「もう普通の高さのチェアには戻れないかも」
先日、友人のキャンプに同行したとき、彼がそう言って座っていたのが、ヘリノックスのハイバックチェアでした。
確かに、そこらの簡易チェアとは背中の包まれ方がまるで違う。肩甲骨のあたりまでしっかり支えてくれるのに、変に締め付けられる感じは皆無。これは確かに、一度味わうと手放せなくなる快適さです。
とはいえ、ヘリノックスのハイバックモデルって、今は「Chair」の名を冠するものだけでも複数あって、どれを選べばいいのか正直迷いますよね。違いは重さだけじゃない。座り心地の設計思想そのものが、モデルによってけっこう異なります。
この記事では、実際に店頭で試した感触と、数多くのユーザーの声を交えながら、あなたに合う一脚を見つけるお手伝いをします。
なぜ「ハイバック」がここまで快適なのか
普通の折りたたみチェアと、ハイバックチェア。何がそんなに違うのか。
座ってみれば一発でわかるのは、「背中〜肩にかけての支え」の有無です。腰だけ支えるローバックチェアは、どうしても背中上部が宙に浮く。すると、人は無意識に背筋を張ってしまい、長時間だとじわじわ疲れてきます。
ハイバックは、肩甲骨の上の方までシートがカバーする設計。背中を預けたときの安心感がまるで違う。キャンプの焚き火タイムはもちろん、自宅のベランダやリビングで読書するときの「くつろぎ」の質が一段上がります。
軽さと強さを両立するDACポールの秘密
ヘリノックスのフレームを語る上で外せないのが、DAC社製のアルミニウムポールです。
このポール、驚くほど軽いのに、セットするとぐっと安定する。極限まで肉厚を削った中空構造と、独自の合金技術がその秘密です。実際、Helinox Chair One High-Backの耐荷重はなんと145kg。がっしりした体格の方でも、不安なくゆったり座れます。
ヘリノックス ハイバックモデルおすすめ3選
ここからは、特におすすめしたい3モデルを詳しく見ていきましょう。
1. 【至高の安定感】Chair One High-Back (re)
まず最初に試してほしいのが、この「(re)」。Chair Oneシリーズの最新進化形です。
特徴は、新開発の「(re)Tension Design」。従来の軽量チェアって、座面がハンモックのように沈み込んで、太ももが圧迫されることがあったんです。でも (re) は、座面の生地がフレーム全体で体重をバランスよく支えるから、その不快感がかなり軽減されている。
実際に座ると、腰から肩までスッと包まれて、「あ、これだ」と声が出そうになる。生地には100%リサイクルの600Dポリエステルが使われていて、環境への配慮と引き換えに耐久性を犠牲にしている感じは一切ありません。
収納サイズは約45cm×15cm×11cm。重量は約1,157gで、バックパックの隙間にするっと入ります。オートキャンプや車中泊、バイクツーリングのお供に最適な一脚です。
2. 【最軽量のハイバック】Chair Zero High-Back
「1グラムでも軽くしたい。でも背もたれは譲れない」
そんなわがままを叶えるのが、このChair Zero High-Backです。収納ケース込みで約672gという、驚異的な軽さ。コンビニのペットボトル1本分くらいしか変わりません。
座面の高さは地上28cmと低めで、身長170cm程度の方なら足を投げ出してくつろぐのにぴったり。収納サイズも42cm×11cm×11cmと、多くのバックパックのサイドポケットに収まる設計です。Helinox Chair Zero High-Backは、バックパッキングやロングトレイルなど、「持ち運びの負担」をとことん減らしたいシーンで真価を発揮します。
ただ、座面の横幅はChair One High-Back (re) より狭め。がっしり体型の方は、購入前に一度試座するのがおすすめです。
3. 【選択肢の基準に】Chair Zero LT
ハイバックではないけれど、検討材料としてぜひ押さえておきたいのが、このChair Zero LTです。
重量約510g。付属のX字型ストラップで、砂地など不安定な地面での沈み込みを軽減する工夫もあります。「ハイバックの快適性」か、「さらなる軽さとコンパクト性」か。このモデルと比べることで、自分の優先順位がはっきり見えてきます。
結局、どのヘリノックス ハイバックを選べばいいのか
「快適性と安定性」を最優先するなら、Chair One High-Back (re)。「とにかく軽さ」で選ぶなら、Chair Zero High-Back。この二択で、まず迷うことはないでしょう。
ちなみに、身長190cmを超える方は、どちらのハイバックも背板が首下あたりで終わる可能性があります。また、どちらもヘッドレストが付いているわけではないので、「頭まで完全に預けたい」という方は、別売りのヘッドレストや、そもそもフルサイズのリクライニングチェアを検討するのも手です。
最後に一つだけ。ヘリノックスは人気ブランドゆえに、模倣品も出回っています。長期保証やアフターサービスを確実に受けるためにも、購入は公式サイトか信頼できる正規販売店からにすることを強くおすすめします。せっかくのいい買い物、安心できるチャネルで手に入れてくださいね。

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