「街を歩けば必ず見かける」と言っても過言ではないほど、圧倒的な人気を誇るTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。
ロゴのデザインもおしゃれで、機能性も抜群。でも、いざ「ノースフェイスってどこの国のブランドなの?」と聞かれると、パッと答えられない方も多いのではないでしょうか。実はこのブランド、知れば知るほど奥が深く、日本と海外ではちょっとした「仕組みの違い」があるんです。
今回は、ノースフェイスのルーツから、なぜここまで日本で愛されているのか、その秘密を紐解いていきます。
ノースフェイスの故郷はアメリカのサンフランシスコ
結論から言うと、ノースフェイスはアメリカ合衆国で誕生したブランドです。
物語の始まりは1966年。カリフォルニア州のサンフランシスコで、登山家であったダグラス・トンプキンスとその妻スザンヌによって、小さなお店としてスタートしました。
当時のアウトドア業界は、今ほど洗練されたものではありませんでした。そんな中、彼は「真の冒険家のための道具」を作ることを決意します。ブランド名の「ノースフェイス(北壁)」には、登山において最も過酷で登頂が困難なルートである「山の北側」という意味が込められています。
「どんなに険しい壁であっても、決して冒険を止めない」
そんな熱いメッセージが、あの有名なロゴマークにも反映されています。ロゴにある3本のラインは、アメリカのヨセミテ国立公園にある巨大な岩壁「ハーフドーム」をモチーフにしているんですよ。
日本のノースフェイスは「特別な存在」って本当?
ここからが少し面白いお話です。「ノースフェイスはアメリカのブランド」ですが、私たちが日本のお店で手に取る商品の多くは、実は日本独自の進化を遂げたものなんです。
日本におけるノースフェイスの展開は、スポーツ用品メーカーのゴールドウイン(GOLDWIN)が担っています。1970年代から提携を始め、現在では日本と韓国における商標権をゴールドウインが保有しています。
これが何を意味するかというと、日本で売られているノースフェイスは「日本人の体型」や「日本の気候」、「日本のトレンド」に合わせて、日本でデザイン・企画されているものが多いということです。
アメリカ本国のモデルは、体格の良い欧米人に合わせたサイズ感なので、日本人が着ると袖が長すぎたり、丈が余ったりすることがよくあります。しかし、ゴールドウインが手がける日本企画の製品は、シルエットが非常に美しく、タウンユース(街着)としても完璧なバランスに仕上げられています。
「ノースフェイスってなんだかおしゃれだな」と感じるのは、日本のデザイナーたちが、アウトドアの機能性を保ちつつ、ファッション性を極限まで高めているからなのです。
世界を驚かせた革新的なプロダクトの数々
ノースフェイスが「ただのおしゃれブランド」で終わらないのは、世界初となる数々の発明をしてきたからです。
例えば、今では当たり前になっている「ドーム型テント」。これ、実はノースフェイスが世界で初めて作ったものなんです。1975年に発表された「オーバルインテンション」というテントは、当時の常識だった三角テントに代わり、風に強く広い内部空間を実現し、世界中の遠征隊を驚かせました。
また、ダウンジャケットの代名詞とも言えるヌプシジャケットやバルトロライトジャケットも、もともとは極寒の地での活動を想定して開発されたプロ仕様の装備です。
- 高品質なダウンによる圧倒的な保温性
- 雨や雪を弾く耐久撥水加工
- 擦れやすい肩部分を補強する切り替えデザイン
こうした「命を守るための工夫」が、結果としてアイコン的なデザインとなり、世界中のファッショニスタを虜にしました。
街着としても最強!なぜファッションアイテムとして選ばれるのか
キャンプや登山をしない人でも、なぜノースフェイスのリュックやジャケットを欲しがるのでしょうか。そこには、現代のライフスタイルにマッチする理由が詰まっています。
まず一つ目は、圧倒的な「安心感」です。本格的な登山に耐えうるスペックを持っているということは、都会の雨や冬の寒さなんてお手の物だということです。一度手に入れれば、数年は余裕で着続けられる耐久性があります。
二つ目は、ロゴのステータス性です。右肩の後ろと左胸にあるあのロゴは、もはや「良いものを選んでいる」という証明のような役割を果たしています。
三つ目は、コラボレーションの多様性です。ハイブランドのGUCCIや、ストリートの王道Supremeとのコラボレーションなど、常に話題を振りまいています。これにより、「アウトドアブランド」という枠を飛び越え、憧れのファッションブランドとしての地位を確立しました。
知っておきたい!賢いアイテムの選び方
ノースフェイスのアイテムを選ぶ際、いくつか意識しておくと失敗しないポイントがあります。
- サイズ感の確認日本企画(ゴールドウイン)のものは普段通りのサイズでOKですが、並行輸入品(USAライン)は1サイズ、場合によっては2サイズ大きいことがあります。通販で購入する際は、タグや説明欄に「USモデル」と書いていないかチェックしましょう。
- 用途に合わせた素材選び「とにかく雨に強いものがいい」ならゴアテックス(GORE-TEX)搭載モデルを。「軽くて動きやすいのがいい」なら、ノースフェイス独自素材の「フューチャーライト」などを選ぶのがおすすめです。
- 偽物への注意あまりの人気に、残念ながらコピー品も出回っています。信頼できるショップで購入するのはもちろん、タグに「株式会社ゴールドウイン」の表記があるかどうかは、本物を見極める大きな指標になります。
サステナビリティへの取り組みも一流
最近では、環境への配慮もブランド選びの重要な基準になっていますよね。ノースフェイスは、ここでも業界をリードしています。
「Never Stop Exploring(探検を止めない)」というスローガンのもと、彼らは探検の舞台となる自然を守ることにも心血を注いでいます。リサイクルポリエステルの積極的な採用や、動物愛護に配慮した「RDS認証」を受けたダウンのみを使用するなど、その取り組みは徹底しています。
さらに、壊れたら直して使う「リペアサービス」にも力を入れています。お気に入りの一着を長く愛用できる仕組みが整っているのも、ファンを惹きつける理由の一つです。
ノースフェイスはどこの国のブランド?発祥や人気の秘密を徹底解説!のまとめ
いかがでしたでしょうか。
ノースフェイスは、アメリカの広大な自然の中で生まれた「挑戦者のためのブランド」です。そして日本では、独自の美学と技術を持つゴールドウインによって、私たちの生活に寄り添う「最高の日常着」へと昇華されました。
- 発祥はアメリカのサンフランシスコ
- ロゴはヨセミテの「ハーフドーム」がモチーフ
- 日本で売られているのは日本人に合わせた独自企画が多い
- 圧倒的な機能性とファッション性が融合している
- 環境への取り組みも世界トップクラス
もし次に街でノースフェイスのパーカーやジャケットを見かけたら、その背景にある「北壁」に挑む冒険家たちの精神と、日本でのこだわりのモノづくりに想いを馳せてみてください。
きっと、その一着がもっと魅力的に見えるはずですよ。
「一生モノ」の相棒を探しているなら、ぜひ一度ノースフェイスの世界に触れてみてくださいね。次は、どのモデルをチェックしてみますか?

コメント