キャンプやアウトドア、最近ではベランピングや在宅ワークのお供としても大人気のヘリノックスチェア。その中でも、ひときわ異彩を放っているのが「メッシュチェア」の存在です。
「普通のと何が違うの?」
「ビーチとサンセット、結局どっちがいいんだろう…」
そんなモヤモヤした疑問をスッキリ解消するために、今回はメッシュモデルだけに狙いを定めて、じっくり話していきましょう。読み終わる頃には、あなたにぴったりの一脚が見つかっているはずです。
ヘリノックスのメッシュチェアはここが決定的に違う
まず、なぜ今メッシュなのか。最大の理由は、圧倒的な通気性です。
普通のチェアだと、夏場や焚き火の前だとどうしても背中やお尻がムレてしまいますよね。メッシュモデルなら、風が背中を素通りしていくので、肌がベタつかない。これだけで、真夏のキャンプの快適度が段違いになるんです。
しかも、水に強いという隠れたメリットもあります。プールサイドやビーチで使っていて、濡れた水着のまま座っても気兼ねしない。生地が水を吸わないので、びしょ濡れになることもなければ、乾きも早い。まさに夏のアウトドアのために生まれたようなモデルと言えます。
ただし、いいことばかりではありません。最大の弱点は、火の粉に極端に弱いことです。
通常のポリエステル生地なら小さな火の粉が飛んでも穴が開きにくいのですが、メッシュの網目は一発アウト。溶けて大穴が開くことも珍しくありません。焚き火を楽しむなら、メッシュチェアは風下に置かないという鉄の掟を覚えておいてください。
あなたはどっち?2大メッシュモデル「サンセット」と「ビーチ」の決定的な違い
ヘリノックスのメッシュチェアと一口に言っても、大きく分けて2種類あります。それが「ヘリノックス サンセットチェア メッシュ」と「ヘリノックス ビーチチェア メッシュ」です。
見た目はそっくりなこの2つ、決定的に違うのは「座面の高さ」なんです。この違いが、座り心地や使い勝手をガラリと変えます。
サンセットチェア メッシュ:立ち座りしやすいハイタイプ
座面高が45cmあるサンセットメッシュは、普段お家で使っているダイニングチェアにかなり近い高さです。座る時も立ち上がる時も「よいしょ」が不要なので、ひざに不安がある方でも安心です。
- 座面高:45cm
- 全高:98cmとかなり高い
- こんな人におすすめ:キャンプで調理もするしテーブルでも食事したい、立ち座りのストレスを減らしたい、ひざや腰への負担が気になる方
- 注意点:全高が高い分だけ重心も高いので、強風時は倒れやすいという声もあります。
ビーチチェア メッシュ:足を投げ出してくつろげるロータイプ
一方、ビーチメッシュの座面高は27cm。地面にグッと近い、いわゆるロースタイルのチェアです。キャンプの定番モデル「チェアワン」よりもさらに低いため、焚き火を下から見上げるような視点になります。
- 座面高:27cm
- 特筆すべき設計:砂浜で脚が沈み込みにくいように、脚の先端が特殊な形状になっています。
- こんな人におすすめ:とにかくリラックスして景色を眺めたい、ビーチや川原での使用が多い、ロースタイルが好きな方
- 注意点:座面が低いので、ひざに不安があると立ち上がりにくく感じるかもしれません。また、チェア全体の高さが低いため、テーブルとの併用はやや不便です。
もうひとつの選択肢「チェアワン」
「メッシュは気になるけど、焚き火でも使いたいし、決めきれない…」という方には、定番モデルの「ヘリノックス チェアワン」も選択肢に入ります。座面の一部にメッシュ素材を採用していて、通気性と火の粉への耐性をバランスよく両立させているモデルです。軽量コンパクトで、メッシュデビューする最初の一脚にもちょうどいいでしょう。
実際どうなの?メッシュチェアを買う前に必ず知っておきたいこと
良い面ばかりじゃなくて、リアルな声もまとめておきます。購入後の「思ってたのと違う…」を防ぐためにも、ここはしっかり目を通してください。
メリット:想像を超える快適さ
1. 暑さとムレから解放される
背中やお尻に風が抜けていく感覚は、実際に座ってみると驚くほど気持ちいいものです。夏のキャンプはもちろん、室内で長時間作業する時にも体温が気になりません。
2. 水濡れに圧倒的に強い
さっと水を弾き、乾きも早い。海やプールの後だけでなく、突然の雨で濡れてしまっても、拭けばすぐに使える手軽さはメッシュだけの特権です。
3. 見た目の涼しげな雰囲気
これは意外と大事なポイント。サイトにメッシュチェアがあるだけで、視覚的にも涼しさが感じられて、夏のキャンプがぐっと軽やかな印象になります。
デメリットと対処法:ここは覚悟しておこう
1. 火の粉にめっぽう弱い
先ほども触れましたが、焚き火の火の粉で簡単に穴が開きます。これは構造上どうしても避けられません。対策としては、焚き火を使うときはメッシュチェアを風上に置くこと。火から離れた位置で、ゆったりくつろぐシーンに割り切って使うのがおすすめです。
2. 風に飛ばされやすい
本体が軽い上に、前面に風を受けるメッシュは、ちょっとした突風で簡単に倒れます。座る人がいない時は、横倒しにしておくのがおすすめ。また、ペグダウン用のベルトを自作しているキャンパーも多いです。
3. 座面が張り替えられない
メッシュ生地は、公式の有償修理では対応しておらず、もし破れてしまった場合は事実上買い替えになるケースが多いです。ただ、フレームは頑丈で、修理もモンベルなど正規代理店を通じて依頼可能。フレームが壊れたという声はほとんど聞きません。
後悔しない!シーン別おすすめメッシュチェアの選び方
ここまで読んできて、「結局どっち?」と迷っているあなたに、シーン別の選び方をまとめました。
ビーチや川遊びがメインなら「ビーチチェア メッシュ」一択
海や川のふちで、足を砂や水に浸からせながら、ぼーっと景色を眺める。そんな贅沢な時間を過ごすなら、座面高27cmのビーチメッシュが最高です。砂に潜り込みにくい脚形状も、このモデルならではの魅力。水辺で使い倒すために生まれたモデルと言っていいでしょう。
オートキャンプから自宅まで幅広く使うなら「サンセットチェア メッシュ」
テーブルで食事をしたり、自宅リビングのちょっとした椅子としても使いたい。そんなマルチな使い方を想定しているなら、座面高45cmのサンセットメッシュが断然便利です。立ち座りが楽で、長時間座っていても疲れにくい。キャンプギアでありながら、日常に溶け込むデザインも魅力です。
焚き火もするしメッシュの気持ちよさも試したい「チェアワン」
両方のいいとこ取りをしたいなら、やっぱり「チェアワン」。お尻の部分だけメッシュなので、完全なメッシュモデルよりは通気性は劣りますが、普通のチェアよりずっと快適。火の粉への耐性も高いので、焚き火シーズンにも安心して持ち出せます。
メッシュチェアを買った後に後悔しないために
最後に、細かいけれど大事な話をいくつか。
修理について
ヘリノックスの正規販売店であるモンベルでは、有償修理の窓口になっています。実際に破れを修理してもらえたという声もありますが、メッシュ生地の特性上、修理ができないケースもあります。購入前に、メッシュ部分の取り扱いだけはしっかり確認しておくといいでしょう。
収納サイズ
サンセットメッシュもビーチメッシュも、収納時の大きさはほぼ同じ。アウトドア用リュックのサイドポケットにすっぽり入るコンパクトさで、持ち運びのストレスは皆無です。ただしチェアワンよりは一回り大きいので、そのあたりはトレードオフですね。
価格について
決して安い買い物ではありません。でも、フレームは半永久的に使える信頼性があります。座面の寿命を考慮しても、長い目で見れば十分に元が取れる品質だと感じているユーザーが大半です。
夏のキャンプや水辺のレジャーを、もっと気持ちよく、もっと自由に。そんな願いを叶えてくれるのが、ヘリノックスのメッシュチェアです。
もし今、「ちょっと高いけど、どうしよう…」と悩んでいるなら、まずは一度どこかで実際に座ってみてください。座った瞬間に、体の中を風が抜けていくあの感覚が、きっと答えを出してくれると思いますよ。

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