「愛犬と一緒に山に登りたい」「自転車でドッグカフェに行きたい」そんなアクティブな飼い主さんなら、一度は「パタゴニアの丈夫なリュックに愛犬を乗せられたら最高なのに」と考えたことがあるのではないでしょうか。
パタゴニアといえば、過酷な環境にも耐えうる耐久性と、地球環境に配慮したサステナブルな姿勢で世界中にファンを持つアウトドアブランドの雄。そんなパタゴニアのラインナップに、果たして犬用のキャリーリュックは存在するのでしょうか。
結論からお伝えすると、現時点でパタゴニア公式から「犬を運ぶための専用リュック」は発売されていません。しかし、ガッカリするのはまだ早いです。パタゴニアの既存モデルを犬用ギア収納として活用する方法や、パタゴニア愛好家が納得できる「代用ブランド」の選択肢はたくさんあります。
今回は、パタゴニアと犬を愛するすべての人に向けて、最適なソリューションを徹底解説します。
パタゴニア公式に犬用キャリーリュックが存在しない理由
多くの方が探している「犬を背負うためのリュック」ですが、パタゴニアの公式サイトを隅々までチェックしても、ペット専用のキャリーバッグは見当たりません。これには、ブランドが掲げる「テクニカルギアとしての専門性」が関係しています。
パタゴニアのバックパックは、あくまで人間が登山、クライミング、フライフィッシングなどのアクティビティを快適に行うために設計されています。犬を中に入れるためには、底板の安定性、排泄物への耐性、そして何より重要な「通気メッシュ」などの特殊な構造が必要です。
中途半端な製品を作らないのがパタゴニアのプライド。犬の安全と快適性を担保するためには、人間用とは全く異なる設計思想が求められるため、現時点ではあえて手を出していないというのが実情でしょう。
過去には、製品の製造過程で出た端材(ハギレ)を利用したドッグリードやカラー(首輪)が一部の店舗や限定コレクションで販売されたことはありますが、大型のギアであるリュックに関しては、今のところ「人間用」のみに特化しています。
人気のブラックホール・シリーズは犬用リュックの代用になるか?
パタゴニアファンが最も「これなら犬を入れられるかも」と期待を寄せるのが、パタゴニア ブラックホール・パックです。
このシリーズはTPU(サーモプラスチック・ポリウレタン)フィルムをラミネートした非常にタフな素材が特徴で、耐水性にも優れています。泥だらけになった犬の足跡もサッと拭き取れそうなイメージがありますが、実際に犬を入れて運ぶにはいくつかの大きなハードルがあります。
まず、最大の懸念は「通気性」です。ブラックホール・シリーズは気密性が高く、水を通さない代わりに空気も通りにくい構造をしています。特に夏場や運動後の犬をこの中に入れてしまうと、内部の温度が急上昇し、熱中症を引き起こす危険性が非常に高いのです。
次に「安定性」の問題です。人間用のリュックは荷物をパッキングすることを前提としているため、犬が中で動くと重心が安定せず、犬の股関節や背骨に大きな負担がかかってしまいます。もしどうしても一時的な移動で活用したい場合は、底に厚手のクッションを敷き、開口部を大きく開けた状態で、短時間の使用に留めるべきでしょう。
パタゴニア製品を「犬の荷物用」として使い倒すアイデア
「犬を背負う」ことはできなくても、パタゴニアのバッグは「犬との旅の道具入れ」としては世界最高峰のパフォーマンスを発揮します。愛犬とのアウトドアをより快適にするための活用術をご紹介しましょう。
散歩バッグとして圧倒的に優秀なのがパタゴニア ブラックホール・トートです。25Lという大容量でありながら、使わないときはコンパクトに収納可能。何より、地面に直接置いても汚れが付きにくく、汚れたリードや濡れたタオル、マナー袋などをガサガサ放り込んでもびくともしません。
また、フードや細かなケア用品の整理にはパタゴニア ブラックホール・キューブが役立ちます。サイズ展開が豊富なので、Sサイズにはおやつ、Mサイズには予備のリードやレインコートというように小分けにすれば、リュックの中で探し物をするストレスから解放されます。
これらのアイテムは、パタゴニアらしい鮮やかなカラーリングが揃っているため、愛犬の毛色や首輪の色とコーディネートして楽しむファンも多いですよ。
パタゴニア好きに刺さる!機能美を追求した代用ブランド3選
パタゴニアの「質実剛健な作り」や「環境への配慮」に共感しているなら、犬用リュックも同じ哲学を持ったブランドから選びたいですよね。ここでは、パタゴニアファンからの支持が厚い、信頼のペットギアブランドを厳選しました。
まず筆頭に挙がるのがラフウェア (RUFFWEAR)です。パタゴニアの本拠地と同じ米国ブランドであり、環境負荷の少ない素材選びや、過酷なフィールドテストを繰り返す製品作りはまさに「犬界のパタゴニア」。特に、犬が自分の荷物を背負うためのドッグパックや、人間が背負うためのキャリー製品において、その堅牢さは他の追随を許しません。
次におすすめなのが、日本の山岳ブランドモンベル (mont-bell)のドッグキャリングパックです。日本人の体型に合わせた設計で、重い愛犬を背負っても肩への負担が少ないのが特徴。機能性に徹したシンプルなデザインは、パタゴニアのウェアとも違和感なく馴染みます。
最後に、よりファッショナブルで都会的なスタイルを好むならマンダリンブラザーズ (MANDARINE BROTHERS)のバックパックも見逃せません。スタイリッシュな見た目ながら、耐荷重や安全性もしっかり考慮されており、街中での移動が多い飼い主さんに選ばれています。
犬をリュックに乗せる際に絶対に注意すべきポイント
パタゴニアの代用として他社の犬用リュックを選ぶ際、あるいは手持ちのバッグを活用する際に、絶対に妥協してはいけないのが「犬の安全性」です。
最も重要なのは「サイズ感」です。リュックの中で犬が自然な姿勢で伏せができる、あるいは座れるスペースがあるかを確認してください。狭すぎると関節を痛めますし、広すぎると移動中に体が揺さぶられて酔いの原因になります。
また、「飛び出し防止フック」の有無も生死に関わります。アウトドアで犬が何かに驚いて飛び出してしまった場合、リュックと連結されていなければ転落事故に繋がりかねません。
さらに、人間用のリュックを代用する場合に忘れがちなのが「底板の強度」です。底が柔らかいと、犬の体重で中央が沈み込み、犬は常に不安定な状態で踏ん張らなければなりません。これは犬にとって非常に大きなストレスとなります。
犬と楽しむアウトドアライフをパタゴニアと共に
公式の犬用リュックがなくても、パタゴニアの精神を愛犬との生活に取り入れることは十分に可能です。
パタゴニアが長年提唱している「Worn Wear(新品よりもずっといい)」という考え方があります。これは、お気に入りの道具を修理しながら長く使い続けるという文化です。愛犬との思い出が刻まれたバッグやウェアも、ボロボロになるまで使い倒すことこそが、最もパタゴニアらしいスタイルと言えるのではないでしょうか。
飼い主さんはパタゴニアのテクニカルなリュックを背負い、愛犬は信頼できる専門ブランドのパックを身につける。あるいは、パタゴニアの丈夫なトートバッグに愛犬の全装備を詰め込んでキャンプへ出かける。そんな「適材適所」の選び方こそが、賢いアウトドア派の選択です。
愛犬との時間は限られています。だからこそ、妥協のない道具選びをして、一回一回の冒険を最高のものにしたいですね。
パタゴニアに犬用リュックはある?代用可能な人気モデルと愛犬家への推奨アイテム
さて、ここまでパタゴニアと犬用リュックにまつわる情報を整理してきましたが、いかがでしたでしょうか。
残念ながら、パタゴニアから犬用キャリーが直接販売されているわけではありませんが、パタゴニアの持つ高い耐久性とデザイン性は、愛犬との荷物整理や移動のサブバッグとして、今なお最強の選択肢であり続けています。
犬を運ぶという目的においては、犬の骨格や習性を知り尽くした専門ブランドの力を借り、パタゴニアのアイテムは飼い主さんの装備や愛犬の小物入れとして活用する。この「ハイブリッドな使い分け」が、見た目にも機能的にも最も洗練されたスタイルだと言えるでしょう。
パタゴニアの理念である「故郷である地球を救う」活動の一環として、愛犬との散歩中にゴミを拾う(プロギング)際に、パタゴニアの丈夫なウエストポーチを活用するのも素敵ですね。
あなたと愛犬にとって、次の週末が最高の冒険になりますように。パタゴニアの堅牢なギアとともに、一歩踏み出してみませんか。

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