アウトドアファッションの金字塔、THE NORTH FACE。その中でも、ヴィンテージファンやストリート界隈で絶大な支持を集めているのが「レトロマウンテンジャケット」です。
「1990年復刻モデル」や「1994年復刻モデル」など、数字が並んでいてどれを選べばいいか迷っていませんか?海外規格ゆえのサイズ感の難しさや、現行モデルとの違いなど、購入前に知っておきたいポイントは山ほどあります。
今回は、一生モノの相棒になるであろうノースフェイス レトロマウンテンジャケットについて、その深い魅力と選び方の正解を徹底解説します。
伝説の復刻。レトロマウンテンジャケットが愛される理由
なぜ今、あえて「レトロ」なのか。それは、現代のハイテクウェアにはない「圧倒的な風格」があるからです。
1990年代、アウトドアウェアがストリートカルチャーと融合し始めた黄金時代のデザイン。それを現代の技術で蘇らせたのが、このレトロシリーズです。象徴的な肩の切り替え、大胆なカラーリング、そして今のスリムなアウトドアウェアとは一線を画す、無骨でゆとりのあるシルエット。
一度袖を通せば、ただの防寒着ではない「文化」を纏っているような感覚になれるはずです。
1990 Retro Mountain Jacketの重厚な魅力
まずは、1990年モデルを忠実に再現した1990 Retro Mountain Jacketから見ていきましょう。
このモデルの最大の特徴は、手に取った瞬間にわかる「重厚感」です。生地には非常にタフな2層のGORE-TEX(ゴアテックス)が採用されており、表面は少しザラつきのある独特の質感。風を一切通さないその堅牢さは、まさに鎧のようです。
デザイン面では、腕に大きく刺繍された「GORE-TEX」のロゴが目を引きます。現行のマウンテンジャケットよりも少し着丈が短く、ボックスシルエットに近い形をしているため、太めのパンツとの相性が抜群。タフでクラシックな雰囲気を重視するなら、間違いなくこちらが正解です。
1994 Retro Mountain Light Jacketの軽やかな機能美
一方で、1994年モデルの復刻である1994 Retro Mountain Light Jacketは、少し性格が異なります。
「Light」という名の通り、1990モデルに比べて軽量化されており、素材にはノースフェイスが誇る独自素材「FUTURELIGHT(フューチャーライト)」が使われることが多いです。この素材はナノレベルの通気性を持ち、防水でありながら蒸れを逃がすという、タウンユースに最適なスペックを誇ります。
シルエットは1990モデルよりもさらにゆったりしており、着丈も少し長め。90年代のラッパーたちがオーバーサイズで着こなしていたあの空気感を最も色濃く反映しているのが、この1994モデルと言えるでしょう。
1990と1994の決定的な違いを整理する
どちらを買うべきか悩んでいる方のために、主要な違いを整理してみましょう。
まず「着心地」です。1990モデルはしっかりとした「硬さ」があり、守られている安心感が強い反面、少し重さを感じることがあります。対して1994モデルは「柔らかく、軽い」。長時間着ていても疲れにくいため、都会での普段使いや旅行には1994モデルが重宝するでしょう。
次に「シルエット」です。1990モデルは腰回りがスッキリした印象になりますが、1994モデルは全体的にドサッとしたボリューム感が出ます。今どきの「ゆるめ」な着こなしを目指すなら1994、王道のアメカジやヴィンテージスタイルに合わせるなら1990という選び方がスムーズです。
海外規格の罠。失敗しないサイズ選びのポイント
ノースフェイス レトロマウンテンジャケットを購入する際、最も注意すべきなのがサイズ感です。これらは基本的に「USA規格」のため、日本国内で一般的に流通しているゴールドウイン社製のものとは全くサイズが異なります。
結論から言うと、日本サイズよりも「1サイズ、あるいは1.5サイズ大きい」と考えてください。
- 普段Lサイズを着ている人:USA規格のMサイズでゆとりがある。
- 普段Mサイズを着ている人:USA規格のSサイズでジャストか少しゆったり。
特に関心を持っておくべきは「袖丈」と「身幅」です。海外モデルは腕が長く作られているため、ジャストサイズを選んだつもりでも袖が余ることがあります。袖口のベルクロでしっかり調整することが前提のデザインと言えますね。
魔法の機能。ジップインジップを使いこなす
このジャケットを「最強の防寒着」に変える裏技が、ジップインジップ(Zip-In-Zip)機能です。
ジャケット内側の専用ファスナーに、別売りのフリースやダウンを連結できるこのシステム。特にデナリジャケットを合体させるのが定番のスタイルです。
注意点として、レトロマウンテンジャケット(海外規格)には、同じく海外規格のインナーを合わせるのがベストです。日本規格のフリースだと、ファスナーの長さやピッチが微妙に合わないことがあり、無理に連結すると生地を痛める原因にもなります。せっかくの機能をフルに活かすなら、インナーも海外ノースフェイスで揃えるのが通の選び方です。
長く愛用するために。メンテナンスと真贋の見分け方
高価なジャケットですから、偽物を掴まされないための知識も必要です。
最近の精巧な模倣品は見分けるのが難しいですが、チェックすべきは「ロゴの刺繍」と「ホログラム」です。本物のノースフェイスの刺繍は、糸の密度が非常に高く、文字の角がハッキリしています。
また、長く着るためには撥水性の維持が欠かせません。ゴアテックス素材は、汚れが付着すると防水透湿機能が低下します。アウトドア専用洗剤を使用して定期的に洗濯し、乾燥機で熱を加えることで、驚くほど撥水力が復活します。
ノースフェイス「レトロマウンテンジャケット」のサイズ感と評価。1994と1990の違いは?
ここまで、ノースフェイス レトロマウンテンジャケットの深い魅力についてお伝えしてきました。
1990モデルの持つ圧倒的な堅牢さとクラシックな美学。1994モデルの持つ現代的な軽やかさとストリート感。どちらを選んでも、流行に左右されず10年後もクローゼットの主役でいられることは間違いありません。
自分のライフスタイルや好みのシルエットに合わせて、最高の一着を選んでみてください。海外規格特有のサイズ感にさえ気をつければ、これまで経験したことのないような「着る喜び」を感じさせてくれるはずです。

コメント