キャンプやBBQの火起こしに欠かせないアイテムといえば、強力な噴射炎で風にも強いターボライターですよね。中でも、鹿のマークでおなじみの日本ブランド、キャプテンスタッグが展開するキャプテンスタッグ スライド ミニトーチ(UF-16)は、その圧倒的なコストパフォーマンスと使い勝手の良さで多くのキャンパーから支持されています。
しかし、この手の充填式トーチを購入しようとする際、誰もが抱く疑問があります。それは「燃料に安価なカセットボンベ(CB缶)が使えるのか?」という点です。
ランニングコストを抑えたい、あるいはキャンプ場にある燃料で済ませたいというのは、全キャンパー共通の願いでしょう。今回は、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチのCB缶による充填可否から、正しい使い方、さらには「火がつかない」といったトラブルの解消法まで、徹底的に解説していきます。
キャプテンスタッグのスライドミニトーチ(UF-16)とは?
まずは、このアイテムがどのような特徴を持っているのか、おさらいしておきましょう。キャプテンスタッグ スライド ミニトーチは、手のひらサイズのコンパクトなボディに、伸縮自在のノズルを備えたガス充填式のターボトーチです。
最大の魅力は、火口が最大約6cmも伸びるスライド機構です。これにより、着火剤や薪の奥まった場所、あるいは深いキャンドルの芯など、指を火に近づけたくないシーンで安全に火を扱うことができます。
また、使い捨てライターとは異なり、ガスを充填して繰り返し使えるためエコであり、長期的に見れば非常に経済的です。重さもわずか45g程度と非常に軽く、ポケットやエプロンのループに忍ばせておいても邪魔になりません。
【検証】CB缶からガスを直接充填することはできるのか
さて、本題の「CB缶で充填できるのか」という点について触れていきましょう。
結論からお伝えすると、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチに一般的なCB缶(カセットガス)から直接ガスを充填することは、物理的には可能ですが、いくつかの「条件」と「注意点」があります。
1. ノズルの相性と構造の問題
実は、キャプテンスタッグの公式サイトや取扱説明書を確認すると、多くの場合「市販のライター用ガスをご使用ください」といった旨が記載されています。
競合他社であるSOTOのSOTO スライドガストーチが「CB缶からの直接充填」を公式に謳っているのに対し、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチはあくまでライター用ガスを推奨している、という立ち位置の違いがあります。
なぜこのような違いがあるのかというと、注入口の深さとCB缶のノズル先端の形状に、わずかな相性の差があるためです。お手持ちのキャプテンスタッグ ガスボンベなどのCB缶を差し込んだ際、ガスが周囲に漏れてしまい、上手く入らないケースが見受けられます。
2. 解決策はアダプターかライター用ガス
もしCB缶からどうしても充填したい場合は、市販されている「充填用アダプター」を介することで、漏れなくスムーズに注入できるようになります。
また、最も確実なのは、やはり推奨されているライター用ガスボンベを使用することです。ライター用のボンベには、注入口に合わせて交換できる複数のアダプターチップが付属していることが多く、これを使えば100%確実に充填できます。
結論として、CB缶から「直接」入れるのは少しコツがいりますが、アダプターを使えば可能。ただし、メーカーの推奨はライター用ガスである、ということを念頭に置いておきましょう。
スライドミニトーチに正しくガスを充填する手順
ガス充填式の道具は、やり方を間違えると「入っているつもりなのに火がつかない」という状態になりがちです。ここでは、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチを長持ちさせるための正しい充填手順をステップ別にご紹介します。
ステップ1:作業場所の安全確認
ガスを扱う作業ですので、必ず火気のない、風通しの良い屋外で行ってください。室内で行うと、漏れたガスに引火する恐れがあり非常に危険です。
ステップ2:本体の火力を最小(マイナス)にする
充填前に、本体底部にあるガス調節ダイヤルを「−」の方向に回しておきましょう。これは充填時の圧力バランスを整え、不意な着火を防ぐためです。
ステップ3:注入口を上に向ける
キャプテンスタッグ スライド ミニトーチの底面にある注入口を上に向け、垂直に保ちます。
ステップ4:ガスボンベを垂直に押し込む
充填するガス缶を逆さまにし、ノズルを注入口に垂直に差し込みます。斜めに押し込むとガスが周囲に漏れ出すため、「真っ直ぐ下に」力をかけるのがポイントです。
「シュー」という音がして、数秒(3〜5秒程度)押し込めば満タンになります。目視で確認できる窓から、ガスが溜まっているのを確認してください。
ステップ5:しばらく放置して温度を安定させる
ここが最も重要なポイントです。充填直後のガスは気化熱の影響で非常に冷たくなっており、そのままでは圧力が安定せず、火がつきません。手で握って温めるか、10分ほど常温で放置してから使用するようにしましょう。
充填したのに火がつかない?よくある原因と解決策
「せっかくガスを入れたのに、カチカチ鳴るだけで火がつかない!」というトラブルは、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチユーザーの間でよく聞かれる悩みです。しかし、その多くは故障ではなく、簡単な調整で解決できます。
1. タンク内に空気が溜まっている(残圧の影響)
ガスを何度も継ぎ足していると、タンク内に空気が混入し、内圧が高まりすぎて新しいガスが入らなくなったり、ガスの出が悪くなったりします。
解決策:細い棒(精密ドライバーや竹串など)で、底面の注入口を軽く押してみてください。残っていた空気と古いガスが「プシュッ」と抜けます。一度完全に空にしてから、改めて新鮮なガスを充填すると、驚くほど着火がスムーズになります。
2. ガス調節ダイヤルの設定ミス
キャプテンスタッグ スライド ミニトーチの底部にあるダイヤルが、極端に「+」や「−」に寄っていませんか?
- 「−」に寄りすぎ:ガスが出ず火がつきません。
- 「+」に寄りすぎ:ガスの勢いが強すぎて、火花が吹き消されてしまいます。
ちょうど良い「中間のポイント」を少しずつ動かしながら探ってみてください。
3. 外気温の影響
キャンプでの使用中、特に冬場や早朝の寒い時間帯は、ガス(ブタンガス)の特性上、気化しにくくなり火力が著しく低下します。もし寒冷地で使用する場合は、パワーガスなどの寒さに強いプロパン混入ガスを使用するか、ポケットに入れて体温で温める工夫が必要です。
4. 火口の汚れ
BBQの煙や灰、あるいはポケットの中の埃が火口に詰まると、電子点火の火花が飛ばなくなります。定期的にエアダスターなどで清掃してあげると、快調な着火を維持できます。
競合製品との違い:キャプテンスタッグを選ぶメリット
スライド式のトーチといえば、SOTOのSOTO スライドガストーチが非常に有名です。あえてキャプテンスタッグを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか。
コストパフォーマンスの高さ
最大の理由は価格です。SOTOの製品が2,500円〜3,000円前後で販売されているのに対し、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチは、店舗やセール時期にもよりますが、その半額程度で購入できることが多いです。
「キャンプ道具にはこだわりたいけれど、小物は安く済ませたい」という方にとって、この価格差は大きな魅力です。万が一紛失したり、ハードに使い込んで壊してしまったりしても、買い替えやすい気軽さがあります。
シンプルな構造と軽さ
機能が絞り込まれている分、非常に軽量です。スライドの操作感もカチッとしており、無駄のないデザインは「道具感」があって愛着が湧きます。ブランドロゴの鹿マークも、キャプテンスタッグファンにはたまらないポイントでしょう。
使用上の注意と安全に関するアドバイス
キャプテンスタッグ スライド ミニトーチを安全に使用するために、いくつか守るべきルールがあります。
まず、連続点火は30秒以内にとどめてください。それ以上点火し続けると、火口付近が高温になり、本体の変形や火傷の恐れがあります。あくまで「着火用」の道具であり、バーナーのように炙り続けるためのものではないことを理解しておきましょう。
また、高温になる車内やダッシュボードへの放置は厳禁です。夏の車内は50度を軽く超えることがあり、ガス漏れや爆発事故につながる危険性があります。キャンプの行き帰りも、必ず直射日光の当たらない場所で保管するようにしてください。
長く使うためのメンテナンスのコツ
お気に入りのギアは、少しでも長く使いたいものですよね。以下のメンテナンスを意識するだけで、キャプテンスタッグ スライド ミニトーチの寿命はぐんと延びます。
- 定期的な「ガス抜き」: 数回充填するごとに、一度空気を抜くメンテナンスを習慣にしましょう。
- スライド部の清掃: ノズルを伸ばした際、砂や泥がついていたら拭き取ってから収納します。
- 着火不良のチェック: キャンプに行く前に自宅で一度点火テストを行い、火力を調整しておくと、現地で慌てずに済みます。
もし、火花は飛んでいるのにどうしても火がつかない、という場合は、ターボライター専用ガスを試してみてください。CB缶よりも不純物が少なく、着火性能が高いのが特徴です。
まとめ:キャプテンスタッグのスライドミニトーチはCB缶で充填可能?
キャプテンスタッグ スライド ミニトーチは、手の届きやすい価格ながら、キャンプの質を確実に一段階上げてくれる優秀なギアです。
CB缶からの充填については、直接行うには相性があるものの、工夫次第で十分に活用できることがわかりました。燃料のコストを抑えつつ、スタイリッシュに火を操ることができるこのトーチは、まさに賢いキャンパーの味方と言えます。
ノズルを伸ばして着火剤に火をつける瞬間の、あの「シュッ」という小気味良い音。これ一つあるだけで、面倒な火起こしもキャンプの楽しみの一つに変わります。
もしあなたが、安くて頼れるトーチを探しているなら、ぜひキャプテンスタッグ スライド ミニトーチを手に取ってみてください。そして、もしガスの補充で困ったときは、今回紹介した「ガス抜き」や「温度調整」を試してみてくださいね。
適切な手入れをしながら使い込むことで、この小さなトーチはあなたのキャンプライフにおいて、なくてはならない相棒になってくれるはずです。
キャプテンスタッグのスライドミニトーチはCB缶で充填可能?使い方や注意点を解説しました。あなたのキャンプが、より快適で安全なものになることを願っています。

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