はるか南の絶景へ!パタゴニア 行き方の基本と旅の準備を完全ガイド
「世界の果て」と聞いて、あなたはどこを思い浮かべますか?
南米大陸の南端に広がる広大な荒野、パタゴニア。空を突き刺すような鋭い岩峰、青白く輝く巨大な氷河、そして日本では決して見ることのできない圧倒的なスケールの自然がそこにはあります。
「一生に一度は行ってみたい」と願う旅人は多いですが、いざ計画を立てようとすると「結局どうやって行くのが一番いいの?」と足踏みしてしまうことも。日本から見て地球の真裏に位置するパタゴニアは、確かに行くのが簡単な場所ではありません。
しかし、ルートの選び方や現地の移動手段さえ押さえてしまえば、個人旅行でも十分にアクセス可能です。この記事では、日本からの具体的なフライトルートから、アルゼンチン側・チリ側の拠点への移動、そして旅を成功させるためのコツまで、パタゴニア 行き方を徹底的に解説します。
日本からパタゴニアへ!まずは南米の玄関口を目指そう
日本からパタゴニアへ向かう直行便はありません。まずはアルゼンチンの首都ブエノスアイレス、またはチリの首都サンティアゴを目指すことになります。
北米経由が最短ルート
最も一般的で時間が短いのは、アメリカの都市を経由するルートです。ダラス、アトランタ、ヒューストンなどで乗り継ぎ、南米へ向かいます。
アメリカン航空やデルタ航空、ユナイテッド航空を利用するのが定番ですね。日本を夕方に出発し、翌日の夜に南米の首都に到着するイメージです。乗り継ぎ時間を含めると、トータルで25時間から30時間ほどかかります。
欧州・中東経由という選択肢
アメリカの入国審査(ESTA)の手間を避けたい場合や、機内サービスの質を重視したい場合は、ヨーロッパ経由や中東経由も選択肢に入ります。
エールフランスでパリを経由したり、エミレーツ航空でドバイを経由したりするルートです。所要時間は30時間を超えることもありますが、経由地で1泊して体を休めるなど、ゆったりとした旅程を組めるのが魅力です。
旅の相棒として ネックピロー を用意しておくと、長時間のフライトもぐっと楽になりますよ。
アルゼンチン側パタゴニアへのアクセス:エル・カラファテが拠点
パタゴニア観光のハイライトの一つ、ペリト・モレノ氷河を目指すなら、アルゼンチン側の拠点「エル・カラファテ」へ向かいます。
ブエノスアイレスから国内線で移動
ブエノスアイレスに到着したら、国内線に乗り換えてエル・カラファテ空港(FTE)へ飛びます。所要時間は約3時間15分です。
ここで注意したいのが、ブエノスアイレスの空港移動です。国際線が到着するエセイサ空港(EZE)と、国内線が多く発着するアエロパルケ空港(AEP)は離れています。乗り継ぎ時間に余裕がないと焦ることになるので、最低でも4〜5時間は空けておくのが安心です。
憧れのフィッツ・ロイへはバスで
エル・カラファテから、登山愛好家憧れの地「エル・チャルテン」へはバスで向かいます。約3時間のドライブですが、車窓から見えるヴィエドマ湖の景色は圧巻。エル・チャルテンは「トレッキングの聖地」と呼ばれ、村から直接歩いてフィッツ・ロイの絶景ポイントへアクセスできます。
チリ側パタゴニアへのアクセス:パイネ国立公園を目指す
荒々しい岩山が特徴的なトーレス・デル・パイネ国立公園を訪れるなら、チリ側からのアクセスが便利です。
サンティアゴからプンタ・アレーナスへ
チリの首都サンティアゴから、国内線で南部の街プンタ・アレーナス(PUQ)へ飛びます。所要時間は約3時間30分。
そこからさらにバスに乗り、約3時間かけて拠点となる街「プルト・ナタレス」へ移動します。最近では、夏季限定(12月〜3月頃)でサンティアゴからプルト・ナタレス空港へ直接飛ぶ便も増えており、これを利用すると大幅に時間を短縮できます。
国境越えバスを活用する裏技
「アルゼンチン側もチリ側も両方見たい!」という欲張りな旅人に人気なのが、エル・カラファテとプルト・ナタレスを結ぶ国際バスです。
約5〜6時間の道のりですが、途中で国境検問所に立ち寄り、パスポートにスタンプをもらって国境を越える体験はパタゴニアならでは。広大なパンパ(草原)を駆け抜けるバスの旅は、移動そのものがアクティビティになります。
パタゴニアでの移動を快適にするためのポイント
広大なパタゴニアでは、移動手段の確保が旅の質を左右します。
バスは事前予約が鉄則
パタゴニアの長距離バスは非常に快適で、リクライニングが深く倒れるシートも多いです。しかし、ハイシーズン(12月〜2月)は世界中から観光客が集まるため、人気の路線はすぐに満席になります。
現地のバスターミナルで前日にチケットを買うこともできますが、予定が決まっているならオンラインで事前に予約しておくのがベストです。
レンタカーで自由自在に
運転に自信があるなら、レンタカーという選択肢もあります。有名な「ルート40(アルゼンチン)」や「カレテラ・アウストラル(チリ)」を自分のペースで走るのは最高の贅沢です。
ただし、パタゴニアは強風が吹き荒れることで有名です。ドアを開けた瞬間に風でドアが持っていかれることもあるので注意が必要。また、未舗装路も多いため、パンク修理のスキルや予備燃料の確認も欠かせません。記録用に GoPro を車載して、絶景ロードムービーを撮るのも楽しいですね。
パタゴニア旅行のベストシーズンと費用感
行き方と同じくらい重要なのが、いつ行くか、そしていくらかかるかです。
狙い目は春から秋(11月〜3月)
南半球にあるパタゴニアは、日本と季節が逆になります。観光のベストシーズンは、現地の夏にあたる11月から3月。
- 12月〜2月: 真夏。日が長く、夜22時頃まで明るいのが特徴です。ただし、風が最も強く、観光客も多いため費用は高め。
- 11月・3月: 肩シーズン。少し肌寒いですが、混雑が緩和され、航空券や宿泊費も抑えられます。
- 4月: 秋の気配。美しい黄葉が見られますが、冬に向けて多くの施設が閉まり始めるので注意。
旅の予算はどれくらい?
日本からのパタゴニア旅行は、世界でもトップクラスに費用がかかるエリアです。
- 航空券: 往復で25万円〜45万円程度。
- 宿泊費: ドミトリーなら数千円、一般的なホテルで1.5万円〜、高級ロッジなら5万円以上。
- 現地ツアー: 氷河トレッキングなどは1回2〜3万円ほどかかります。
10日間から2週間の旅程なら、航空券込みでトータル50万円〜80万円ほどを見ておくのが現実的です。
パタゴニアへ行く前に揃えておきたい装備
過酷な自然環境に対応するため、装備選びは妥協できません。
レイヤリング(重ね着)が基本
パタゴニアの天気は「1日のうちに四季がある」と言われるほど変わりやすいです。さっきまで晴れていたのに、突然嵐のような風が吹き、雨が降ることも珍しくありません。
レインウェア は必須アイテム。防風・防水性に優れたゴアテックス素材のものが推奨されます。その下に、保温性の高いフリースや、汗冷えを防ぐ速乾性インナーを組み合わせましょう。
紫外線と乾燥対策
南極に近いパタゴニアは、紫外線が非常に強力です。曇っていても油断するとすぐに日焼けします。
サングラス と日焼け止めは、目を守り、肌のトラブルを防ぐために必ず持参してください。また、非常に乾燥しているため、リップクリームや保湿クリームも多めに用意しておくと安心です。
旅のトラブルを回避するための注意点
遠い地だからこそ、リスク管理も大切です。
通貨と支払いのリアル
アルゼンチンはインフレが激しいため、通貨価値が日々変動します。基本的にはクレジットカード(VisaやMastercard)が普及していますが、小さな売店や地方では現金が必要な場面も。
アメリカドル(新札の100ドル紙幣)を持っていると、現地で有利なレートで両替できる「ブルーレート」という習慣もありますが、最新の情勢を確認してから向かいましょう。
言語の壁
公用語はスペイン語です。観光地では英語が通じますが、地方のバスの運転手や小さな食堂ではスペイン語のみということも多いです。
指さし会話帳 や翻訳アプリをダウンロードしておくと、コミュニケーションがスムーズになり、旅がもっと豊かになります。
まとめ:パタゴニア 行き方をマスターして、世界の果てへ踏み出そう
パタゴニアへの道のりは、確かに長くて遠いです。日本から30時間以上のフライト、度重なる乗り継ぎ、そして現地の移動。でも、その苦労の先には、言葉を失うほどの絶景が待っています。
青く透き通る氷河の崩落音を聞き、フィッツ・ロイの尖った峰が朝日に赤く染まる瞬間を目にしたとき、あなたは「ここまで来て本当によかった」と心の底から思うはずです。
パタゴニア 行き方は、決して不可能ではありません。ルートを一つずつ確認し、しっかりと準備を整えれば、誰でもあの壮大な景色の中に立つことができます。
この記事が、あなたの冒険の第一歩を後押しするガイドになれば幸いです。一生忘れることのできない、最高にクールな旅に出かけましょう!

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