せっかく手に入れたお気に入りのトレッキングポール。登山口までの移動中や、岩場・鎖場に差し掛かったとき、「これ、どこにどうやって固定するのが正解なの?」と迷ったことはありませんか?
特に日本が誇るアウトドアブランド、モンベルのザックには、一見すると使い方がわからない不思議なループやストラップが隠されています。これらを使いこなせるようになると、歩行中の揺れや枝への引っ掛かりというストレスから一気に解放されます。
今回は、モンベルのザックに備わっているホルダー機能の正しい使い倒し方から、ホルダーがない場合の裏技、そして一緒に揃えたいおすすめアイテムまで、山歩きを快適にするテクニックを徹底解説します。
トレッキングポールホルダーが必要な理由とモンベルのこだわり
登山道を歩いていると、ずっとポールを握りっぱなしというわけにはいきません。急な岩場が現れたり、狭い木道を歩いたりするとき、手に持ったままだとバランスを崩して滑落する危険もあります。そんなときに重要なのが、ザックにポールを固定する「ホルダー」の存在です。
モンベルのバックパックは、ただポールをぶら下げるだけでなく、「歩行中にポールが暴れないこと」と「必要なときに片手でも素早く着脱できること」を追求して設計されています。モデルによって仕様は異なりますが、基本的には2点支持でしっかり固定する構造が標準装備されています。
「自分のザックには専用のホルダーがついていない」と思い込んでいる方も、実はパーツの正しい通し方を知らないだけかもしれません。まずは、基本となる構造から紐解いていきましょう。
モンベルのザックに標準装備されているホルダー機能の仕組み
モンベルの多くのザック、例えば「チャチャパック」や「アルパインパック」シリーズには、ポールを固定するための機構が上下に備わっています。
下部のポールループ(石突きを通す輪っか)
ザックの底付近、左右の角あたりに小さな輪っか(ループ)があるのを見つけてみてください。ここがポールの先端、つまり「石突き」を差し込む場所です。
使い方のコツは、ただ差し込むだけでなく、石突きを通した後にポールを1回転、あるいは半回転ひねることです。こうすることでループが8の字状に絞られ、歩行中の振動で石突きが抜け落ちるのを防いでくれます。もちろん、木道や植生を傷つけないためにポイントプロテクターを装着した状態で固定するのがマナーです。
上部のフック付きコードとサイドストラップ
ポールの上部(グリップ付近)を固定する方法は、モデルによって2パターンあります。
1つは「フック付きコード」です。細いゴム紐とプラスチックのフックが組み合わされており、ポールのシャフトにくるりと回してフックを引っ掛けるだけで固定が完了します。これならグローブをしたままでも数秒で着脱可能です。
もう1つは、ザックの横についている「サイドストラップ」を利用する方法です。荷物のボリュームを調整するためのベルトですが、これの隙間にポールを差し込み、バックルを締めることで非常に強固に固定できます。風が強い日や、藪漕ぎが必要なルートでは、こちらのほうが安心感があります。
ポールの種類別!正しいパッキングと固定のコツ
一口にトレッキングポールと言っても、その構造によって最適なホルダーの使い方が異なります。自分の持っているポールのタイプに合わせて、固定位置を微調整しましょう。
伸縮式(アルパインポールなど)の固定
3段に縮めるタイプは、収納しても60cm程度の長さが残ります。このタイプはザックの外側に縦に固定するのがベストです。
- 2本をペアにする:バスケット(泥除け)同士を互い違いに噛み合わせると、バラバラにならず安定します。
- 重心を意識する:なるべくザックの背面に密着させるように固定しましょう。外側に大きく張り出してしまうと、すれ違いの際に他の登山者にぶつかるリスクがあります。
折りたたみ式(U.L.フォールディングポールなど)の固定
Z字型に折りたたむタイプは、収納時の長さが40cm以下と非常にコンパクトです。
- サイドポケットを活用:ホルダーを使わずとも、ザック横のメッシュポケットに差し込み、サイドストラップで上部を抑えるだけで十分固定できます。
- 内部収納も検討:岩場が長く続くルートなら、いっそザックの中に入れてしまったほうが、外側に引っかかる心配がなく安全です。
ホルダーがないザックでも大丈夫!モンベルパーツで自作する方法
軽量化を重視したモデルや古いザックには、専用のポールホルダーがついていないことがあります。そんな時でも諦める必要はありません。モンベルのカスタマイズパーツを使えば、誰でも簡単にホルダーを後付けできます。
バンジーコードとコードロックの活用
ザックの表面にある「デイジーチェーン(波状に縫い付けられたテープ)」を利用します。ここに別売りのバンジーコードを通し、コードロックを取り付けるだけで、自分専用のホルダーが完成します。
自分の使いやすい高さや角度に調整できるため、既製品のホルダーよりも使い勝手が良くなることすらあります。色はザックと同系色でまとめても良いですし、あえて派手な色にして視認性を高めるのもアリですね。
テープクリップで「揺れ」を完全シャットアウト
「固定はできているけれど、歩くたびにカチャカチャと音がして気になる」という悩みには、テープクリップが役立ちます。サイドストラップの余った部分とポールを一緒に挟み込むことで、遊びをなくし、音や揺れを劇的に抑えることができます。
現場で役立つ!ホルダー活用時の注意点とマナー
ホルダーを正しく使っていても、思わぬトラブルが起きることもあります。山のプロが実践している細かな配慮をまとめました。
- 石突きは必ず下に向ける: 稀に「泥がザックにつくのが嫌だ」という理由で石突きを上にして固定している人を見かけますが、これは非常に危険です。後ろを歩いている人の顔を突いてしまう恐れがあるため、必ず石突きは下に向け、キャップを装着しましょう。
- バスケットの向きに注意: ポールの傘(バスケット)が外側を向いていると、狭い登山道で枝を引っ掛けてしまい、バランスを崩す原因になります。なるべくザック側に寄せて固定するのがコツです。
- 帰宅後のメンテナンス: ホルダーに固定したまま放置すると、パーツとの摩擦部分に水分が溜まり、ポールの腐食(白錆)を招きます。山から帰ったらホルダーから外し、節をバラして乾燥させるのが長持ちの秘訣です。
まとめ:モンベルのトレッキングポールホルダー活用術で山をもっと自由に
モンベルのザックとポールホルダーを使いこなすことは、単に荷物を運ぶだけでなく、山行全体の「安全性」と「快適性」を引き上げることにつながります。
自分のザックにあるループやストラップが何を意味しているのか。それを理解して初めて、道具は自分の手足のように機能し始めます。もし今の固定方法に少しでも不安や不便を感じているなら、今回ご紹介したパーツの通し方や、別売りアイテムでのカスタマイズをぜひ試してみてください。
次の山行をもっと快適にするために
この記事で紹介した固定術をマスターしたら、次は実際にフィールドでその「着脱のしやすさ」を体感してみてください。スムーズなポールさばきができるようになれば、景色を楽しむ余裕ももっと増えるはずです。
もし「自分のザックにはどのパーツを足せばいいの?」と迷ったら、モンベルストアにザックを持ち込んでスタッフに相談してみるのも一つの手です。あなたの登山スタイルにぴったりのセッティングが見つかることを願っています。
モンベルのトレッキングポールホルダー活用術!ザックへの付け方とおすすめ5選を参考に、次の週末はさらにスマートな登山を楽しんでくださいね。


コメント