「ソロキャンプを始めたいけれど、最初に買う焚き火台ってどれがいいんだろう?」「荷物を極力減らしたいけど、本格的な炭火料理も楽しみたい!」そんな風に悩んでいるキャンパーさんは多いはず。
星の数ほどあるキャンプギアの中で、長年「ソロキャンパーの登竜門」として、そして「究極の完成形」として愛され続けている名作があります。それが、キャプテン スタッグ スマート グリル b6です。
通称「カマド」。その名の通り、日本の古き良き調理場を思わせる機能美を手のひらサイズに凝縮したこのギアが、なぜこれほどまでに支持されるのか。今回は、実際に使い倒して分かったメリット・デメリットから、100均アイテムを使った禁断のカスタム術まで、その魅力を余すことなくお届けします。
キャプテンスタッグのスマートグリルB6が選ばれる理由
ソロキャンプ用の焚き火台は、今や1,000円台の格安品から数万円の高級ブランド品まで溢れています。その中でキャプテン スタッグ スマート グリル b6が圧倒的なシェアを誇るのには、明確な理由があります。
最大の特徴は、何と言ってもその「カマド型」のフォルムです。三方がパネルで囲まれているため、風の影響を受けにくく、熱が前方の開口部から逃げずに調理器具へ集中します。これにより、少ない燃料でも驚くほどの火力を発揮してくれるんです。
また、キャプテン スタッグ スマート グリル b6の現行モデル(UG-43)は、炭受けの高さを3段階に調節できるアップデートが施されています。この「高さ調節」こそが、調理の幅を劇的に広げる鍵。炭火でじっくり焼きたい時、薪で豪快に煮炊きしたい時、アルコールストーブで静かにお湯を沸かしたい時。あらゆるシーンにこれ一台で対応できてしまいます。
さらに、収納時のサイズはまさに「B6判」の本と同じ。厚さもわずか3.5cmほどなので、バックパックの背面ポケットやサイドポケットにするりと収まります。重量もバッグ込みで約760gと、ステンレス製の堅牢さを持ちながら持ち運びのストレスを感じさせません。
実際に使って感じたメリットと、避けては通れないデメリット
キャプテン スタッグ スマート グリル b6をフィールドに持ち出すと、その使い勝手の良さに驚かされます。
まず、組み立てが驚くほど簡単です。ゴトクや網、目皿をパタパタと広げた本体にセットするだけ。ネジ一つ使わない設計なので、キャンプ場に到着してすぐに「とりあえず火を起こそう」という気分にさせてくれます。
特に感動的なのが、前面の開口部です。多くの焚き火台は、燃料を追加する際に上の網や鉄板を一度どかす必要があります。しかし、このグリルは前面が大きく開いているため、お肉を焼いている最中でも、横からサッと炭を足したり火加減を調整したりできるんです。この「調理を止めない」ストレスフリーな設計は、一度味わうと手放せません。
一方で、使っているからこそ見えるデメリットもいくつかあります。
一つは、薪のサイズ問題です。市販されている30〜40cmの薪は、そのままでは絶対に入りません。このグリルで焚き火を楽しむなら、現地で枝を拾い集めるか、持参した薪をナイフや斧で「バトニング」して15cm以下に細かく割る作業が必須になります。この「手間」をキャンプの醍醐味と捉えるか、面倒と捉えるかで評価は分かれるでしょう。
もう一つは、灰の処理です。底面の目皿から灰がこぼれやすいため、芝生を保護するためにも焚き火シートや、100均のアルミトレイなどを下に敷くのがマナーです。本体が小さい分、灰が溜まるのも早いので、長時間の使用では適宜掃除が必要になります。
3段階の高さ調節を使いこなす!燃料別ベストポジション
キャプテン スタッグ スマート グリル b6の最大の見せ場である「3段階調節」をどう使い分けるか、ここが腕の見せどころです。
- High(一番上):炭火焼き・焼き鳥に最適炭受けを一番上にセットすると、網との距離が非常に近くなります。これの何が良いかというと、驚くほど「少ない炭」で調理ができるんです。焼き鳥を数本焼くだけなら、大きな炭を2〜3個置くだけで十分。ソロキャンプにおいて、燃料を節約できるのは大きな強みです。
- Middle(真ん中):固形燃料やアルコールストーブに固形燃料やアルコールストーブを使う際は、真ん中の段がベストです。近すぎず遠すぎない絶妙な距離感で、メスティン炊飯などが安定して行えます。本体が風防の役割も果たすので、風の強い日でも火力が安定します。
- Low(一番下):焚き火・煮炊きに深さを最大限に活かせる一番下の段は、小枝を燃やして焚き火を楽しむ時に重宝します。また、スキレットなどを使ってじっくり煮込み料理をする際も、薪をたっぷり投入できるこのポジションが基本となります。
このように、状況に合わせてトランスフォームできる柔軟性が、多くのベテランキャンパーからも「結局これが一番使いやすい」と言わしめる理由なのです。
100均で劇的に進化!おすすめの裏技カスタム術
そのまま使っても優秀なキャプテン スタッグ スマート グリル b6ですが、100均ショップのアイテムを加えることで、さらに「化ける」ギアでもあります。ユーザーの間で有名なカスタムをいくつか紹介します。
まずは、ダイソーなどで売られている「ステンレス製のトレー」です。これをグリルの底に敷くことで、灰受けとして完璧に機能します。本体を洗う手間が劇的に減り、地面への熱ダメージも軽減できます。
次に、ロストル(目皿)の強化です。標準の目皿は少し隙間が広いと感じることもあります。そこで、セリアなどの小さなステンレス網を炭受けに重ねてみてください。小さな炭や薪の破片が下に落ちにくくなり、最後までしっかり燃やしきることができます。
さらに、サイドの利便性を上げるなら「クリップ式のフック」がおすすめ。グリルのサイドパネルに引っ掛けるだけで、トングやシェラカップの待機場所が完成します。こうした「自分仕様」に育てていく楽しさがあるのも、このグリルの魅力ですね。
もちろん、キャプテンスタッグ純正のオプションも充実しています。カマド スマートグリル B6型用 マルチパネルを追加すれば、前面を閉じてオーブン料理に近い使い方ができたり、薪を置くためのフロントトレーとして活用できたりと、さらに遊びの幅が広がります。
お手入れと長く使い続けるためのコツ
キャプテン スタッグ スマート グリル b6はステンレス製なので錆には強いですが、熱による「歪み」は宿命と言えます。しかし、ちょっとしたコツでその寿命を延ばすことができます。
一番やってはいけないのが、使用直後に水をかけて急冷することです。金属に急激な温度変化を与えると、一気に歪みが進行し、次回の組み立てが困難になることがあります。使い終わったら、火が消えるのを待って自然に冷ますのが基本です。
汚れがひどい時は、お湯と重曹を使ってつけ置き洗いをすると、油汚れや煤(すす)が驚くほどきれいに落ちます。完全に乾燥させてから収納バッグに入れれば、次回のキャンプでも気持ちよく使い始めることができます。
もし何度も使い込んでパーツが歪んでしまっても、キャプテン スタッグはパーツ単体での販売も行っている場合があるため、お気に入りの道具を長く使い続けたいユーザーにとっては非常に心強いブランドと言えます。
キャプテンスタッグのスマートグリルB6を徹底レビュー!後悔しない使い方と裏技カスタムのまとめ
ソロキャンプという限られた空間と時間の中で、いかに効率よく、かつ楽しく火を操るか。その答えの一つが、キャプテン スタッグ スマート グリル b6にあります。
手のひらに乗るほどコンパクトでありながら、炭火焼き、焚き火、アルコールストーブの五徳と、何役もこなすその姿は、まさにソロキャンパーの頼れる相棒です。薪を小さく割る手間や、使用後の清掃といった小さなハードルさえも、このギアを使う楽しさの一部に変わってしまうから不思議です。
初心者の方には「失敗しない最初の一台」として。ベテランの方には「原点にして頂点のサブ機」として。自分だけのカスタムを施しながら、この小さなカマドで美味しい外ごはんを作ってみませんか?
この記事が、あなたのソロキャンプライフをより豊かにするきっかけになれば幸いです。次回のキャンプには、ぜひバッグの隅にキャプテン スタッグ スマート グリル b6を忍ばせて出かけてみてください。

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