アウトドアで大活躍するヘリノックスのチェアやコット。軽くてコンパクトで最高なんだけど、長年使っているとフレームをつないでる「ゴム(ショックコード)」がびよーんと伸びきってしまったり、最悪の場合パツンと切れたりしませんか? 「これってもう寿命?」「買い替えしかないの?」と思うかもしれませんが、実は自宅で簡単に交換できるんです。今回は、不器用さんでも大丈夫なように、失敗しない手順を包み隠さずお話ししていきますね。
そもそもなんでゴムが劣化するの?
「まだそんなに使ってないのに」と思う方もいるかもしれませんが、ショックコードの寿命は意外と短いもの。これはゴムの宿命なんですよね。
主な原因は、紫外線や経年劣化はもちろんですが、特に「折りたたみ時にパイプからゴムが出っぱなしになる構造」が大きく影響しています。収納状態で常に引っ張られたゴムが外気にさらされていると、どんどん劣化が進んでしまう。特に濃い色のゴムは表面が溶けたようにベタベタになりやすいんですよ。だからといって使い方を変えるわけにもいかないので、どうしても定期的なメンテナンスは必要になります。
ゴム交換に必要なものは100均でも揃う?
「専用キットを買わなきゃ」と身構える必要はありません。必要な材料はたったの2つ、道具もほとんど家にあるものか、近所の100円ショップで揃います。
まず主役のショックコード。ホームセンターでは太すぎるものが多くて使えないので、アウトドアショップか通販が確実です。直径3mmがベスト。強度が欲しいからといって太い4mmを選ぶと、パイプの中を通すのが地獄のように大変になります。一部の細いフレームでは4mmは物理的に通りません。モンベル直営店なら1m単位の量り売りをしていて、1mあたり100円以下で買えちゃいます。ネットならショックコード 3mmで探せば大量にヒットしますよ。
道具は3つ。樹脂製のジョイント(エンドキャップ)を外すためのラジオペンチ。そして何よりあると天国と地獄ほどの差が出るのが、先端が細くてギザギザしたフォーセップです。パイプの奥に入ったゴムを引っ張り出すときに、指が入らなくてストレスが爆発するのを防いでくれます。これもフォーセップで安く手に入ります。あとはハサミ。ライターがあると切断面がほつれにくくてキレイに仕上がります。
【図解なしでも大丈夫】失敗しない交換手順
実際の作業、めちゃくちゃシンプルです。「バラして、通して、結んで、戻す」これだけ。ただ、ここで適当にやると後で泣きを見るので、ポイントをしっかり押さえておきましょう。
1. 樹脂キャップを外すコツ
まずはラジオペンチでエンドキャップを引き抜きます。経年劣化で固着していることが多いので、力任せにやらずに、ウイッグスで優しく揺らしながら引き抜くのがコツ。割れると面倒なので焦りは禁物です。どうしても固い時は、お湯をかけて温めると樹脂が柔らかくなって抜けやすくなりますよ。
2. 古いゴムを抜いて新しいゴムを通す
古いゴムを引っこ抜いたら、いよいよ新しいショックコードの登場です。ここでの最重要ポイントは「結び目をパイプの中に隠す」こと。パイプの端からほんの少しだけゴムがはみ出る長さでカットし、そのはみ出た部分を結びます。結び目は引っ張られると締まる「止め結び」が定番ですが、これだけだとスルッと抜けることがあります。俺は絶対に抜けないように、先端をライターで軽く炙って団子状にしてから、さらに結び目を作る「ダブルロック方式」がおすすめ。
3. 一番よくある失敗と対策
最も多いのが「ゴムを短く切りすぎる」という初歩的なミスです。「テンションを強くしたい!」と気合を入れすぎると、ジョイントが入らなくなったり、組み立て時にフレームに過度な負担がかかって折れる原因になります。最初は「ちょっと緩いかな?」くらいの長さで結んでキャップをはめ込み、テンションが足りなければ解いてほんの少しずつ詰める、という手間を惜しまないことが失敗しない一番の近道です。
「それでも難しそう…」な時の最終手段
すべてのモデルが簡単に直せるわけではありません。ここは正直にお伝えしますね。
例えば、回転する座面が特徴のスウィベルチェアや、足を組むための複雑なパーツがある一部モデルは、中央の可動部をバラさないとゴム交換ができません。この分解には専用工具が必要だったり、無理にやると割れるリスクが伴います。「ちょっと自分のスキルでは怖いな」と思ったら、無理せずプロに任せるのが正解です。ヘリノックスの国内代理店であるモンベルでは、有償で修理を受け付けています。料金は1カ所あたり数百円程度と良心的なので、「壊しちゃったらどうしよう…」と不安な方は、潔くお店に持ち込むのもアリですよ。
定期的なヘリノックスのゴム交換で愛用の一脚を長生きさせよう
どうでしょう、思ったより簡単そうじゃないですか? 一番大変なのは実は最初の一歩、「自分にもできるかも」と思うことだけなんです。数千円の修理代を浮かせて、お気に入りの一脚をもう何年も使い続けられるなら、やらない手はないですよね。道具さえ揃えてしまえば、2脚目からは小遣い稼ぎレベルの速さで終わります。ゴムがヘタってきたなと感じたら、次のキャンプの前に、週末のDIYメンテナンスにチャレンジしてみてください。

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