キャンプやフェス、ベランピングに至るまで、アウトドアシーンで見ない日はないほど定着したヘリノックスチェア。その魅力は、なんといっても「軽さ」「小ささ」「快適さ」の三拍子が揃っていることですよね。
でも、ファンならずとも一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。「立ち上がるとき、ちょっとよっこらしょってなるんだよな…」とか「砂浜で使うと脚が沈んじゃう…」といった、ほんの少しのストレス。
今回の新作は、まさにそうしたユーザーの「たら・れば」に全力で応えた改良が詰まっています。2025年から2026年にかけて登場する注目モデルを、実物を触った感覚も交えながら、とことん深掘りしてご紹介しますね。
ヘリノックスが仕掛ける二つの進化:「ゼロ」の軽さと「ワン」の革新
2025-2026年シーズンの新作を語る上で、絶対に外せないのが二大巨頭のアップデートです。ひとつは「最軽量」の常識を塗り替えるチェアゼロ LT、そしてもうひとつはブランドの顔であるチェアワンが構造から生まれ変わったチェアワン (re) シリーズ。この二つが、あなたの次の一脚選びの主役になることは間違いありません。
チェアゼロ LT:500mlペットボトルより軽い、異次元の「494g」
まず驚いてほしいのが、この数字。チェアゼロ LTの重さは、わずか494g。市販の500mlペットボトルよりも軽いんです。収納時のサイズ感もまさにペットボトルレベルで、ザックのドリンクホルダーにスッと差さるコンパクトさ。もはや「携行する」という意識すら飛んでしまう携帯性です。
この軽さの秘密が、新開発の高強度モノフィラメント生地「GhostGrid™(ゴーストグリッド)」。従来のリップストップナイロンに必要だった化学コーティングを完全に省きながら、引き裂き強度を両立させた新素材です。
そして、もうひとつの革新が「X-Strapスタビライザー」。チェアの脚をつなぐようにストラップを渡す新設計で、砂地や軟らかい土の上でも脚がズブズブと沈み込むのを防いでくれます。「軽さ」と「頼りなさ」は紙一重でしたが、この機構のおかげで心置きなく体重を預けられるようになりました。
チェアワン (re) シリーズ:定番が「四角いフレーム」で劇的チェンジ
「え、なんか形が違う?」と、パッと見で気づくのがチェアワン (re)です。これまでの丸みを帯びたフレームから、角のあるスクエア形状に変わりました。これは単なるデザイン変更じゃありません。ポールの厚みが従来比で約25%も増し、座ったときの剛性感と安定感がまったく別物に進化しています。
さらに、地味ながらもっとも喜ばれている改良が座面の高さ。従来モデルから4cmアップして39cmになりました。この4cmの底上げが、太ももへの圧迫感を減らし、立ち上がりの「よっこらしょ」を見事に解消してくれます。焚き火を囲んでまったりした後でも、次のアクションにスムーズに移れる快適さは、一度味わうと戻れません。
他にも、フレームへの座面取り付けがプラスチックパーツになって組み立てがグッと楽になった点や、本体素材にリサイクルポリエステル、フレームに再生素材アルミを採用しているサステナブルな姿勢も見逃せないポイントです。
「軽さ」か「快適さ」か。あなたを決める選び方の分岐点
新旧含めてモデルが多いと、結局どれが自分に合うのか悩みますよね。結論から言うと、使用シーンを「登山・徒歩キャンプ」と「オートキャンプ・自宅」で分けるのが、失敗しない選択のコツです。
少しでも軽く、ザックの隅に。ソロ登山・ツーリングには「ゼロ」一択
「とにかく荷物を1gでも軽くしたい」。そう思うストイックなソロキャンパーや登山者には、チェアゼロ LTが最終兵器になります。テーブルも超軽量なTable Zero LT(237g)と合わせても750gを切り、背負っていることを忘れる軽さ。ただし、座面は最低限のサイズ感なので、ゆったりと包み込まれるようなホールド感を求めるなら、少し注意が必要です。
自宅リビングでも使える究極の寛ぎ。長時間座るなら「(re)」が正解
一方で、「キャンプではもちろん、普段はリビングやベランダで使いたい」「デスクチェア代わりにもなるものが欲しい」。そんな“日常遣い”を視野に入れるなら、チェアワン (re) シリーズの出番です。
特にハイバックモデルは首までしっかり預けられるので、昼寝がはかどること間違いなし。スクエアフレームの安定感と4cm底上げされた座面が、だらだらと過ごす休日の相棒に最適です。実は私も、この(re)のハイバックをリビングのワークチェアとして使い始めましたが、オフィスチェアより集中できる不思議な感覚があります。きっと「適度な緊張感」が良いのかもしれません。
進化した「ヘリノックス新作チェア」で叶う、外でも家でもイケる一脚
どうでしょう。ヘリノックスの新作は、これまでの「良いもの」をただブラッシュアップするだけでなく、「そうそう、これが欲しかんだよ」という声を具体的な設計に落とし込んだモデルばかりだと感じます。
494gの革命を起こしたチェアゼロ LT、そして構造から快適さを再定義したチェアワン (re)。どちらを選ぶにしても、あなたのアウトドアライフの満足度を、確実に一段階引き上げてくれることは間違いありません。ぜひ実物を手に取って、その進化を体感してみてください。

コメント