キャンプ道具にちょっとこだわりたい。そんなときに目に留まるのが、ヘリノックスのマルチカモシリーズです。
でも、いざ買おうとすると「種類が多くて違いがわからない」「普通のモデルと何が違うの?」と迷いますよね。実際、私も最初は全部同じに見えてしまって、どれを選べばいいのか頭を抱えました。
この記事では、マルチカモ柄がラインナップされているモデルを一つひとつ取り上げながら、あなたのキャンプスタイルに合う一脚を見つけるお手伝いをします。通常カラーとの機能差や、実際に使ってわかった注意点まで、正直にお伝えしますね。
なぜヘリノックスのマルチカモは人気なのか
ヘリノックスのチェアといえば、軽さと収納性の高さが魅力です。フレームをポールで組み、シートを吊り下げる独自構造のおかげで、ハンモックのような座り心地が味わえます。
その中でもマルチカモは、特別な存在です。
まず見た目の引き締め効果が抜群。軍用迷彩パターン「マルチカム」を採用したデザインは、サイトに適度な「男前感」をプラスしてくれます。ただし全身マルチカモで固めると近寄りがたい雰囲気になるので、テーブルかチェアのどちらか一点に取り入れるのがおしゃれに見せるコツです。
そして見逃せないのが、機能面の違い。マルチカモを含むタクティカルサプライラインは、通常のコンフォートチェアなどとは設計思想が異なります。収納袋がそのままフレームのポケットになったり、座面両サイドに小物が入れられるカーゴポケットが付いていたり。単なる色違いでは終わらない実用性を持っているんです。
ちなみに2022年秋には新柄「ダックカモ」も追加されました。よく見るとクマやアヒルのシルエットが隠れていて、遊び心のあるデザインになっています。マルチカモとダックカモ、どちらを選ぶかは好みの分かれるところですが、今回はマルチカモに絞って話を進めます。
マルチカモで選べる全モデルを解説
タクティカルチェア マルチカモ|これが本命
ヘリノックスの顔とも言える定番モデルです。重量は約1,020g、収納サイズは約37×12×10cmと、500mlペットボトル数本分のスペースに収まります。
通常ラインとの大きな違いは三つ。
一つ目は、収納袋の使い方。タクティカルチェアでは、袋をフレームの背面に取り付けて小物入れにできます。スマホやグローブをさっとしまえて、テント内が散らかりにくい。これは地味に助かる機能です。
二つ目は、座面のカーゴポケット。左右にメッシュポケットが付いていて、缶ビールや小型のランタンが入ります。立ち上がらずに手が届くのは、焚き火を囲んでいるときにありがたい。
三つ目は、背面の面ファスナー。お気に入りのワッペンを貼って自分だけの一脚にカスタマイズできるんです。仲間と被らないのも密かな嬉しさです。
耐荷重は145kgと十分。座面高は約32cmで、焚き火との相性がいいロータイプです。
タクティカル スウィベルチェア マルチカモ|回る快適さ
その名の通り、座面が360度回転します。これが本当に便利で、調理中に振り返ってクーラーボックスを取るときや、焚き火の向きを変えたいときに、わざわざ立ち上がらなくていいんです。
重量は約1,360gとやや重くなりますが、回転機構の分と思えば納得。収納サイズはタクティカルチェアとほぼ同じです。
「重くなるくらいなら普通のでいいかな」と思う方もいるかもしれません。でも、設営後にあちこち動き回るのが面倒な日や、料理に集中したいソロキャンプでは、この回転機能が思いのほか効いてきます。
タクティカルコット マルチカモ|座るだけじゃない
軽量コンパクトな簡易ベッドです。単体でベンチのように使えるので、テント前のちょっとした腰掛けや、昼寝用の仮眠スペースとして活躍します。
別売りのレッグを取り付ければハイコットにもなる拡張性も魅力。チェアとコットをマルチカモで揃えれば、サイト全体に統一感が出ます。
タクティカルテーブル マルチカモ|チェアとお揃いで
天板下に小物収納スペースがある折りたたみテーブル。SとMの2サイズで、ソロならS、二人以上ならMが使いやすいです。
チェアとテーブルをマルチカモで合わせると、サイトにまとまりが生まれます。あまり揃えすぎると重たい印象になるので、チェアとテーブルだけにするなど、バランスを考えて取り入れてください。
サンセットチェア マルチカモ|頭まで預けるリラックス
背もたれが高く、頭までしっかりサポートしてくれるモデルです。座面高はタクティカルチェアよりさらに低く、よりリラックスした姿勢で過ごせます。焚き火を見上げながら、ぼんやり空を眺めたい方におすすめ。2017年にマルチカモカラーが追加されました。
選ぶときに知っておきたいサイズと重さの比較
スペックをまとめておきます。すべてマルチカモカラーの場合です。
タクティカルチェア :約1,020g/収納時約37×12×10cm/座面高約32cm
スウィベルチェア :約1,360g/収納時約37×12×10cm/座面高約32cm
サンセットチェア :約1,100g/収納時約40×12×11cm/座面高約22cm
重量差は最大で300gほど。数値だけ見るとわずかですが、ザックに入れて歩くことを考えると、この差は後々じわっと効いてきます。登山や徒歩キャンプがメインならタクティカルチェア一択。オートキャンプ中心で快適性を重視するならスウィベルかサンセットを検討するといいでしょう。
通常モデルとの価格差、どう考える?
気になる価格差にも触れておきます。
タクティカルチェアの場合、ブラックやコヨーテといった通常カラーが約17,380円なのに対し、マルチカモは約20,460円(2023年4月時点の参考価格)。3,000円ほどの差があります。
この差をどう見るか。単に柄が違うだけなら高いと感じるかもしれません。でも実際には、収納袋のポケット化やカーゴポケット、面ファスナーといった機能まで含めてタクティカルラインになっている。そう考えると「迷彩柄にプラスαの実用性までついてくる」と捉えられます。
もちろん、どうしても予算が厳しいなら通常カラーも十分素晴らしいチェアです。機能より価格を優先する方は、コヨーテやブラックを選んでも後悔しません。
買う前に聞いてほしい、本音のデメリット
良いところばかりお伝えするのも不公平なので、実際に使って感じた注意点も共有します。
まず、初回の組み立てはシートをフレームに掛けるときが硬いです。コツをつかめば問題ありませんが、最初は「あれ、サイズ間違えたかな」と一瞬不安になるかもしれません。手の力に自信がない方は、あらかじめYouTubeで組み立て動画を見ておくとスムーズです。
次に、軽さゆえの弱点として、風で飛ばされやすいことがあります。強風の日は、ちょっと離席した隙にチェアが転がっていくことも。ペグダウンできる場所に置くか、荷物を座面に置いて重しにする習慣をつけてください。
そしてロータイプ全般に言えることですが、腰痛持ちの方には立ち座りの負担が大きい場合があります。アウトドアライターの牛島義之氏も、腰に不安があるならハイタイプを推奨しています。ただハイタイプにはマルチカモがラインナップされていないので、その点はトレードオフです。
あと、これは好みの問題ですが、サイトにマルチカモを増やしすぎると雰囲気が重くなります。テーブルとチェアのどちらか一品に絞るくらいが、ちょうどいいアクセントになりますよ。
結局どれを買えばいいのか、シーン別の結論
迷ったときのために、簡単な選び方の目安を。
とにかく軽さ最優先 → タクティカルチェア
料理や作業が多い → スウィベルチェア
ゆったり昼寝したい → タクティカルコット
頭まで預けて空を眺めたい → サンセットチェア
統一感あるサイトにしたい → チェア+テーブル
ソロキャンプで焚き火をじっくり楽しむなら、タクティカルチェアがやっぱり王道です。最初の一脚に迷ったら、ここから始めるのが間違いありません。
マルチカモシリーズは、見た目の渋さと実用性を兼ね備えた頼れる相棒になってくれます。あなたのキャンプスタイルに合う一脚が見つかれば、これからのアウトドアがもっと楽しくなりますよ。
最後に、正規品は日本代理店であるA&Fカントリーとモンベルでの取り扱いが中心です。価格は変動するので、購入前に各ショップで最新の価格を確認してください。タクティカルサプライラインはA&Fの取り扱いがメインなので、品揃えを比べたい場合は両方チェックしておくと安心です。

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