キャンプの朝、肌寒い空気の中で飲む熱いコーヒーは格別ですよね。「冷めてしまったコーヒーを、焚き火やシングルバーナーでそのまま温め直せたら楽なのに……」と思ったことはありませんか?
そこで気になるのが、手頃な価格で手に入るキャンプギアの王道、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)のマグカップは直火にかけても大丈夫なのか、という点です。
実は、キャプテンスタッグのマグカップには「直火でガンガン使えるもの」と「絶対に火にかけてはいけないもの」が明確に存在します。知らずに火にかけてしまうと、お気に入りのマグカップが台無しになるだけでなく、思わぬ事故に繋がることも。
今回は、キャプテンスタッグのマグカップにおける直火使用のルールから、選び方のポイント、そして愛用者が太鼓判を押すおすすめモデルまで、余すことなくお届けします。
キャプテンスタッグのマグカップが「直火OK」か見分ける決定的な基準
まず結論からお伝えしましょう。キャプテンスタッグのマグカップが直火で使えるかどうかは、その「構造」で決まります。
一番の注意点は、大人気のモンテ ダブルステンレスマグカップに代表される「真空二重構造(ダブルステンレス)」のタイプです。これは絶対に直火にかけてはいけません。
なぜなら、二重構造の壁の間にある真空(空気)の層が、熱せられることで急激に膨張するからです。最悪の場合、底が抜けたり、カップ自体が爆発するように変形したりする危険性があります。保温・保冷機能も完全に壊れてしまうので、このタイプはあくまで「飲み頃の温度をキープするための道具」として割り切りましょう。
一方で、直火で温め直しができるのは「シングル構造(一枚板)」のタイプです。
ステンレスやチタン、あるいはホーローといった素材が、一枚の板で形成されているシンプルなマグカップなら、熱を直接中の飲み物に伝えることができます。キャプテンスタッグの製品で「直火で使いたい」と考えているなら、まずはこの構造をチェックすることが最初の一歩です。
素材で選ぶ!直火に強いキャプテンスタッグのおすすめモデル
キャプテンスタッグには、直火での使用に適した素材がいくつか用意されています。それぞれの特徴を理解して、自分のキャンプスタイルに合った一品を選んでみましょう。
圧倒的なコスパを誇るステンレス製のシングルマグ
最も手軽で、直火使用の入門編としておすすめなのがステンレス製のシングル構造マグです。レジェルテ ステンレスマグカップのようなモデルは、非常に軽量で頑丈。価格もリーズナブルなので、焚き火で煤(すす)だらけになっても気兼ねなく使い倒せます。
ステンレスは熱伝導率がそれほど高くないため、チタンに比べると局所的に熱くなる「スポット加熱」が起きにくく、比較的均一に温めることができます。ただし、取っ手まで金属でできているものが多いため、火にかける際は必ず耐熱グローブを着用してくださいね。
雰囲気抜群!直火料理も似合うホーローマグ
キャンプサイトを彩るおしゃれなアイテムとして外せないのが、ホーロー製のマグカップです。キャプテンスタッグ ホーロー マグカップは、鉄の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた伝統的な素材。
ホーローは耐熱性が非常に高く、直火での温め直しはもちろん、見た目にも非常に映えます。ただし、ガラス質なので衝撃には弱く、落とすと表面が欠けてしまうこともあります。また、熱した直後に冷たい水に入れるといった「急激な温度変化」は、ひび割れの原因になるので注意しましょう。
軽さを極めるならチタン製という選択肢
登山やソロキャンプなど、荷物を少しでも軽くしたいならチタン製のマグカップが候補に挙がります。キャプテンスタッグ チタン製スタッキングマグカップは、驚くほど軽く、錆びにも強いのが特徴です。
チタン製を直火にかける最大の楽しみは、火によって金属が青紫に変化する「チタンブルー」という焼き色です。使い込むほどに自分だけの道具に育っていく感覚は、キャンプ愛好家にはたまらない魅力。ただし、チタンは熱伝導率が低く、非常に薄く作られているため、空焚きをすると一瞬で歪んでしまう繊細さも持ち合わせています。
キャプテンスタッグのマグカップを直火で使う際のリアルな注意点
実際にキャプテンスタッグのマグカップを火にかける際には、いくつか知っておくべき「現場の知恵」があります。これを知っているかどうかで、マグカップの寿命が変わります。
一つ目は、火力の調整です。マグカップはクッカー(鍋)に比べて底の面積が狭いですよね。そのため、強火で加熱すると炎が底からはみ出し、取っ手の溶接部分や、最悪の場合は自分の手まで熱風が襲ってきます。基本は弱火から中火。バーナーの火が底面からはみ出さない程度に調整するのがコツです。
二つ目は、ロゴやデザインの焼損です。キャプテンスタッグの製品には、おしゃれなロゴがプリントされているものが多いですが、直火にかけるとこのプリントが焦げたり、剥がれたりすることがあります。特にモンテシリーズのデザインが好きな方は、外側の塗装が火でダメージを受けることを覚悟しなければなりません。「道具の傷は思い出」と割り切れるかどうかがポイントですね。
三つ目は、吹きこぼれです。マグカップは深さがあるため、沸騰すると一気に中身がせり上がってきます。コーヒーなどを温める際は、カップの8分目までにするなど、余裕を持たせることが大切です。
マグカップ代わりに使える!「直火専用」の意外な選択肢
「マグカップで温め直しをしたいけれど、安定感や安全性が不安……」という方に、ぜひ検討してほしいのがキャプテンスタッグの隠れた名品、大型のシェラカップです。
キャプテンスタッグ ステンレス ビッグシェラカップ 630mlなどは、もはやマグカップというよりは「取っ手付きの小さな鍋」に近い存在。底面が広く安定しているため、バーナーの上に乗せてもグラグラしません。
一般的なマグカップよりも容量が大きいため、飲み物を温めるだけでなく、そのままインスタントラーメンを作ったり、スープを煮込んだりすることも可能です。「飲む」と「作る」を一つにまとめたいミニマム派のキャンパーにとって、これほど心強い味方はありません。
また、シェラカップは重ねて収納(スタッキング)できるため、家族分を揃えても場所を取らないというメリットもあります。直火での実用性を最優先するなら、マグカップという枠を超えてシェラカップを選択肢に入れるのは非常に賢い判断です。
道具を育てる楽しみ。煤汚れや変色との付き合い方
直火でマグカップを使えば、必ずと言っていいほど「煤(すす)」がつきます。ピカピカだったステンレスが真っ黒になるのを見て、最初はショックを受けるかもしれません。
しかし、その煤汚れこそがキャンプを使い込んでいる証でもあります。どうしても汚れが気になる場合は、家に戻ってからクレンザーや重曹を使って磨けば、ある程度の輝きは取り戻せます。
一方で、キャンプの達人たちの多くは、あえて煤を完全に落とさず、使い込まれた「道具の顔」を楽しんでいます。キャプテンスタッグのギアは、高級ブランドのそれとは違い、ラフに扱ってこそ輝くような「道具としての逞しさ」があります。
火にかけ、煤け、時には少し歪む。そんなプロセスを経て、世界に一つだけの自分の相棒になっていく。それこそが、キャプテンスタッグのマグカップを直火で使う醍醐味と言えるでしょう。
自分にぴったりの一台を見つけてキャンプをもっと自由に
ここまで、構造の違いや素材ごとの特徴を見てきました。あなたが求めるのは、とにかく温度を逃さない保温力でしょうか? それとも、焚き火で熱々に温め直せるタフさでしょうか?
もし保温力を重視するなら、真空二重構造のマグカップを選び、直火は我慢しましょう。逆に、火にかけたいのであればシングル構造のステンレスマグやチタンマグ、あるいはホーローマグが最良の選択肢になります。
キャプテンスタッグの製品は、どれも日本のキャンプシーンを長年支えてきた信頼のクオリティです。自分のスタイルに合った正しいモデルを選べば、キャンプの時間は今よりもっと豊かで、自由なものになるはずです。
次回のキャンプでは、お気に入りのマグカップを火にかけ、揺れる炎を眺めながら、最高の一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
キャプテンスタッグのマグカップは直火OK?選び方とおすすめモデルを徹底解説!:まとめ
最後に大切なポイントをおさらいしましょう。
キャプテンスタッグのマグカップで直火を楽しみたいなら、まず「真空二重構造」を避けることが絶対条件です。事故を防ぐためにも、必ず「シングル構造」の製品を選んでください。
ステンレス製ならレジェルテ、軽さならチタン、風合いならホーロー、そして調理まで兼ねるならビッグシェラカップ。このように、自分の優先順位に合わせて素材を選ぶのが失敗しないコツです。
直火で使う際は、火力の調整と耐熱グローブの使用を忘れずに。正しく使い、正しくメンテナンスをすれば、キャプテンスタッグのマグカップは一生モノの相棒になってくれます。
この記事を参考に、あなたのキャンプライフを彩る「直火対応の運命の一品」を見つけていただければ幸いです。

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