「アウトドアブランドを探しているけれど、結局ノースフェイスとヘリーハンセンって何が違うの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?アウトドアショップに行けば必ずと言っていいほど隣り合わせに並んでいるこの2つのブランド。実は日本国内では同じ「ゴールドウイン」という会社が展開しているため、品質の高さや日本人の体型に合ったサイズ感など、共通点も多いんです。
しかし、そのルーツや得意とするフィールド、そして着こなした時の印象には、驚くほど明確な違いがあります。
せっかく高価なアウターやギアを手に入れるなら、自分のライフスタイルにぴったり合う「正解」を選びたいですよね。今回は、ノースフェイスとヘリーハンセンの個性を徹底比較し、あなたがどちらを選ぶべきか、その判断基準をプロの視点で分かりやすく解説していきます。
山の王道「ノースフェイス」と海の先駆者「ヘリーハンセン」の出自
まず知っておきたいのが、両ブランドがどこで生まれ、何を目的として作られたのかという点です。ここを理解すると、デザインや機能の差がスッと腑に落ちます。
ザ・ノース・フェイスは、1966年にアメリカのカプリフォルニア州で誕生しました。その名の通り、山の中でも最も過酷なルートとされる「北壁(ノースフェイス)」に挑む登山家たちのためのブランドです。そのため、極限の寒さや険しい岩場に耐えうる「山」のテクノロジーが凝縮されています。
対するヘリーハンセンは、さらに歴史が古く、1877年にノルウェーで産声を上げました。創業者のヘリー・J・ハンセンは船乗り。北欧の凍てつく海で働く漁師たちのために、防水機能に優れたウェアを作ったのが始まりです。つまり、こちらは「海」のプロフェッショナルが認めるブランドなのです。
「山」のノースフェイスか、「海」のヘリーハンセンか。このルーツの違いが、素材の選び方やポケットの配置、さらにはシルエットの細部にまで影響を与えています。
ノースフェイスが選ばれる理由:圧倒的な知名度と資産価値
ノースフェイスの最大の強みは、何と言ってもその「圧倒的なブランド力」です。街中を見渡せば、あの三本のラインが入ったロゴを見ない日はありませんよね。
なぜこれほどまでに支持されているのか。それは、世界最高峰の防水透湿素材「GORE-TEX(ゴアテックス)」を贅沢に使用し、プロ仕様のスペックをタウンユースに落とし込むのが抜群に上手いからです。
例えば、マウンテンライトジャケットなどはその筆頭。雨風を完全にシャットアウトする機能性がありながら、絶妙なカラーリングとシルエットで、デニムやチノパンにも驚くほど馴染みます。
また、ノースフェイス製品には「資産価値」という側面もあります。バルトロライトジャケットのような人気モデルは、数年着た後でも中古市場で高く取引されることが多いです。「良いものを買って、長く愛用し、もし手放す時も価値が残る」。こうした経済的な合理性も、多くの人がノースフェイスに惹きつけられる理由の一つでしょう。
ヘリーハンセンが選ばれる理由:知的な北欧デザインと実用性
一方で、「ノースフェイスは街中で被りすぎていて少し気恥ずかしい」と感じる層から熱烈な支持を受けているのがヘリーハンセンです。
ヘリーハンセンの魅力は、北欧ブランドらしいクリーンでミニマルなデザインにあります。ロゴの主張が控えめで、大人が街着として取り入れても非常に上品にまとまります。また、セーリングウェアで培われた「水への強さ」は日常生活でも大きなメリットになります。
ヘリーハンセンの独自素材「HELLY TECH」は、ゴアテックスに比べて生地が柔らかく、ガサガサとしたノイズが少ないのが特徴。例えばベルゲンジャケットのような軽量アウターは、驚くほど軽やかで、小雨の中の散歩や自転車通勤には最適です。
「機能にはこだわりたいけれど、いかにもアウトドアな雰囲気は出したくない」。そんな知的な選択をしたい方にこそ、ヘリーハンセンはしっくりくるはずです。価格帯も、ノースフェイスに比べるとやや控えめに設定されているアイテムが多く、コスパの良さも見逃せません。
どっちが買い?ライフスタイル別・失敗しない選び方
「結局、私にはどっちが合っているの?」という問いに答えるために、シチュエーション別のガイドを用意しました。
まず、本格的な登山や雪山、あるいはキャンプでも「絶対に失敗したくない、一番いいスペックを揃えたい」という方は、迷わずノースフェイスを選んでください。過酷な環境下でのテストを繰り返しているヌプシジャケットなどのダウンウェアは、暖かさの次元が違います。
次に、海釣りやヨット、あるいは「雨の日の通勤を快適にしたい」という方は、ヘリーハンセンがおすすめです。海水の塩分に強く、濡れても乾きやすい工夫が施されたオーシャンフレイジャケットなどのシリーズは、水辺のアクティビティにおける信頼性が抜群です。
また、「ファッション性」で選ぶならどうでしょう。ストリートファッションやトレンドを重視するならノースフェイス。一方で、ビジネスカジュアルにも合わせたい、落ち着いた大人の休日スタイルを作りたいならヘリーハンセン。このように、自分がどんな格好をすることが多いかを基準にするのが失敗しないコツです。
ゴールドウインが支える「日本品質」という安心感
冒頭でも触れましたが、日本におけるこれら2ブランドは、スポーツウェアの老舗「ゴールドウイン」が企画・生産を主導しています。これは、ユーザーにとって非常に大きなメリットです。
海外ブランドにありがちな「袖が長すぎる」「身幅が広すぎてダボつく」といったサイズトラブルがほとんどありません。日本人の体型を熟知したパターン設計がなされているため、クライムライトジャケットなどを羽織った時のフィット感は格別です。
さらに、修理やメンテナンスなどのアフターサービスが充実しているのも、国内大手企業が運営しているからこそ。ファスナーが壊れた、穴が開いたといったトラブルにも対応してもらえるため、お気に入りの一着を10年、20年と着続けることができます。
まとめ:ノースフェイスとヘリーハンセンの違いは?人気アイテムと比較で選ぶ最適の一着
さて、ここまでそれぞれの個性を紐解いてきました。結論として、どちらが優れているということはありません。あるのは「あなたにどちらが似合うか」という点だけです。
山の頂を目指すような力強さと、誰もが認めるステータスを求めるなら、ノースフェイス。
荒波を乗り越えるしなやかさと、落ち着いた大人の個性を大切にしたいなら、ヘリーハンセン。
もし迷ったら、まずはバックパックなどの小物から取り入れてみるのも良いでしょう。毎日使うものだからこそ、そのブランドが大切にしている「哲学」が肌で感じられるはずです。
あなたのアウトドアライフを彩る「運命の一着」が、この比較を通して見つかることを願っています。自分にとっての最高のパートナーを選んで、外の世界をもっと自由に、快適に楽しんでいきましょう!
ノースフェイスとヘリーハンセンの違いは?人気アイテムと比較で選ぶ最適の一着を見極める旅は、まだ始まったばかりです。

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