「一生モノのアウターが欲しい」と考えたとき、真っ先に候補に挙がるのがザ・ノース・フェイスのジャケットではないでしょうか。中でも「マウンテン」の名を冠するモデルは、ブランドのアイデンティティそのもの。
しかし、いざ選ぼうとすると「マウンテンジャケットとマウンテンライトジャケット、結局何が違うの?」「自分に合うサイズはどっち?」と迷ってしまう方も多いはずです。
そこで今回は、ノースフェイスの象徴であるマウンテンシリーズを徹底解剖。スペックの差はもちろん、実際に街や山で使う際のリアルな使用感、さらには失敗しないサイズ選びのコツまで、本音で詳しくお届けします。
ノースフェイスの「マウンテン」が愛される理由
なぜ、ノースフェイスのマウンテンパーカーはこれほどまでに支持されるのでしょうか。その理由は、単なる流行ではなく、圧倒的な「信頼性」と「完成されたデザイン」にあります。
1985年に登場して以来、基本の形を大きく変えずにアップデートを繰り返してきたその姿は、まさに機能美の極致。最高峰の防水透湿素材であるGORE-TEXを採用し、どんな悪天候でも身体を守ってくれる安心感があります。
また、単なるアウトドアウェアに留まらず、ストリートシーンやビジネスの通勤時にも違和感なく馴染むファッション性の高さも魅力。一度袖を通せば、その佇まいの美しさに誰もが納得するはずです。
徹底比較!マウンテンジャケットとマウンテンライトジャケットの違い
まずは、多くの人が悩む2大定番モデルを、項目ごとに整理して見ていきましょう。
生地の厚みと耐久性の違い
マウンテンジャケットは、150デニールという非常に厚手で頑丈なナイロン生地を採用しています。触った瞬間に「あ、これは強い」と確信できるほどの剛健さがあり、岩場に擦れたり枝に引っ掛けたりしてもびくともしません。
一方、マウンテンライトジャケットは70デニールの生地を使用しています。「ライト」の名通り、マウンテンジャケットの約半分の厚みです。とはいえ、一般的なレインウェアに比べれば十分にタフ。しなやかで動きやすく、日常使いでのストレスが少ないのが特徴です。
機能を削ぎ落としたライトか、フル装備の無印か
機能面での大きな違いは「脇下のベンチレーション」と「スノーカフ」の有無です。
マウンテンジャケットには、衣服内の蒸れを瞬時に逃がす脇下のファスナー(ベンチレーション)や、雪の侵入を防ぐ腰回りのスノーカフが装備されています。これは冬山登山やスキー、スノーボードなどのアクティビティを想定しているためです。
対するマウンテンライトジャケットは、これらをあえて省略。その分、軽さとコストパフォーマンスを追求しており、街歩きやキャンプといった用途には必要十分なスペックに仕上がっています。
シルエットと着丈の絶妙な差
実は見た目の印象を大きく左右するのが「着丈」です。
マウンテンライトジャケットは、お尻が少し隠れるくらいのやや長めの丈感に設定されています。これにより、雨風を防ぐ面積が広く、またスタイリッシュなコートのような雰囲気で着こなせます。
マウンテンジャケットは、動作を邪魔しないよう標準的な着丈ですが、首元(襟)が非常に高く設計されています。フロントを上まで閉めた時の立ち上がりの美しさは、マウンテンジャケットならではの特権。この「顔回りのボリューム感」に惹かれて選ぶファンも少なくありません。
2025年最新の素材事情!環境に優しい新GORE-TEX
ここで少し専門的な話をすると、最近のノースフェイス製品には大きな変化が起きています。それが「ePE GORE-TEX(非フッ素メンブレン)」への移行です。
これは環境負荷を低減するために開発された新しい素材。従来のゴアテックスに比べて、薄くて軽く、しなやかな質感が特徴です。2025年モデル以降のマウンテンライトジャケットなどにも順次採用されています。
実際に着てみると分かりますが、以前のモデルよりも「ガサガサ感」が抑えられ、よりソフトな着心地になっています。ただし、油分汚れを吸着しやすいという繊細な面もあるため、長く愛用するなら、こまめな洗濯メンテナンスがより重要になってきます。
冬でも着られる?「ジップインジップ」の魔法
「マウンテンパーカーは春や秋しか着られない」と思っていませんか?実は、ノースフェイスの最大の特徴とも言えるのが「ジップインジップシステム」です。
これは、アウターの内側にある専用のファスナーに、インナーを連結できる仕組み。例えば、デナリジャケットのようなフリースや、薄手のダウンジャケットを合体させることで、真冬の防寒着へと変身させることができます。
マウンテンジャケット、マウンテンライトジャケットのどちらもこのシステムに対応していますが、連結する際は「インナーの厚み」を考慮したサイズ選びが重要です。
失敗しないためのサイズ選び!街着か山か
サイズ選びで後悔しないための鉄則は、「中に何を着るか」を明確にすることです。
街着メインでスマートに着たい場合
普段、Tシャツや薄手のスウェットの上に羽織るのがメインなら、ジャストサイズを選びましょう。ノースフェイスはもともとインナーを着込む前提のゆったりした作りなので、ジャストサイズでも十分な可動域が確保されています。特にマウンテンライトジャケットをタイトめに着ると、都会的で洗練された印象になります。
冬の防寒着として重ね着を想定する場合
厚手のフリースやヌプシジャケットのようなダウンをジップインジップで連結したい場合は、ワンサイズアップを検討してください。マウンテンジャケットの場合、生地が硬いため、ジャストサイズでパンパンに詰め込んでしまうと、腕の曲げ伸ばしが窮屈に感じることがあります。
また、最新のモデルは以前よりも身幅にゆとりを持たせた「トレンドシルエット」に微調整されています。数年前のモデルのサイズ感で購入すると、思ったより大きく感じることがあるため、可能であれば現行モデルの試着をおすすめします。
メンテナンスの真実:洗わないのが一番悪い?
「高いジャケットだから、汚れるのが怖くて洗えない」という声をよく聞きますが、これは大きな間違いです。
ゴアテックスの性能を維持するためには、むしろ「定期的な洗濯」が不可欠。生地の隙間に皮脂や泥が詰まると、蒸れを逃がす透湿機能が低下してしまいます。
家庭用の洗濯機でNIKWAXなどの専用洗剤を使って洗い、すすぎを念入りに行った後、乾燥機で熱を加える。これだけで、新品のような撥水性が驚くほど復活します。大切にしまい込むのではなく、ガシガシ使って正しく洗うこと。それが一生モノにするコツです。
どちらを選ぶべきか?最後の判断基準
結局、どちらを買えば幸せになれるのでしょうか。
マウンテンジャケットが向いている人
- 「とにかく最高の一着が欲しい」という所有欲を満たしたい。
- 冬のバイクや自転車、雪上での活動が多い。
- 立体的なフードの立ち上がりや、重厚な質感が好み。
- 予算に余裕があり、10年以上着倒す覚悟がある。
マウンテンジャケットは、言わば「鎧(よろい)」です。その安心感と圧倒的なオーラは、他では決して味わえません。
マウンテンライトジャケットが向いている人
- 普段使いのしやすさ、軽さを重視したい。
- 春・秋・冬と、長いシーズン着回したい。
- カラーバリエーションの中から、自分らしい色を選びたい。
- コストパフォーマンス良く、高品質なゴアテックスを手に入れたい。
マウンテンライトジャケットは、最高に「気の利いた相棒」です。どんなコーディネートにも合わせやすく、毎日手に取りたくなる使い勝手の良さがあります。
ノースフェイスのマウンテンパーカー比較!人気モデルの違いやサイズ感を徹底解説
ノースフェイスの「マウンテン」を冠するジャケットは、どちらを選んでもあなたのライフスタイルを豊かにしてくれる名品です。
マウンテンジャケットの妥協なきスペックに惚れるのか。マウンテンライトジャケットの軽やかな機能性に納得するのか。今回の比較が、あなたにとっての「運命の一着」を見つける手助けになれば幸いです。
ノースフェイスのウェアは、一度その快適さを知ってしまうと、もう他のジャケットには戻れなくなる。そんな魔力を持っています。ぜひ、新しい相棒と一緒に、日常やアウトドアのフィールドへ飛び出してみてください。

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