キャンプ用のチェアを探していると、必ずと言っていいほど目にする「ヘリノックス」。
軽くてコンパクト、そしてスタイリッシュ。でも、いざ買おうとすると「チェアワン」だの「チェアゼロ」だの、似たような名前が多くて迷いませんか?
しかも、ただでさえ種類が多いのに、実は座面の高さがモデルによって結構違うんです。ここを間違えると、「立ち上がりにくい」「足がプラプラして落ち着かない」なんてことになりかねない。
「で、結局自分にはどれが合うの?」
そんなあなたの疑問に、ガチキャンパー目線でストレートに答えていきます。身長別のおすすめモデルはもちろん、意外と知らない「ハイバック」の有無による快適さの差まで、徹底的に解説しましょう。
「座面高」がキャンプの快適さを決める理由
「チェアの座り心地は、座面の高さで9割決まる」
そう言っても過言じゃないほど、座面高は重要なスペックです。
たとえば座面が低すぎるチェア。腰を深く下ろすことになるので、立ち上がるたびに「よっこいしょ」と膝に手をつく羽目に。焚き火を囲んでゆったりしたいのに、これではリラックスどころじゃないですよね。
逆に座面が高すぎると、今度は足が地面にしっかり届かず、太ももの裏が圧迫されてしまいます。「なんか落ち着かないな…」という状態で、長時間座るのは意外と疲れるもの。
つまり、あなたの体格に合った絶妙な座面高のチェアを選ぶことこそが、最高のキャンプ体験への近道なんです。
まずは王道「ヘリノックス チェアワン」の座面高をおさらい
数あるヘリノックス製品の原点にして頂点。それがヘリノックス チェアワンです。
こいつの座面高は公称約28cm。
この高さは、いわゆる「ロースタイル」のど真ん中。身長170cm前後の人が座ると、膝が90度より少し上がるくらいの角度になり、非常にリラックスした姿勢をとれます。
焚き火をじっくり眺めたい時や、ローテーブルを囲むのにこれ以上ない高さなんです。収納時のサイズ感と座り心地のバランスが絶妙で、「迷ったらまずワン」と言われる理由がここにあります。
ただし、身長が180cmを超える方や、膝や腰に不安がある方にとっては、この「28cm」が思わぬ落とし穴になることも。立ち上がる際にどうしても膝に負担がかかりやすいからです。
身長180cm以上の方は「座面高+5cm」の世界を体感してほしい
「もう少し楽に立ち上がりたい」
「ロースタイルは、なんだか落ち着かないんだよな…」
そんな声に応えるモデルが、ヘリノックス チェアツーです。
チェアツーの座面高はなんと約34cm。チェアワンと比べて約5cmも高いんです。
「たった5cm?」と思うかもしれませんが、これが劇的に違う。身長180cmの僕が実際に座り比べると、チェアワンは「座る」、チェアツーは「腰掛ける」という感覚に近いです。膝の曲がりがゆるやかになるので、長時間の読書や食事も圧倒的にラク。立ち上がりもスッと自然に行えます。
フレームも一回り大きくなるので、チェアワンよりも少しだけ横幅に余裕があるのもポイント。体格の良い男性は、最初からこちらを選んだほうが「ちょうどいい」と感じられる可能性が高いですよ。
軽さを追求するなら「サコッシュ」が突き抜けてる
「グラム単位の軽量化が正義!」
「でも、快適性は妥協したくない…」
そんなバックパッカーの救世主が、ヘリノックス チェアゼロです。
座面高はチェアワンと同じ約28cmですが、その重さは脅威の約490g。フレームの剛性を保ちながら、座面の素材や構造を見直すことで、この軽さを実現しています。
しかし、ここで注意したいのが、その座り心地の違い。チェアワンに比べて座面がやや浅く、体を包み込むようなホールド感は弱めです。「ゆったりくつろぐ」というよりは、「行動しながら、ちょっと一息」という使い方に適しています。
同様のコンセプトで、耐荷重を145kgに引き上げたヘリノックス チェアワン XLも、座面高はチェアワンと同じ約28cmです。こちらは大柄な方の体重をしっかり支えつつ、ロースタイルを楽しめるタフな一択と言えるでしょう。
ゆったり派の最終兵器「サバンナ」は座面高だけじゃない
「もはや自宅のソファのような寛ぎが欲しい」
「ヘッドレストがないと、首が疲れて寝れないんだよね…」
全てを求める欲張りなあなたを満たすのが、ヘリノックス サバンナです。
こいつの座面高はチェアツーと同じ約34cm。しかし、真の実力は座面高だけにあらず。背もたれが首の後ろまでしっかり支える「ハイバック」構造なんです。
ヘッドレストに頭を預けると、首の力がスッと抜けて、そのまま星空を永遠に眺めていられる感覚。これはもう「チェア」というより「携帯可能なリビング」です。
唯一のネックは、その重量(約1.5kg)と収納サイズ。クッション性の高い座面が気持ち良すぎるのですが、軽量コンパクトなチェアワンとは用途が完全に分かれます。「オートキャンプで、とにかく寛ぎたい」という方は、これ以外の選択肢はないかもしれません。
まとめ:ヘリノックスの座面高は「あなたの身長と過ごし方」で選ぶのが正解
さて、ここまでヘリノックスの座面高を軸に、各モデルのキャラクターを見てきました。
最後に、あなたにぴったりの一脚を選ぶためのポイントを整理しておきますね。
- 身長175cm以下で、軽さやスタイル重視なら:座面高28cmのヘリノックス チェアワン または ヘリノックス チェアゼロ
- 身長180cm以上、または膝・腰への負担を減らしたいなら:座面高34cmのヘリノックス チェアツー
- 体格が大きく、どっしりした安定感が欲しいなら:座面高28cmで高耐荷重のヘリノックス チェアワン XL
- オートキャンプで、究極の寛ぎ空間を作りたいなら:座面高34cmのハイバックモデル ヘリノックス サバンナ
数字だけ見ると数cmの差ですが、この差が数年にわたるキャンプライフの快適さを左右します。
ぜひ、あなたの身長と「どんな風に過ごしたいか」という理想を照らし合わせて、運命の一脚を見つけてくださいね。その一脚があれば、これまで以上にフィールドでの時間が愛おしくなるはずです。

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