「パタゴニアにジャージなんてあるの?」
そんな風に思われる方も多いかもしれません。確かに、アディダスやナイキのような、いわゆる「トラックジャケット」としてのジャージは、パタゴニアのラインナップにはほとんど存在しません。
しかし、多くのアウトドア愛好家やファッション好きが、パタゴニアのある特定のアイテムを「最高のジャージ」として愛用しているのは紛れもない事実です。
それは、一般的なジャージの「動きやすさ」や「イージーケア」というメリットを保持しつつ、山の過酷な環境にも耐えうる「防風性」「透湿性」「耐久撥水性」を兼ね備えた、次世代のテクニカル・フリースたちのこと。
今回は、街着としてもスポーツウェアとしても最高に優秀な、パタゴニア流ジャージの魅力と、失敗しない選び方を徹底的に深掘りしていきます。
なぜパタゴニアの「ジャージ的ウェア」が最強なのか
私たちが普段「ジャージ」に求めるものといえば、軽さ、伸縮性、そして洗濯のしやすさですよね。パタゴニアの製品は、これらを高い次元でクリアした上で、さらに「機能美」という付加価値を乗せてきます。
1. 蒸れないのに暖かい「R1・R2シリーズ」の魔法
パタゴニアの代名詞とも言えるのが「R(レギュレーター)」シリーズです。
特にパタゴニア R1 エアなどは、独自のジグザグ構造によって、動いているときは風を通し、止まっているときは熱を蓄えるという不思議な特性を持っています。
一般的なポリエステルジャージは、汗をかくと肌に張り付いたり、風に吹かれると急激に体温を奪われたりしがち。しかし、パタゴニアのテクニカル素材は、水分を素早く外に逃がし、常にドライな環境をキープしてくれます。
2. 「テックフェイス」という革命
ここ数年、特にジャージ代わりとして人気を博しているのが「テックフェイス」シリーズです。
通常のフリースは表面がモコモコしていますが、テックフェイスは表面が滑らかで、まるでソフトシェルのような質感。
これにより、ジャージのようなルックスでありながら、岩場での擦れに強く、小雨程度なら弾いてしまう「タフなジャージ」が誕生しました。登山からキャンプ、そして都会の雨の日まで、これ一着で完結してしまう汎用性の高さが、選ばれる最大の理由です。
3. 環境への配慮という「所有する喜び」
パタゴニアを選ぶことは、地球環境を守る活動に参加することでもあります。
多くの製品にリサイクル・ポリエステルが使用されており、最新モデルでは環境負荷の少ないPFASフリー(フッ素化合物不使用)の撥水加工が標準。
ただ「便利な服」というだけでなく、背景にあるストーリーを含めて愛着を持てるのが、パタゴニアのジャージが長く愛される秘密かもしれません。
パタゴニアのジャージ代わりになるおすすめモデル10選
それでは、具体的にどのようなモデルが「ジャージ」として使い勝手が良いのか。用途別に厳選した10アイテムをご紹介します。
1. R1テックフェイス・フーディ
パタゴニアで「ジャージ」を探しているなら、まず筆頭に上がるのがこのパタゴニア R1テックフェイス・フーディです。
表面が滑らかなダブル織り素材は、まさに高機能なジャージそのもの。内側のグリッド構造が適度な保温性を提供しつつ、外側は耐摩耗性と撥水性を備えています。
登山での行動着としてはもちろん、肌寒い季節のランニングや、自転車通勤の羽織りとしても完璧な一枚です。
2. R1テックフェイス・ジャケット
フーディからフードを取り除き、よりスッキリとした印象に仕上げたのがパタゴニア R1テックフェイス・ジャケット。
フードがない分、首元がもたつかないため、冬場のコートのインナーとしても重宝します。その「シュッとした」シルエットは、スポーティーなジャージスタイルを大人っぽく格上げしてくれます。
3. R2テックフェイス・フーディ
R1よりもさらに保温性を高めたのがパタゴニア R2テックフェイス・フーディです。
毛足の長いハイロフトの裏地が空気をたっぷり蓄え、ダウンジャケットを着るほどではないけれど、しっかり寒いという環境で威力を発揮します。
冬のキャンプや、早朝の散歩など、「暖かいジャージが欲しい」というニーズにこれ以上なく応えてくれる名作です。
4. R1エア・フルジップ・フーディ
ジャージ本来の「軽さと通気性」を極限まで追求したのがパタゴニア R1エア・フルジップ・フーディ。
独特の中空糸(ストロー状の糸)を使用したジグザグの織り地は、とにかく軽くて動きやすい。運動量の多いスポーツのお供には、テックフェイスよりもこちらの「エア」シリーズが向いています。
5. R1エア・クルー
ジップのない、スウェットシャツタイプのパタゴニア R1エア・クルーは、リラックスタイムの「部屋着兼ジャージ」として最高です。
テクニカルな素材でありながら、見た目はカジュアルなプルオーバー。ジムへの行き帰りや、家でのリモートワーク中に羽織るのにも最適。一度着ると脱ぎたくなくなる肌触りの良さが自慢です。
6. キャプリーン・クール・デイリー・フーディ
夏場の「薄手ジャージ」を探しているなら、これに勝るものはありません。
パタゴニア キャプリーン・クール・デイリーは、シルクのような滑らかな肌触りと、驚異的な速乾性を備えています。
強力なUVカット機能(UPF 50+)がついているため、夏のランニングや釣り、フェスなど、日差しが強い環境での「守るジャージ」として活躍します。
7. キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック
パタゴニアのベースレイヤー(下着)の中で最も暖かいモデルですが、実は「超軽量ジャージ」としても使えます。
パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイトは、Polartec Power Grid素材を使用しており、驚くほどストレッチが効きます。秋口のトレイルランニングなど、タイトなフィット感で動き回りたいシーンにはこれ一択です。
8. フーディニ・ジャケット
ジャージというよりは「ウィンドブレーカー」に近い立ち位置ですが、パタゴニアユーザーが常にバッグに忍ばせているのがパタゴニア フーディニ・ジャケットです。
重さはわずか100g前後。胸ポケットに本体を収納できるほどコンパクトになります。ジャージのように伸縮性はありませんが、その圧倒的な「手軽さ」は、どんなアクティビティにも対応する万能ウェアと言えます。
9. ライトウェイト・シンチラ・スナップT・プルオーバー
パタゴニアのクラシックなスタイルを楽しみたいなら、パタゴニア シンチラがおすすめ。
オーソドックスなフリース素材ですが、ゆったりとしたシルエットはまさに「往年のジャージスタイル」。街着としてのファッション性が高く、アメカジ好きからの支持も絶大です。
10. テルボンヌ・ジョガーズ
上半身だけでなく、下半身のジャージも忘れてはいけません。
パタゴニア テルボンヌ・ジョガーズは、パタゴニア史上最高の呼び声高いアクティブパンツ。
驚くほど軽く、ストレッチが効いており、シルエットも美しい。これを一度履いてしまうと、他のジャージパンツには戻れなくなると言われるほどの逸品です。
失敗しないためのサイズ選びと着こなしのコツ
パタゴニア製品を購入する際、最も高いハードルとなるのが「サイズ感」です。
基本は「USサイズ」であることを忘れない
パタゴニアはアメリカのブランドです。そのため、サイズ表記は基本的にアメリカ基準。
日本国内で普段「Lサイズ」を着ている方なら、パタゴニアでは「Mサイズ」を選ぶのが基本の考え方です。
- スリム・フィット: 体に密着するタイプ(R1シリーズなど)。ジャストサイズがおすすめ。
- レギュラー・フィット: 標準的なサイズ感。インナーに重ね着をするならいつものワンサイズ下。
- リラックス・フィット: ゆったりめ。かなり大きめに作られていることが多いです。
試着ができない時の裏技「Fit Finder」
公式サイトにある「Fit Finder」というツールを使うのも手です。
身長、体重、年齢、そして「どのブランドのどのサイズがジャストか」を入力すると、あなたに最適なパタゴニアサイズを提案してくれます。
街着としてジャージを着こなすなら
パタゴニアのジャージを街着として取り入れるなら、「全身アウトドア」にしないことがオシャレに見えるコツ。
パタゴニア R1テックフェイスに、あえて細身のデニムやスラックスを合わせる。足元はニューバランスなどのクリーンなスニーカーを持ってくる。
こうすることで、「運動帰りの人」ではなく、「機能美を知る大人のカジュアル」が完成します。
パタゴニア製品を長く愛用するためのメンテナンス
せっかく手に入れた高品質なジャージ。長く着るためには、少しだけお手入れに気を配りましょう。
洗濯は「裏返し」で
パタゴニアのフリースやジャージ素材は、洗濯機で洗えます。ただし、表面の摩耗を防ぎ、毛玉(ピリング)を抑えるために、必ず裏返してネットに入れましょう。
洗剤は、柔軟剤が含まれていないものがベスト。柔軟剤は繊維の隙間を埋めてしまい、パタゴニア自慢の「吸湿速乾性」を損なう可能性があるからです。
撥水性が落ちてきたら
テックフェイスシリーズなどの撥水加工は、汚れや摩擦で機能が低下します。
そんな時は、洗濯後に乾燥機にかけるか(低温設定)、アイロンを当てることで、撥水成分が再び立ち上がり、機能が復活します。
それでもダメなら、ニクワックスなどの専用撥水剤を使えば、新品のような水弾きが戻ってきます。
まとめ:パタゴニアのジャージおすすめ10選!登山から街着まで選ばれる理由とサイズ感を徹底解説
いかがでしたでしょうか。
パタゴニアの「ジャージ」は、単なる運動着の枠を超え、私たちの生活をより快適に、そして豊かにしてくれる相棒です。
- 山での過酷な環境を守ってくれる信頼性。
- 街中で違和感なく溶け込む洗練されたデザイン。
- そして、地球環境に配慮したモノづくりの姿勢。
これらが凝縮された一着は、決して安くはありません。しかし、その耐久性と汎用性を考えれば、数年、十数年と着続けられる「最高の投資」になるはずです。
もしあなたが、次に買う一着に迷っているなら。
まずはパタゴニア R1テックフェイスに袖を通してみてください。その瞬間、「あ、これが欲しかったジャージだ」と納得できるはずですから。
自分にぴったりの一着を見つけて、フィールドへ、あるいは街へと、軽やかに踏み出しましょう。

コメント