地での活動を支えるテクノロジーを開発してきました。一方でHYKEは「HERITAGE AND EVOLUTION(服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させる)」をコンセプトに、古着やミリタリーの意匠を現代的なシルエットへと昇華させるプロフェッショナルです。
この両者が手を取り合った時、アウトドアウェアにありがちな「野暮ったさ」は消え去り、都会のコンクリートジャングルに馴染む「ストイックなモードウェア」へと変貌を遂げます。
特に、ゴアテックス(GORE-TEX)などの高機能素材を惜しみなく使いながら、HYKE特有のオーバーサイズシルエットや、絶妙なニュアンスカラー(タン、オリーブ、ブラック、ネイビー)でまとめ上げる手腕は、他の追随を許しません。
伝説の第一期(2018-2019)が生んだ名作アーカイブ
今でも中古市場で定価以上のプレミア価格で取引されているのが、2018年から2019年にかけて展開された第一期のコレクションです。この時期のアイテムは、今見ても全く色褪せない魅力があります。
まず語るべきは「GTX Military Coat」でしょう。HYKEの得意とするミリタリーコートをベースに、GORE-TEX素材を採用。雨風を完全にシャットアウトしながら、歩くたびに美しくなびくロング丈のシルエットは、多くのファッショニスタを虜にしました。
そして、冬の定番として爆発的な人気を博したのが「Tec Boa Coat(テックボアコート)」です。フリースの温かみがありながら、計算し尽くされたカッティングによって着膨れを防ぎ、モードな印象をキープ。これ一着で冬のスタイルが完成すると言われるほど、完成度の高い逸品でした。
この第一期は「ラストシーズン」のアナウンスと共に幕を閉じ、多くのファンが「ロス」に陥ったのも記憶に新しいところです。
最新プロジェクト「TNFH」が切り拓くトレイルランニングの未来
数年の沈黙を破り、2024年からスタートしたのが新プロジェクト「TNFH THE NORTH FACE × HYKE」です。これまでのライフスタイル中心のラインナップとは一線を画し、今回は「トレイルランニング」という競技性の高いカテゴリーに特化しています。
「トレランの服を街で着るの?」と思うかもしれませんが、そこはさすがHYKE。競技用スペックの鋭さはそのままに、日常のワードローブとしても機能するミニマリズムを注入しています。
最新の注目アイテムは、フットウェアのVECTIV PRO 3をベースにしたスペシャルエディション。カーボンプレートを搭載し、推進力を生み出すガチの走行性能を持ちながら、カラーリングをワントーンに抑えることで、セットアップのハズしとしても使える仕上がりになっています。
さらに、2025年秋冬シーズンは、このトレラン特化プロジェクトの「最終章」になると噂されています。これまでの集大成となる、よりストイックで洗練されたアイテムが並ぶことは間違いありません。
失敗しないためのサイズ感選び:ユニセックスの壁を越える
ノースフェイス×HYKEのアイテムを購入する際、最も高いハードルとなるのが「サイズ選び」です。HYKEの服はもともと、袖が非常に長く、身幅がワイドに設定されているのが特徴です。
コラボアイテムでは「ユニセックス」や「メンズ・レディース別」の表記が入り混じっていますが、基本的には以下の目安を参考にしてください。
- サイズ1:一般的なレディースMサイズ相当ですが、丈や袖は長めです。
- サイズ2:背の高い女性や、タイトに着たい男性向け。
- サイズ3以上:ここからが本格的なメンズサイズ。175cm前後の男性ならサイズ3か4がジャスト、あるいは程よいオーバーサイズになります。
特に注意したいのが「袖丈」です。シェルジャケットなどは、手の甲が隠れるくらいの長さがデフォルトのデザインになっています。これを「大きすぎる」と感じてサイズを下げてしまうと、身幅が窮屈になり、せっかくのHYKEらしいシルエットが台無しになってしまいます。少し「着られている感」があるくらいが、このコラボの正解の着こなしと言えるでしょう。
抽選販売と2次流通:手に入れるための戦略
残念ながら、このコラボアイテムを店頭で普通に見かけて購入することはほぼ不可能です。基本的には、発売日前の「事前入店抽選」や「オンライン抽選」を突破しなければなりません。
主な販路は、THE NORTH FACEの旗艦店(ALTERなど)や、伊勢丹新宿店のRe-Style、そしてゴールドウインの公式WEBサイトです。発売時期が近づいたら、公式Instagramの通知をオンにして、1分1秒を争う情報の更新を待つ必要があります。
もし新品を逃してしまった場合は、メルカリやブランド古着店などの2次流通を頼ることになります。ここで注意したいのが「偽物」の存在です。
あまりにも相場より安いものや、タグのフォントが怪しいものは避けるのが賢明です。特に人気のボアコートやマウンテンコートは、精巧な模倣品が出回った過去があります。信頼できるショップで購入するか、細部のディテール(ジップの刻印や素材の質感)をしっかり確認しましょう。
長く愛用するために知っておきたいメンテナンス術
高価な投資となるこのコラボアイテム。せっかく手に入れたなら、一生モノとして大切にしたいですよね。
GORE-TEX素材のアウターであれば、実は「こまめな洗濯」が寿命を延ばす秘訣です。皮脂汚れや泥がついたまま放置すると、撥水性能が落ちるだけでなく、生地の剥離を招く原因になります。専用の洗剤を使い、乾燥機で熱を加えることで、撥水機能が復活します。
また、ボア素材のアイテムは、着用後のブラッシングが欠かせません。繊維が寝てしまうのを防ぐことで、あの独特のモコモコとした質感を長く保つことができます。
ノースフェイス×HYKEコラボ完全解説!歴代名作から最新情報、サイズ感まで網羅:まとめ
THE NORTH FACEのタフな機能性と、HYKEの研ぎ澄まされたファッションセンス。この二つが交わる時、私たちは「服を着る喜び」と「道具としての信頼」を同時に味わうことができます。
過去の名作アーカイブを探すのも良し、現在進行形の「TNFH」プロジェクトで最新のテックウェアを体感するのも良し。サイズ感の癖さえ掴んでしまえば、これほど心強いワードローブは他にありません。
次回のドロップがこのプロジェクトの最後になるかもしれないという期待と寂しさを胸に、私たちはまた、この美しい「北壁」と「進化」の物語を追いかけ続けることになるでしょう。
あなたは次に、どの名作を手に入れますか?この唯一無二のコラボレーションが提案する新しいスタイルを、ぜひその肌で感じてみてください。

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