お気に入りのノースフェイスのジャケットやバックパック。長く愛用していると、ふとした瞬間に「あ、ジッパータブが取れてる……」なんて経験はありませんか?あるいは、冬場に手袋をしたままジッパーが開けづらくてイライラしてしまったことはないでしょうか。
実は、ノースフェイスのジッパータブは単なる飾りではありません。過酷な環境でもスムーズに動かせるように計算し尽くされた、アウトドアブランドならではの機能が詰まった重要パーツなんです。
今回は、ノースフェイスのジッパータブの種類から、壊れた時の交換方法、さらには100均や他社製品を使ったおすすめのカスタマイズ術まで、これ一冊で全てがわかるように詳しく解説していきます!
ノースフェイスのジッパータブが持つ「重要な役割」とは?
そもそも「ジッパータブ」とは、ジッパーの金具(スライダー)に取り付ける引き手のことを指します。ノースフェイスの製品を見ていると、モデルによって形や素材が全く違うことに気づくはずです。
なぜこれほどまでにバリエーションがあるのか。それは、用途に合わせて「究極の使いやすさ」を追求しているからです。
1. グローブをしたままでも開閉できる操作性
冬山登山やスキー・スノーボードを想定したウェアでは、厚手のグローブを装着したままジッパーを操作する必要があります。そのため、指を引っ掛けやすい大きなループ状のタブや、滑り止めの溝が入った樹脂製のタブが採用されています。
2. 凍結や劣化に強い耐久性
金属の引き手のままだと、極寒の地では結露が凍りついて動かなくなるリスクがあります。樹脂やナイロン紐で作られたジッパータブは、水分を含みにくく、冷たくなりにくいというメリットがあります。
3. 軽量化と静音性の追求
トレイルランニングやテント泊など、静寂が求められるシーンや1gでも軽くしたいシーンでは、金属同士がぶつかる「カチャカチャ」という音を抑えるために、紐タイプのタブが重宝されます。
ノースフェイス製品に使われているジッパータブの種類
手元のアイテムを確認してみてください。ノースフェイスのジッパータブには、主に以下の4つのタイプが存在します。
ロゴ入り樹脂成形タイプ
バルトロライトジャケットやヌプシジャケットといった定番のダウンウェアによく見られるのが、先端にロゴが刻印されたプラスチック製のタブです。
適度な重みと厚みがあり、指先でつまみやすいのが特徴です。高級感があり、一目でノースフェイスだとわかるため、紛失すると一番ショックが大きいタイプでもあります。
シンプルなパラコード(紐)タイプ
ドットショットジャケットやフリース、一部のバックパックには、丈夫なナイロン紐を複雑に結んだタイプが使われています。
「エビ結び(ダイヤ結び)」と呼ばれる独特の結び方で、強度を保ちつつ、軽量化を実現しています。もし解けてしまっても、自分で結び直すことが可能です。
熱収縮チューブ加工タイプ
紐の先端を特殊な樹脂チューブでコーティングし、カチッと固めたタイプです。スマートな印象を与えつつ、紐単体よりも掴みやすさが向上しています。主にスタイリッシュな街着向けのラインで採用されることが多いですね。
蓄光(グロー)タイプ
夜間や暗いテント内での視認性を高めるため、暗闇で光る素材が使われたタブもあります。バックパックのサイドポケットなど、いざという時にすぐ見つけたい場所によく使われています。
ジッパータブが壊れた!紛失した!時の解決策
「ジッパータブの樹脂パーツが割れた」「紐が千切れてどこかへ行った」という時、どうすればいいのでしょうか。主に3つのルートがあります。
公式のリペアサービスを利用する
一番確実なのは、メーカーであるゴールドウインのカスタマーサポートへ依頼することです。
特にロゴ入りの樹脂タブなどは一般販売されていないため、純正の見た目に戻したい場合はリペア一択となります。ただし、修理には数週間程度の時間がかかることと、往復の送料が発生する点は覚えておきましょう。
正規販売店でスペアパーツを探す
一部の大型直営店やノースフェイスを取り扱う専門店では、汎用的なロゴ入りのスペアパーツがセットで販売されていることがあります。ただし、在庫状況は店舗によるため、事前に電話などで確認することをおすすめします。
市販のジッパープルで代用する
「純正じゃなくてもいいから、今すぐ直したい!」という場合は、市販のジッパープル(引き手)が便利です。
アウトドアショップだけでなく、最近では100均のキャンプコーナーなどでも手に入ります。実は、他社のパーツの方が使い勝手が良いなんてこともあるんですよ。
誰でもできる!ジッパータブの交換・取り付け手順
ジッパータブの交換は、道具さえあれば数分で終わる簡単な作業です。
準備するもの
- 新しいジッパータブ
- ニッパー(古いタブを切り取る場合)
- ラジオペンチ(紐を引き出すのに便利)
手順1:古いタブを取り除く
破損したタブがまだ残っている場合は、スライダー(金具)を傷つけないように注意しながらニッパーで切り取ります。紐タイプの場合は、結び目をほどくかハサミでカットしましょう。
手順2:スライダーの穴に紐を通す
スライダーにある小さな穴(アイレット)に、新しいタブの紐を通します。穴が小さくて通しにくい場合は、ラジオペンチで紐の先端を掴んで引っ張るとスムーズです。
手順3:「ひばり結び」で固定する
紐をループ状にして、その輪の中にタブの本体を通します。これを「カウヒッチ(ひばり結び)」と呼びます。この結び方は引っ張れば引っ張るほど締まるので、使用中に抜け落ちる心配がほとんどありません。
おすすめの代用品とカスタマイズ術
純正品にこだわらないのであれば、自分好みにカスタマイズするのも楽しみの一つです。
モンベルのジッパープルを流用する
アウトドアファンの間で定番なのが、モンベルのジッパープルです。カラーバリエーションが豊富で、価格も非常にリーズナブル。
あえてノースフェイスのロゴなしにすることで、ミニマルな印象に仕上げることができます。
パラコードで自作する
キャンプ好きなら、余っているパラコードを使って自作するのもおすすめです。
4mm程度の太さのコードを用意し、自分の好きな長さで結び目を作るだけ。コードの中に反射材(リフレクター)が編み込まれているものを選べば、夜間の安全性もアップします。
カラーでアクセントをつける
黒いジャケットに、あえてレッドやイエローのジッパータブを付けると、それだけで「自分だけの一着」という特別感が出ます。ギアの色と合わせたり、逆に差し色として楽しんだりするのも、ノースフェイス愛好家の間では人気のカスタムです。
ジッパーを長持ちさせるためのメンテナンス
ジッパータブが壊れる原因の多くは、無理な力がかかったことによる劣化です。タブだけでなく、ジッパー全体を長持ちさせるためのコツもお伝えします。
- 垂直に引く: 斜めに引っ張ると、スライダーとタブの接合部に負荷がかかります。
- 潤滑剤を使う: 動きが悪くなったらジッパー専用潤滑剤や、代用品としてシリコンスプレーを少量塗布しましょう。
- 洗濯時は閉める: 洗濯機で洗う際は、ジッパーを全て閉めてからネットに入れます。開けたままだと、タブがドラムに当たって破損するリスクが高まります。
本物か偽物か?ジッパー周りでチェックできるポイント
中古でノースフェイスの製品を購入した際、本物かどうか不安になることがありますよね。ジッパータブやその周辺は、真贋を見分ける際によくチェックされるポイントです。
- YKKの刻印: ノースフェイスの多くはYKK製ジッパーを採用しています。スライダーの裏や横に「YKK」の文字があるか確認してください。
- ロゴの精度: 偽物の樹脂タブは、ロゴのフォントが微妙に太かったり、成形時のバリが残っていたりと、作りが甘いことが多いです。
- 操作感: 本物はスムーズに動きますが、粗悪な模倣品は引っ掛かりを感じることが多々あります。
もちろん、これだけで100%判断できるわけではありませんが、一つの目安として覚えておくと役立ちます。
ノースフェイスのジッパータブを完全解説!種類や交換方法、おすすめの代用品まで
いかがでしたか?ジッパータブという小さなパーツ一つとっても、そこにはノースフェイスのこだわりが凝縮されています。
「たかが紐、されど紐」。
もし今、あなたのジャケットのジッパーが使いにくいと感じていたり、タブが取れて放置していたりするのなら、この機会にぜひメンテナンスやカスタマイズに挑戦してみてください。
わずか数百円の投資や数分の作業で、毎日の開閉が驚くほどスムーズになり、愛着もさらに深まるはずです。
壊れたからといって諦める必要はありません。純正リペアで元通りにするもよし、お気に入りのカラーのパラコードで自分色に染めるもよし。最適なジッパータブを選んで、より快適なアウトドアライフやタウンユースを楽しんでくださいね。

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