キャンプの夜、テントの中で蒸し暑くて寝苦しい思いをしたことはありませんか?
特に夏場は、昼間の熱がこもったテント内がまるでサウナ状態になって、せっかくのアウトドアなのに疲れが取れなかった……なんて話をよく聞きます。
実は僕も数年前まで、真夏のキャンプは「暑さとの戦い」だと半ば諦めていました。でも、あるアイテムと出会ってから、夏のキャンプがまったく別物になったんです。
それが、ヘリノックスのメッシュコットです。
今回はこの「夏キャンプの救世主」とも言えるアイテムについて、実際の使用感や選び方のコツまで、できるだけリアルに解説していきます。
メッシュコットってそもそも何?
まずは基本からおさらいしましょう。
ヘリノックスが出している「コットテント」というジャンル。これはコット(簡易ベッド)の上に直接テントを張ってしまう製品です。地面からの距離が取れるので、デコボコした地面や雨水の侵入を気にせず眠れるのが大きな魅力。
で、このコットテントにはメッシュタイプとファブリックタイプの2種類があります。
メッシュタイプは、テントの半分以上がメッシュ素材でできていて、とにかく風通しが良い。夏の夜、タープの下にこれをセットすれば、虫の心配なく涼しい風を感じながら眠れるんです。まるで屋根裏部屋の窓を全開にしたような、あの開放感が味わえます。
一方のファブリックタイプは、布地とメッシュの二重構造で、肌寒い季節や目隠ししたいキャンプ場で力を発揮します。
なぜ夏キャンプにメッシュ一択なのか
「いやいや、普通のテントでもメッシュパネルあるし」と思うかもしれません。
でも、コットと組み合わせたときのメッシュテントには、決定的な違いが3つあります。
まず、体の真下からも風が抜けること。 通常のテントは底面が地面に接しているので、背中側の熱がこもりがち。コットは床から体が浮くので、全身を風が包み込むような状態を作れます。
次に、結露のストレスから解放されること。 朝起きたら寝袋がしっとり濡れていた、なんて経験ありませんか? メッシュ素材ならそもそも結露しにくく、朝までサラッとした状態をキープできます。
そして何より、星空を見ながら寝られること。 タープさえ張らなければ、メッシュ越しに満天の星空を眺めながら眠りにつける。これ、本当に最高です。
対応するコットはどれ?
ここで注意したいのが、このメッシュインナーテントはすべてのコットに使えるわけではないという点。
対応しているのは以下の2モデルです。
- タクティカルコット コンバーチブル タクティカルコット コンバーチブル ヘリノックス
- コットワンHOME コンバーチブル コットワンHOME コンバーチブル ヘリノックス
「コンバーチブル」という名前がついているモデルだけが、このテントを取り付けられる仕様になっています。以前からあるタクティカルコットやコットワンHOMEには装着できません。
購入前に、自分のコットのモデル名を必ず確認してください。間違えて買ってしまったという声をたまに見かけるので、ここは要チェックです。
実際に使ってみて感じたメリット・デメリット
よかったところ
設営がめちゃくちゃ簡単。 コットを組み立てて、テントを上からかぶせて四隅を固定するだけ。慣れれば5分もかかりません。従来のテントのようにペグダウンやポールの組み立てに汗を流す必要がないので、到着後すぐにビールにありつけます。
虫の侵入が本当にゼロ。 メッシュの目が細かく、よくある「気づいたら蚊が入ってた」現象がまったく起きませんでした。沼地の近くのキャンプ場でも快眠できたのは、これのおかげです。
軽量コンパクト。 テント部分は約1kgと軽く、収納時もコンパクト。バイクツーリングキャンプのような積載制限があるシーンでも活躍します。
気になったところ
プライバシーはほぼゼロ。 メッシュなので外から丸見えです。グルキャンやファミリーキャンプ場では、着替えをどうするか考えておく必要があります。僕はコットの下に着替えを置いて、寝袋をかぶって着替えるスタイルに落ち着きました。
風が強い日は寒いくらい。 標高の高い場所や、季節の変わり目は想像以上に冷え込みます。夏用と割り切って、それ以外の季節はファブリックタイプを使うか、シュラフの選択で調整しましょう。
あなたはどっち?メッシュvsファブリックの選び方
「せっかく買うなら間違いないほうがいい」と思いますよね。簡単な判断基準をまとめます。
メッシュタイプ タクティカルコットテント ソロインナーテント メッシュを選ぶべき人
- 夏(6月〜9月)がメインのキャンプシーズン
- 虫除けを最優先したい
- 開放感や星空を楽しみたい
- 軽さ重視
ファブリックタイプ タクティカルコットテント ソロインナーテント ファブリックを選ぶべき人
- 春や秋の肌寒い季節も使いたい
- キャンプ場でのプライバシーを確保したい
- 防風性や保温性を多少なりとも求める
ちなみに僕は両方持っていますが、8割方メッシュの出番です。真夏のキャンプが気持ちよすぎて、ついそっちを選んでしまいます。
さらに快適にするための周辺アイテム
メッシュコットだけでも十分ですが、使い方次第でもっと心地よい空間になります。
タープとの組み合わせが鉄板。 突然の雨や強い日差しを遮るために、大きめのタープはほぼ必須。僕はヘリノックス タープに合うサイズ感のTC素材タープを上に張って、昼寝スペースとしても活用しています。雨の日はタープの下でコーヒーを淹れながら読書、夜はそのまま寝床に。これだけで完結するのが最高に楽です。
マットをプラスするだけで冬もいける。 メッシュは風を通すので、秋口はちょっと寒い。でも、コットの上にサーマレスト Zライトのような断熱マットを敷けば、底冷えがかなり軽減されます。3シーズン近くまでカバーできるので、使用期間がグッと広がりますよ。
パッキングのコツ。 テントの収納袋はややタイトめなので、焦らず丁寧にたたむのがコツ。慣れるまでは「これ入らないだろ…」と一度は思うかもしれませんが、空気を抜きながら巻けばちゃんと入ります。
ヘリノックスのメッシュコットに関するよくある質問
Q. 雨の日でも大丈夫?
メッシュ部分から雨は入ります。タープとの併用が前提と考えてください。風向きによっては横殴りの雨が入ることもあるので、設営場所とタープの向きは慎重に決めましょう。
Q. 並行輸入品と正規品の違いは?
価格は並行輸入品のほうが安い場合がありますが、正規品にはメーカー保証がつきます。ヘリノックス製品は修理対応も充実しているので、長く使いたいなら正規品をおすすめします。
Q. 二人で使えますか?
タクティカルコットテントのソロモデルは、名前の通り一人用。横幅が70cmなので、さすがに二人は無理です。二人で使いたい場合は、別途コットをもう一台用意して、タープの下に並べるスタイルが現実的です。連結できるわけではないので、そこは割り切りましょう。
夏キャンプの寝床に悩んでいるなら、ヘリノックスのメッシュコットは間違いなく検討する価値があります。
値段は確かに安くないけど、蒸し暑い夜から解放されて、朝までぐっすり眠れる体験は何物にも代えがたい。キャンプの満足度って、結局「どれだけよく寝られたか」で決まる部分が大きいですからね。
今年の夏は、涼しい風と星空を感じながらのキャンプ、始めてみませんか。

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