「キャンプの夜、地面からの冷気で眠れなかった……」
そんな経験はありませんか?実は、キャンプの寝心地を左右するのはシュラフ(寝袋)の性能だけではありません。それ以上に重要なのが、地面との間に敷く「マット」の断熱性能です。
コストパフォーマンスの高さで圧倒的な人気を誇るキャプテンスタッグ。そのマットを手に入れようとした時、多くの人がぶつかる壁があります。それが「R値(アール値)」の記載がないという問題です。
今回は、キャプテンスタッグのマットにおけるR値の考え方から、冬の底冷えを克服するための実践的なテクニックまで、ユーザーが本当に知りたい情報を深掘りしてお伝えします。
キャプテンスタッグのマットに公式なR値の表記がない理由
キャンプ経験を積んでくると、マット選びの基準として「R値」という言葉を耳にするようになります。R値とは、そのマットがどれだけ熱を遮断できるかを示す数値。数値が高ければ高いほど、冬の冷たい地面からの冷気をシャットアウトしてくれます。
しかし、キャプテンスタッグの公式サイトや製品パッケージを見ても、このR値はどこにも記載されていません。これには理由があります。
実は、R値を正確に算出するには、世界共通の測定基準(ASTM F3340-18)に基づいた外部機関での検査が必要です。この検査には多大なコストがかかります。キャプテンスタッグのような「高品質なものを、誰にでも手が届く価格で提供する」というブランドポリシーを持つメーカーにとって、検査コストを上乗せして販売価格を上げることは、本望ではないのかもしれません。
また、ファミリーキャンプやレジャーを主眼に置いているため、極限状態の登山用スペックを追求するよりも、手軽さや耐久性のバランスを重視しているという側面もあります。数値がないからといって、決して「性能が低い」というわけではないのです。
定番モデルの断熱性能をスペックから推測する
公式な数値がないのであれば、私たちはどうやって選べばいいのでしょうか。そのヒントは、素材の厚みと種類にあります。他社の似たスペックの製品と比較することで、おおよその「推定R値」が見えてきます。
まず、不動の人気を誇るのがキャプテンスタッグ EVAフォームマットです。厚さ20mmのこのマットは、凹凸のある波型形状が特徴。このデコボコが空気の層を作り、断熱効果を高めています。他社の同等品から推測すると、R値は「2.0から2.5程度」と考えられます。これは、春から秋にかけての3シーズンであれば、これ一枚で十分に快適に過ごせる数値です。
次に、昔ながらのキャプテンスタッグ シルバーキャンピングマット。いわゆる銀マットです。厚さ8mm程度の標準的なモデルであれば、R値は「1.0から1.5程度」と推測されます。夏の平地キャンプや、家のラグの下に敷く分には問題ありませんが、これ一枚で秋以降のキャンプに挑むのは少し厳しいかもしれません。
そして、クッション性を重視するならキャプテンスタッグ インフレータブルマットです。内部にウレタンフォームが入っており、バルブを開けると自動で膨らむタイプです。厚さ2.5cm程度の標準モデルならR値は「2.0前後」。より厚みのある8cmモデルであれば、R値は「4.0以上」に相当する断熱性が期待でき、冬キャンプも視野に入ってきます。
自分のキャンプスタイルに必要なR値を知ろう
「結局、どのくらいの数値があればいいの?」という疑問に答えるため、一般的な気温と必要とされるR値の目安を整理してみましょう。
- 夏の平地キャンプ(最低気温15度以上)R値1.0から2.0程度あれば十分です。地面の硬さを解消することがメインの目的になります。
- 春や秋のキャンプ(最低気温5度から10度)R値2.0から3.0程度が推奨されます。夜冷え込む時期は、地面からの冷気がジワジワと体温を奪うため、断熱性が重要になってきます。
- 冬キャンプや高地(最低気温0度前後)R値4.0以上が必須です。このレベルになると、マットの性能が「快適さ」ではなく「生死に関わる寒さ対策」に直結します。
キャプテンスタッグの主力商品であるEVAフォームマットはR値2.0付近。つまり、これ一枚では「冬は厳しいが、それ以外の季節なら最強のコスパを発揮する」ということが分かります。
キャプテンスタッグのマットで冬を乗り切る「足し算」の裏技
「冬キャンプに行きたいけれど、高価な冬用マットを買い替える余裕はない……」という方に朗報です。実は、R値は「足し算」ができるという特性があります。
例えば、キャプテンスタッグ シルバーキャンピングマット(推定R値1.2)の上に、キャプテンスタッグ EVAフォームマット(推定R値2.3)を重ねるとします。すると、合計のR値は3.5まで跳ね上がります。これなら、晩秋や初冬の冷え込みにも耐えられるスペックになります。
特におすすめの組み合わせが、銀マットを一番下に敷くこと。銀色の面を上に向けることで、自分の体温を反射させて保温効率を高め、その上に厚みのあるマットを敷くことで地面の凹凸と冷気をダブルでブロックできます。
さらに、物理的に地面から距離を置くためにキャプテンスタッグ キャンプ用コットを導入するのも賢い選択です。コットの上にEVAフォームマットを敷けば、空気の層が断熱材となり、冷たさはほとんど感じなくなります。
クローズドセルマットのメリットとデメリットを再確認
キャプテンスタッグの代名詞とも言えるEVAフォームマットのような「クローズドセルマット」には、他のタイプにはない大きな魅力があります。
最大のメリットは、その「信頼性」です。エアマットやインフレーターマットは、万が一小さな穴が開いてしまうと、一晩中空気が抜け続けてただの薄い布になってしまいます。しかし、フォームマットはパンクという概念がありません。岩場だろうが小枝が落ちていようが、どこでも迷わず敷ける。このタフさこそが、多くのキャンパーが最後にキャプテンスタッグに戻ってくる理由です。
一方でデメリットは、収納時のサイズです。折りたたんでもそれなりの大きさになるため、バックパック一つで旅をするソロキャンパーにとっては、ザックの外側に括り付けるスタイルが定番になります。車でのキャンプであれば全く問題ありませんが、積載スペースと相談しながら選ぶ必要があります。
実際に愛用しているユーザーの声
多くのユーザーが口を揃えて言うのは、「とにかく気を使わなくていいのが最高」という点です。
「高級ブランドのマットも持っているけれど、結局焚き火の近くで使ったり、子供が飛び跳ねたりする時はキャプテンスタッグのマットを敷いている。汚れても水洗いできるし、最悪買い替えられる値段なのが嬉しい」という声は非常に多いです。
また、「雪中キャンプのベースレイヤーとして、まずこのマットを全面に敷き詰める。その上に高規格なエアマットを重ねるのが、ベテランの間では鉄板の底冷え対策」というリアルな活用術もよく聞かれます。単体での限界を理解した上で、組み合わせのベースとして活用するのが、キャプテンスタッグ通の使いこなし術と言えるでしょう。
キャプテンスタッグのマットにR値はある?断熱性能の目安と底冷え対策を徹底解説:まとめ
キャプテンスタッグのマットには、公式なR値の表記こそありません。しかし、素材や厚みを読み解くことで、自分のキャンプスタイルに合っているかどうかを判断することは十分に可能です。
今回ご紹介したように、定番のEVAフォームマットはR値2.0から2.5程度の性能を持っており、3シーズンのキャンプにはこれ以上ない選択肢となります。そして、冬の厳しい寒さに対しては、単体で挑むのではなく「重ね敷き」という知恵を使うことで、安価に、かつ確実に底冷えを防ぐことができます。
R値という数字に縛られすぎず、道具の特性を理解して工夫すること。それこそがキャンプの醍醐味ではないでしょうか。これからマットを新調しようと考えている方は、ぜひキャプテンスタッグのマットをベースに、自分なりの快眠システムを構築してみてください。
地面の冷たさを克服した先にこそ、星空の下での最高な目覚めが待っています。

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