「パタゴニアといえば、レトロXやバギーズショーツでしょ?」と思っている方にこそ、ぜひ知ってほしい名作があります。それが、パタゴニアが本気でプロの現場のために作った「ワークウェア」ラインです。
キャンプやDIY、あるいは庭仕事。タフな環境で気兼ねなくガシガシ使い込めるパンツを探しているなら、パタゴニア ワーク パンツ以上に信頼できる相棒は他にありません。
なぜ、多くのアウトドア愛好家や職人たちが、あえて高価なパタゴニアの作業着を選ぶのか。その秘密は、驚異的な耐久性と、現代の環境課題を解決する「ヘンプ」という素材に隠されていました。
現場主義が生んだ「アイアン・フォージ・ヘンプ」の衝撃
パタゴニアのワークウェアを語る上で欠かせないのが、独自開発された「アイアン・フォージ・ヘンプ・キャンバス」という素材です。
一般的なワークブランドのパンツには、厚手のコットン・ダック生地が使われることが多いですよね。確かに丈夫ですが、新品のときは板のように硬く、体に馴染むまで何度も洗濯して穿き込む必要があります。しかし、パタゴニアが選んだのは「ヘンプ(麻)」を主役にした混紡素材でした。
25%以上も摩耗に強い、驚きの耐久性
産業用ヘンプは、古来より帆船の帆やロープに使われてきたほど強靭な繊維です。パタゴニアの調査によれば、このヘンプ混紡生地は、従来のコットン・ダックよりも25%以上も摩耗に強いというデータが出ています。
それなのに、肌当たりは驚くほどソフト。最初から「10年穿き込んだ」かのような柔らかさがあり、屈伸しても生地が突っ張るストレスがありません。
蒸れにくく、汚れに強い
ヘンプには天然の抗菌作用があり、通気性にも優れています。真夏の炎天下での作業や、汗をかくハードな動きでも、コットン100%のパンツのように肌にベタつくことが少ないのも大きなメリットです。
失敗しないためのサイズ感とフィットの選び方
海外ブランド、しかもワークウェアラインとなると、一番悩むのがサイズ選びですよね。結論から言うと、パタゴニア ワーク パンツは「リラックス・フィット」が基本です。
ウエストはやや余裕を持たせた設計
登山用のパンツが体にフィットするスリムな設計なのに対し、ワークパンツは腰回りにゆとりがあります。これは、作業中に腰をかがめたり、ポケットに重い道具を詰め込んだりすることを想定しているためです。
普段のパタゴニア製品で32インチを穿いている方なら、同じサイズを選べば「ゆったりとしたワークスタイル」になります。ジャストで穿きたい場合は、1サイズ落とすのも選択肢に入りますが、動きやすさを重視するなら表記通りのサイズがおすすめです。
レングス(股下)の処理はどうする?
パタゴニアのワークパンツは、多くの場合「レギュラー(32インチ)」や「ショート(30インチ)」といった股下の長さが選べます。
日本人の体型だと、ショートを選んでも少し長く感じることがあるかもしれません。ですが、ワークパンツに関しては「ロールアップ」して穿くのが格好いいんです。厚手の生地なので、2〜3回折り返しても形が崩れず、タフなブーツとの相性も抜群ですよ。
代表的な2大モデルを徹底比較
パタゴニアのワークパンツには、大きく分けて2つの定番モデルが存在します。自分の用途に合わせて選んでみてください。
1. アイアン・フォージ・ヘンプ・キャンバス・ダブル・ニー・パンツ
これぞワークウェアの決定版。一番の特徴は、膝の部分が二重に補強された「ダブルニー」仕様であることです。
- 用途: 本格的な建築作業、林業、バイクの整備、薪割り。
- 特徴: 12.9オンスの極厚生地。膝の下側からニーパッドを挿入できるスリットがあり、地面に膝をつく作業が劇的に楽になります。
2. オールシーズン・ヘンプ・キャンバス・ダブル・ニー・パンツ
「アイアン・フォージは少し重すぎるかも……」という方にはこちら。
- 用途: 家庭菜園、キャンプ、日曜大工、タウンユース。
- 特徴: 9.6オンスという絶妙な厚み。真冬から夏前まで、その名の通り一年中快適に過ごせます。ダブルニーのタフな見た目はそのままに、日常着としての軽快さを手に入れたモデルです。
タウンユースでも浮かない?着こなしのコツ
「作業着を街中で穿くのは難易度が高い」と思われがちですが、パタゴニア ワーク パンツはデザインが非常に洗練されています。
控えめなロゴと上品なカラー
一般的なワークブランドは大きなロゴパッチが目立ちますが、パタゴニアはポケットの端に小さなタグが付いているだけ。カラー展開も「コリアンダーブラウン(カーキ系)」や「インクブラック」など、落ち着いたアースカラーが中心です。
コーディネートの正解
トップスには、あえて綺麗なシャツやシンプルなTシャツを合わせてみてください。足元はダナー ブーツやビルケンシュトック サンダルでボリュームを持たせると、全体のバランスが綺麗に整います。
「いかにも作業着」に見せないコツは、清潔感のあるアイテムとミックスすること。これだけで、大人の洗練されたワークスタイルが完成します。
修理して使い続ける。パタゴニアが提案する「一生モノ」の価値
最後に、なぜこのパンツが「一生モノ」と言えるのか。それはパタゴニアというブランドの姿勢にあります。
パタゴニアには「アイアンクラッド保証」という制度があり、万が一製品に不具合があれば修理や交換を受け付けてくれます。ワークパンツであれば、破れた箇所をパッチで補修しながら使い続けるユーザーも多いです。
傷や汚れが「味」になる
新品のピカピカな状態よりも、膝が擦れ、オイルのシミが少しついたくらいのほうが、このパンツは格好いい。ヘンプ素材は使い込むほどに柔らかく、自分の体の形に馴染んでいきます。
10年後、ボロボロになっても捨てられず、むしろ「一番のお気に入り」になっている。そんな体験ができる服は、今の世の中にそう多くはありません。
パタゴニア ワーク パンツで日常をもっとタフに、自由に
頑丈なだけの服なら、他にもたくさんあります。しかし、環境に配慮された素材を使い、作る人の権利を守り、さらには「壊れたら直して使う」という文化までセットで提供してくれるのは、パタゴニアだけかもしれません。
パタゴニア ワーク パンツを一度足に通せば、その安心感に驚くはずです。どんなに汚れても、どんなに過酷な場所でも、あなたの下半身をしっかりと守ってくれる。
趣味の時間をより濃密に、そして毎日の生活をより自由に。一生付き合える最高のワークパンツを、あなたのワードローブに迎えてみてはいかがでしょうか。

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