「パタゴニアのフリースといえば?」と聞かれて、あなたは何を思い浮かべますか?
定番のレトロXやスナップTも最高ですが、ヴィンテージ好きや古着フリークの間で、神格化されているデザインがあります。それが通称「サンダー(稲妻)」柄です。
1990年代後半、わずかな期間だけ生産されたその幾何学模様は、古着市場で目が飛び出るような高値で取引される伝説のアイテムとなりました。そんな中、ブランド創立50周年という節目に、ついにファン待望の「パタゴニア サンダー 復刻」が実現したのです。
今回は、なぜこの柄がここまで人々を熱狂させるのか、そして復刻モデルとオリジナルの違いや、今から手に入れる方法について、徹底的に深掘りしていきます。
1. 90年代の伝説「サンダー柄」とは何だったのか?
まずは、この「サンダー柄」の正体についておさらいしましょう。
この柄が最初に登場したのは1997年頃のこと。パタゴニアの名作パタゴニア リバーシブル グリセードなどに採用されたデザインで、正式名称ではなく、その稲妻のような鋭い幾何学模様からファンが自然と「サンダー」や「ライトニング」と呼ぶようになりました。
当時のパタゴニアは、今ほど「落ち着いたアウトドアブランド」という印象だけではありませんでした。もっと実験的で、サイケデリックな配色や独創的な総柄を次々と発表していた、エネルギッシュな時代だったのです。
しかし、生産期間が極めて短かったため、2000年代に入ると希少価値が爆上がりしました。状態の良いオリジナルは、古着屋のショーケースの中で数十万円のプライスタグがつくことも珍しくありません。まさに「手に入れたくても手に入らない」幻の存在だったわけです。
2. 50周年記念で実現した待望の復刻
そんな伝説の柄が、2023年にパタゴニア創立50周年を記念した特別コレクション「ナチュラル・ブレンド」として復活しました。
今回の復刻でメインとなったのは、パタゴニア ナチュラル ブレンド レトロ カーディガンやパタゴニア ナチュラル ブレンド スナップTです。
単に昔のデザインをコピーするのではなく、今のパタゴニアが考える「最高の素材」を使って再構築されているのがポイント。この「ナチュラル・ブレンド」という名称からもわかる通り、環境への配慮と機能性を両立させた、現代ならではの仕上がりになっています。
多くのファンがこのニュースを聞いたとき、「ついにあのサンダーが着られる!」と歓喜の声を上げました。店舗では発売と同時に即完売する場所が続出し、改めてその人気の凄まじさを証明することになったのです。
3. オリジナルと復刻版、何が違う?
「当時のものと何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。実は、見た目はそっくりですが、中身は大きく進化しています。
- 素材の進化90年代のオリジナルはポリエステル100%のフリースが主流でした。対して復刻版のパタゴニア フリースは、リサイクル・ポリエステルに加え、リサイクル・ウールやリサイクル・コットンを混紡しています。これにより、少し天然素材特有のザラッとした風合いと、高い保温性・透湿性を備えています。
- シルエットの現代化ヴィンテージのパタゴニアは、腕まわりが極端に太かったり、着丈が短かったりと、独特のボックスシルエットでした。復刻版は、今のファッションに馴染みやすいよう、全体的なバランスが整えられています。
- タグのデザイン50周年モデルには、通常ラインとは異なる特別なロゴタグが使用されています。創業当時のデザインを彷彿とさせるクラシックなタグは、所有欲をこれでもかと満たしてくれます。
4. 失敗しないサイズ選びのコツ
パタゴニアのアイテムを検討する際、一番悩むのがサイズ感ですよね。
基本的にはUSサイズ(アメリカサイズ)で作られているため、日本のブランドよりも「ワンサイズ下」を選ぶのが鉄則です。普段XLを着ている人ならL、Lを着ている人ならMといった具合です。
ただし、今回のサンダー復刻モデルであるレトロ・カーディガンなどは、少しゆったりと羽織るのが今の気分に合います。中にパタゴニア キャプリーンなどの厚手のインナーを着込むことを考えるなら、あえて普段通りのサイズを選んで「オーバーサイズ気味」に着こなすのもアリでしょう。
女性がメンズのSサイズやMサイズをダボッと着るスタイルも、サンダー柄のインパクトと相まって非常に人気があります。
5. 今からサンダー復刻モデルを入手するには?
残念ながら、パタゴニア直営店や公式サイトでの新品販売は、50周年イヤーの終了とともに落ち着きを見せています。そのため、今から手に入れるには「二次流通」がメインの戦場となります。
- 中古市場・リセールサイトメルカリやヤフオク、あるいはセカンドストリートといった大手リユースショップをこまめにチェックするのが一番の近道です。
- 偽物(コピー品)への注意これほど人気の商品になると、悲しいことに精巧な偽物が出回ることもあります。極端に値段が安いものや、タグの印字がぼやけているもの、ファスナーがYKK製ではない怪しいものには注意してください。
もし二次流通で購入する場合は、信頼できるショップや、評価の高い出品者から選ぶようにしましょう。
6. サンダー柄をどう着こなす?コーディネートのポイント
総柄のフリースは、一見するとコーディネートが難しそうに見えます。でも、実はサンダー柄は「ネイビー×ナチュラル」などの使いやすい配色が多く、意外と万能です。
- デニムと合わせる王道スタイルリーバイス デニムのようなシンプルなジーンズに合わせるだけで、90年代のアウトドアスタイルが完成します。足元はダナー ブーツやニューバランス スニーカーでボリュームを出すのがおすすめです。
- モノトーンで締める大人スタイルパンツを黒のグラミチ パンツやスラックスにすることで、派手なサンダー柄が主役として引き立ち、都会的な印象になります。
7. パタゴニアの理念を感じる一着
パタゴニアがこの柄を復刻させたのは、単なる懐古ブームに乗るためではありません。
創業から50年、彼らが一貫して訴えてきた「地球を守るために最高の製品を作る」というメッセージが、この復刻モデルにも込められています。リサイクル素材を極限まで活用し、長く愛用できる耐久性を持たせる。サンダー柄という「過去の遺産」を、最新の「環境技術」で包み込む。
この一着を袖に通すことは、パタゴニアというブランドが歩んできた歴史そのものを身に纏うことでもあるのです。
8. パタゴニア サンダー 復刻を狙うなら今!
一度完売してしまうと、次にいつまたこの柄に出会えるかは分かりません。パタゴニアの歴史の中でも、これほどアイコンとしての力が強く、所有することに意味を感じさせてくれるデザインは他にないでしょう。
ヴィンテージの雰囲気を楽しみつつ、現代の快適な着心地も手に入れる。そんな贅沢な体験をさせてくれるのが、この復刻モデルの正体です。
もし、リユースショップや街角で「パタゴニア サンダー 復刻」モデルを見かけたら、それは運命かもしれません。伝説の稲妻をあなたのワードローブに迎え入れ、長く、大切に育ててみてはいかがでしょうか。

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