「ノースフェイスは好きだけど、街中で人と被りすぎるのはちょっと……」
「アウトドアブランド特有のギア感が強すぎて、いつもの服に合わせにくい」
そんな悩みを持つファッション好きの間で、毎年争奪戦が繰り広げられている特別なラインがあるのをご存知でしょうか。それが、THE NORTH FACEとセレクトショップ「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」の別注モデルです。
なぜ、数あるコラボレーションの中でもジャーナルスタンダードの別注はこれほどまでに支持されるのか。今回は、その人気の秘密から、絶対に手に入れるべき名作、そして失敗しないサイズ選びまで、プロの視点で徹底的に解説していきます。
普通のノースフェイスと何が違う?別注モデルの正体
まず整理しておきたいのが、ジャーナルスタンダードが展開する別注の多くは、通常のラインではなく「THE NORTH FACE PURPLE LABEL(ザ・ノース・フェイス パープルレーベル)」をベースにしているという点です。
パープルレーベルは、代官山のショップ「nanamica(ナナミカ)」とTHE NORTH FACEがタッグを組んで展開している日本限定のライン。これをさらにジャーナルスタンダードが「街着としてのカッコよさ」を追求してアレンジしたのが、いわゆる「JS別注」と呼ばれるモデルです。
最大の違いは「ロゴ」と「シルエット」にあります。
通常モデルは、胸元にコントラストの効いたホワイトのロゴ刺繍が入るのが定番。一方でJS別注は、ボディと同色の刺繍にしたり、ロゴの配置を袖口にずらしたりと、極めてミニマル。これにより、スラックスや革靴といった綺麗なアイテムとも相性が良くなり、大人の都会的なスタイルに馴染む一着へと昇華されているのです。
魔法の素材「65/35ベイヘッドクロス」の魅力
ジャーナルスタンダード別注を語る上で欠かせないのが、「65/35ベイヘッドクロス」という素材です。ポリエステル65%、コットン35%という黄金比で混紡されたこの生地は、1970年代に開発されたクラシックな機能素材。
最新のゴアテックスのようなパリッとした質感とは異なり、どこか懐かしいマットな風合いが特徴です。水分を含むとコットンが膨張して密度を高め、水の侵入を防ぐという天然の防水機能を備えています。
この素材の本当の良さは「経年変化」にあります。使い込むほどに少しずつアタリが出て、ヴィンテージのような味わいが増していく。ハイテク素材が「劣化」していくのに対し、この素材は「深化」していくのです。THE NORTH FACE PURPLE LABELの持つクラシックな空気感を、ジャーナルスタンダードが最も得意とする「ラギッドな雰囲気」で表現するための最高のスパイスと言えるでしょう。
完売必至!絶対にチェックすべき3つの名作
数ある別注アイテムの中でも、特に人気が高く、予約時点で完売してしまうこともある「三種の神器」をご紹介します。
1. マウンテンショートダウン
冬の主役といえばこれです。1970年代のモデルをベースに、着丈をあえて短く設定。ボリュームのあるダウンでありながら、足が長く見える計算されたシルエットが魅力です。中綿には、自らの体温を輻射して保温する「光電子ダウン」を採用しているため、着た瞬間に包み込まれるような暖かさを実感できます。
2. フィールドジャケット
90年代のコーチジャケットやコーチジャケットのディテールをミックスした、春夏のベストセラーです。ジャーナルスタンダード別注では、襟の立ち上がりや裾のドローコードの仕様にこだわり、スポーティーすぎない「羽織りもの」としての完成度を高めています。
3. ワイドテーパードパンツ
実は最もファンが多いのがパンツかもしれません。THE NORTH FACEのクライミングパンツの可動域を確保しつつ、裾に向かって急激に細くなるテーパードシルエットを採用。これにより、「動きやすいのに、見た目はスラックス」という魔法のような履き心地を実現しています。
サイズ選びで失敗しないためのポイント
ジャーナルスタンダードの別注モデルは、あえて「リラックスフィット」に設計されていることが多いのが特徴です。そのため、普段通りのサイズを選んでも少しゆったりと感じるかもしれません。
- ジャストめに着たい場合:いつものサイズよりワンサイズ下を検討。
- 今の気分で着たい場合:いつものサイズを選んで、ドローコードでシルエットを調整。
特にマウンテンショートダウンなどは、肩が少し落ちるくらいのサイズ感で選ぶと、中に厚手のニットやスウェットを着込んでも着膨れせず、こなれた印象になります。もし迷ったら、ジャーナルスタンダードのスタッフによるスタイリング写真をチェックするのが一番の近道です。
メンテナンスで一生モノに育てる
高価な買い物だからこそ、長く愛用したいですよね。65/35ベイヘッドクロスのアイテムは、基本的に自宅で洗うことは避け、シーズンオフに信頼できるクリーニング店へ出すことをおすすめします。
また、マットな質感ゆえに埃が少し目立ちやすいという特性もありますが、こまめに馬毛のブラシなどでブラッシングしてあげるだけで、生地の光沢が保たれ、より上品な風合いを維持できます。
ノースフェイス×ジャーナルスタンダード別注の魅力!完売必至の人気モデルを徹底解説:まとめ
ノースフェイスの確かな機能性と、ジャーナルスタンダードの洗練されたファッションセンス。この二つが融合した別注モデルは、単なる流行のアイテムではなく、10年後もクローゼットに残る「現代のスタンダード」です。
ロゴの主張は控えめに、けれど素材やシルエットで「良いものを着ている」と実感させてくれる。そんな大人にこそ相応しい一着を探しているなら、ぜひ次の予約開始タイミングを逃さないようにしてください。
一度袖を通せば、なぜこれほどまでに多くの人がこの「パープルロゴ」に魅了されるのか、その理由がきっと分かるはずです。

コメント