「冬のアウターといえばノースフェイス」と言われるほど、街でもアウトドアでも見かけない日はありません。でも、いざ買おうとショップに行くと、似たような見た目なのに「ダウン」と書かれたものと「中綿(化繊)」と書かれたものがあって、どっちを選べばいいか迷ったことはありませんか?
「高い方が温かいんでしょ?」「ダウンの方が良いに決まっている」と思われがちですが、実はあなたのライフスタイルによっては「中綿」を選んだ方が正解というケースも多いんです。
今回は、ノースフェイスの「ダウン」と「中綿」の違いを徹底比較し、後悔しない選び方と、今手に入れるべき名品たちをご紹介します。これを読めば、あなたにぴったりの一着が必ず見つかりますよ。
そもそも「ダウン」と「中綿(化繊)」は何が違うの?
まず、一番大切な基本からお話ししますね。ノースフェイスのアウターに使われている素材は、大きく分けて2種類あります。
一つは、水鳥の羽毛を使用した天然素材の「ダウン」。もう一つは、ポリエステルなどの化学繊維で作られた「中綿(インサレーション)」です。
ダウンの最大の武器は、なんといっても「軽さと圧倒的な保温力」です。鳥の羽が空気をたっぷり含んで、魔法瓶のように熱を閉じ込めてくれます。一方で、ダウンは「水に弱い」という弱点があります。雨や汗で濡れてしまうと、羽毛がペシャンコに潰れてしまい、温かさを失ってしまうんです。
そこで登場するのが、ノースフェイスが得意とする「中綿」です。化学繊維で作られた綿は、水に濡れてもロフト(カサ高)が減りにくく、保温力をキープできます。さらに、自宅で気軽に洗濯できるという大きなメリットがあります。
ノースフェイスが誇る独自の保温技術を知ろう
ノースフェイスのアウターが、他ブランドより「温かい」と感じるのには理由があります。それは、ただの羽毛や綿を入れているわけではないからです。
ダウンモデルに多く採用されているのが「光電子ダウン」です。これは、人の体から出ている遠赤外線(体温)を吸収し、肌に送り返すというハイテク技術。自分の体温を利用して温めるので、ポカポカとした自然なぬくもりが持続します。
一方の中綿モデルでは、「ベントリックスジャケット」などに使われる「Ventrix(ベントリックス)」という素材が注目されています。これは、動きに合わせてスリット(切れ込み)が開閉する構造。動いている時はスリットが開いて蒸れを逃がし、止まっている時は閉じて熱を蓄えるという、まさに「呼吸する中綿」なんです。
結局どっちが買い?ライフスタイル別の選び方
「結局、私はどっちを買えばいいの?」という疑問にお答えします。以下のシチュエーションに当てはまる方をチェックしてみてください。
圧倒的な温かさと軽さを求めるなら「ダウン」
氷点下になるような極寒の日に外を歩く、あるいは冬のスポーツ観戦で長時間じっとしている。そんな方には迷わずダウンをおすすめします。ノースフェイスのダウンは、少ない量でもしっかり膨らむ高品質な羽毛(フィルパワーが高いもの)を使っているため、肩が凝るような重さがありません。
また、旅行などで荷物をコンパクトにまとめたい時も、ダウンが有利です。専用のスタッフサックにギュッと詰め込めば、驚くほど小さくなります。
毎日ガシガシ着て、自宅で洗いたいなら「中綿」
「子供と公園で遊ぶから汚れが気になる」「自転車通勤で汗をかく」というアクティブ派には、中綿モデルが最適です。ダウンはクリーニング代が高くつきますが、中綿なら洗濯機で洗えるものが多く、メンテナンスが非常に楽。
また、湿雪や雨の多い地域にお住まいの方も、濡れても保温性が落ちにくい中綿を選んでおくと安心感が違います。
【ダウン編】絶対に外せないノースフェイスのレジェンド5選
まずは、持っているだけで所有欲を満たしてくれる、ダウンの名作を見ていきましょう。
1. ヌプシジャケット
1992年に誕生して以来、世界中で愛されているアイコン的存在が「ヌプシジャケット」です。700フィルパワーの高品質ダウンを封入しており、ボリューム感のあるシルエットが今のストリートファッションにもぴったり。肩の部分がナイロンで補強されているので、バックパックを背負っても生地が傷みにくいのが特徴です。
2. バルトロライトジャケット
毎年、抽選販売になるほど爆発的な人気を誇るのが「バルトロライトジャケット」です。北欧やアラスカといった極地でも耐えられる設計で、風を一切通さない特殊な表地を採用しています。一度袖を通すと、布団に包まれているような安心感に驚くはずです。
3. マウンテンダウンジャケット
ノースフェイスの代名詞である「マウンテンライトジャケット」のルックスに、ダウンをこれでもかと詰め込んだのが「マウンテンダウンジャケット」です。表地に防水透湿素材のGORE-TEXを使っているので、雨や雪の日でもダウンが濡れる心配がなく、最強の防寒着といえます。
4. ビレイヤーパーカ
もともとはクライミングの待機中に羽織るために作られた「ビレイヤーパーカ」。非常に軽量で、濡れたアウターの上からでも着られるように設計されています。内側にも撥水加工が施されたダウンが入っており、プロ仕様のスペックを街で贅沢に楽しめます。
5. サンダージャケット
実は一番使い勝手が良いと言われるのが、この「サンダージャケット」です。ダウンと化繊の中綿をミックスしたハイブリッド構造で、インナーダウンとしても、春先のアウターとしても活躍します。薄手なのに光電子の効果で驚くほど温かい一着です。
【中綿編】機能美が光る!タフで使いやすい名品5選
続いて、実用主義なあなたに贈る、中綿(化繊インサレーション)の名品です。
1. カシウストリクライメイトジャケット
「カシウストリクライメイトジャケット」は、防水のシェルジャケットと、中綿入りのインナージャケットがセットになった優れもの。それぞれ単体で着ることもできるので、秋、冬、春と3シーズン着回せるコスパ最強のモデルです。
2. コンパクトノマドジャケット
「あまりモコモコしたくない」という方におすすめなのが「コンパクトノマドジャケット」です。裏地にフリースを貼り、袖の中に薄く中綿を入れることで、すっきりしたシルエットを実現。防風性も高く、朝晩の冷え込みにサッと羽織るのに最適です。
3. キャンプシエラショート
クラシックなダウンジャケットの見た目が好きだけど、扱いに気を遣いたくない。そんな願いを叶えるのが、リサイクルポリエステルの中綿を使用した「キャンプシエラショート」です。光沢感のあるヴィンテージ風の生地が、大人のカジュアルスタイルを格上げしてくれます。
4. ベントリックスジャケット
アクティブに動くなら「ベントリックスジャケット」一択です。前述した「呼吸する中綿」を搭載しており、着たまま運動してもオーバーヒートしません。登山やランニングはもちろん、暖房の効いた電車と屋外を行き来する都市生活でも、脱ぎ着の手間が減って快適です。
5. ジップインサニーヌックジャケット
少し珍しいのが「ジップインサニーヌックジャケット」。断熱性の高い中綿を採用しているだけでなく、袖を取り外してベストとしても使える2WAY仕様です。キャンプでの温度調整や、車移動が多い方の防寒着として非常に重宝します。
失敗しないための購入時のチェックポイント
自分に合うモデルが絞れてきたら、最後にサイズ感とスペックの最終確認をしましょう。
ノースフェイスの製品は、モデルによってサイズ感が大きく異なります。「ヌプシジャケット」のようなUS規格をベースにしたものは少し大きめですが、「サンダージャケット」のようなインナー用途も想定したものはタイトに作られています。
また、最近のノースフェイスはサステナビリティ(持続可能性)に非常に力を入れています。多くの製品にリサイクルダウンやリサイクルポリエステルが使われていますが、保温性能は新品と遜色ありません。環境に配慮した選択ができるのも、現代のブランド選びとして素敵ですよね。
さらに、ダウンモデルを選ぶ際は「リセールバリュー(再販価値)」も考慮に入れると良いでしょう。ノースフェイスの定番ダウンは、数年着た後でもフリマアプリなどで高値で取引されることが多いです。初期投資は少し高くても、実質的なコストは意外と抑えられるのがノースフェイスの隠れた魅力でもあります。
ノースフェイスの中綿とダウンの違いを知って冬を快適に
いかがでしたでしょうか。
「絶対に凍えたくない、軽いのが一番!」という方は、バルトロライトジャケットに代表されるダウンモデルを。
「汚れを気にせず毎日着たい、蒸れにくいのがいい!」という方は、ベントリックスジャケットのような中綿モデルを選んでみてください。
ノースフェイスのアウターは、決して安い買い物ではありません。だからこそ、自分の生活スタイルに寄り添った一着を選ぶことが、冬を楽しく過ごすための最大のポイントになります。
雨の日も、雪の日も、あるいは澄み切った冬晴れの日も。あなたを優しく包み込んでくれる最高のアウターを見つけて、外の世界へ飛び出しましょう。
今回ご紹介した情報を参考に、ぜひ自分史上最高の一着を手に入れてくださいね。ノースフェイスの中綿とダウンの違いを正しく理解すれば、もう冬の相棒選びで迷うことはありません。

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