愛用しているヘリノックスのチェア、なんだか最近ポールがスッと抜けやすくなってきたな、と感じていませんか? もしかするとそれ、内部に通っているゴム、正式にはショックコードと呼ばれる部分がヘタってきているサインかもしれません。アウトドアでガンガン使う道具だからこそ、こうした経年劣化は避けられないもの。でも大丈夫。ちょっとしたコツさえつかめば、自分で簡単に交換できて、お気に入りの一脚が驚くほどよみがえります。
この記事では、実際に私が何度もやってみて分かった「失敗しないヘリノックスのゴム交換の手順」から、パーツの選び方、さらには「もう面倒だな」というときのプロに頼む方法まで、あなたの悩みに寄り添いながらお話ししていきますね。
なぜヘリノックスのゴムはヘタる?まずは原因を知ろう
「買ったばかりなのに」と思うかもしれませんが、ショックコードは消耗品です。ポールを折りたたんだ状態で常に引っ張られた状態になっていること、紫外線や暑さ寒さによるゴム自体の化学変化、砂ぼこりなどの細かい汚れが内部で摩擦を起こすこと。こういった要因が重なって、ゴムは徐々に伸びきってしまったり、最悪の場合プツンと切れてしまいます。
特に海辺や真夏の車内に放置するような使い方をしていると、劣化のスピードはどうしても早くなりがちです。
ヘリノックスのゴム交換に必要なものリスト
まずは準備から。適当なもので代用すると後で後悔するので、以下のものをそろえておくと作業が本当にスムーズです。
- 新しいショックコード:直径は3mmがベストです。4mmだとポール内部の穴を通すのがかなり大変。長さは3mあれば、チェアワンなどの標準モデルなら余裕を持って足ります。
- ハサミまたはカッター:ゴムをカットするのに使います。
- ライター:切ったゴムの端を軽くあぶってほつれ止めにする必須アイテム。
- 細い棒または精密ドライバー:古いゴムを引き出したり、新しいゴムをポールに通すのに大活躍します。
- 軍手:ゴムを思いっきり引っ張るので、手を保護するためにも着けておきましょう。
いざ実践!ヘリノックスのゴム交換を失敗しない6つのステップ
ここからが本番。順を追って丁寧にやっていけば、絶対にできます。
ステップ1:古いゴムを引きずり出す
まず、ヘタったショックコードをポールから完全に抜き取ります。端の結び目をほどくかカットして、ゆっくり引っ張り出してください。途中で切れても気にしなくて大丈夫。全部出せればOKです。
ステップ2:新しいゴムを必要な長さにカットする
新品のショックコードを実物のポールの長さに合わせて切ります。目安は、交換する元のゴムよりほんの少し短め。張りをしっかり戻すためのコツです。背もたれの長い部分なら75cm、短い部分なら45cm前後が目安になりますよ。
ステップ3:ゴムの端をほつれ止め処理する
カットしたら必ず、切り口をライターの火であぶってください。ほんの一瞬でいいので、溶けて丸くなるのを確認したら指で軽くつまんで固めます。これを怠ると、ポールに通すときに中でほつれて詰まり、詰みます。これが一番の失敗ポイントです。
ステップ4:ポールにゴムを通す
さあ、ここが一番の正念場。ポールの穴に、下準備したゴムの先端を差し込み、重力に任せて奥へ奥へと押し込んでいきます。途中で引っかかったら、反対側から細い棒を入れてフックのように引っ張り出してあげるといいですよ。
ステップ5:テンションを決めて結ぶ
無事にゴムが通ったら、端をしっかり引っ張ってテンションをかけます。どれくらい引っ張るかが、座り心地を決める職人技。引っ張りすぎると組み立てが固くなりすぎるので、試行錯誤してみてください。ちょうど良い張りになったら、固く結びます。
ステップ6:最終確認
組み立ててみて、ポールが自然につながるか、グラつかないかをチェック。問題なければ作業完了です。お疲れさまでした!
「なんだか大変そう…」というあなたへ。プロに任せる選択肢
手先の作業にあまり自信がない方や、時間がない方。安心してください。無理にDIYするより、プロに任せたほうが結果的に早くて確実なこともあります。
例えば、モンベルでもこのショックコード交換修理を受け付けていて、1箇所数百円程度というリーズナブルな料金でやってくれます。ゴム切れ以外にも、「脚のラバーフット(ゴムキャップ)が取れてなくなっちゃった」というときも、モンベルで純正の交換用パーツが販売されています。モンベル チェアラバーフィートで検索すると見つかりますよ。
脚のゴム(ラバーフット)も忘れずチェック
ついでに、もう一つの「ゴム」も見てみてください。地面と接する脚の先端についている、ラバーフット(ゴムキャップ)です。これがすり減ったり割れたりしていると、テント内で床を傷つけたり、何より安定感が損なわれます。
こちらの交換はもっと簡単で、古いものを外して新しいものをはめ込むだけ。もし純正品が手に入らないときは、トレッキングポール用の交換キャップで内径が合うものを試してみるのも一つの裏技です。
まとめ:ヘリノックスのゴム交換は、愛着を深めるチャンス
どうでしょう、思っていたより難しくなさそうじゃないですか? ヘリノックスのゴム交換は、決して面倒なだけの作業ではなく、道具の構造を知り、愛着をより一層深める絶好の機会だと私は思います。たかが一本のゴム、でもその一本で椅子は魔法のように自立する。その仕組みを自分の手でリフレッシュできるって、なんだか素敵じゃないですか。
さあ、押し入れでくたびれてしまったヘリノックスを引っ張り出して、新しい命を吹き込んであげてください。週末のキャンプが、また違った気持ちよさになるはずです。

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