「旅先で荷物が増えてしまった」「登山のベースキャンプから山頂まで、もっと軽い装備で行きたい」
そんなシーンで絶大な信頼を集めているのが、パタゴニアの折りたたみリュック(パッカブルバッグ)です。パタゴニアというブランドが持つ「壊れにくさ」と、折りたたみバッグに求められる「軽さ」が見事に融合したこれらのアイテムは、一度使うと手放せなくなる魔力を持っています。
今回は、数あるラインナップの中から特に人気の高い3モデルを厳選し、その魅力や選び方のポイント、そして実際に使うからこそわかる注意点までを徹底的に解説します。
なぜパタゴニアの折りたたみリュックが選ばれるのか
世の中には安価な折りたたみリュックが溢れています。数百円で買えるものから、アウトドアブランドの本格派まで選択肢は様々です。その中で、なぜ1万円前後するパタゴニアの製品がこれほどまでに支持されるのでしょうか。
圧倒的な「素材」の信頼感
パタゴニアの折りたたみシリーズ「ウルトラライト・ブラックホール」には、70デニールのリサイクル・ナイロンが採用されています。非常に薄くて軽いのですが、格子状にナイロン繊維を織り込んだ「リップストップ」加工が施されているため、万が一どこかに引っ掛けて穴が空いても、そこから裂け目が広がりにくい構造になっています。
表面にはシリコン・コーティング、裏面にはポリウレタン・コーティングが施されており、多少の雨なら玉のように弾いてくれます。レインカバーを併用すれば、本格的な悪天候でも中の着替えを守ることができるタフな仕様です。
「パッカブル」とは思えない背負い心地
一般的な折りたたみリュックは、軽量化のためにショルダーストラップがただの「紐」のようになっていることが少なくありません。しかし、パタゴニアは違います。
通気性に優れた高度なメッシュ構造を採用しており、荷物が重くなっても肩に食い込みにくいクッション性を持たせています。この「妥協のない設計」こそが、長時間歩く旅行者やハイカーに選ばれる最大の理由です。
迷ったらこれ!おすすめの3モデルを徹底比較
パタゴニアの折りたたみリュック選びで迷った際、チェックすべきは用途に合わせた「形」と「容量」です。現在、メインとなる3つの名品をご紹介します。
1. ウルトラライト・ブラックホール・トート・パック(27L)
不動の一番人気を誇るのが、このトートパック型です。最大の特徴は、手持ちの「トートバッグ」としても、両手を空けられる「バックパック」としても使える2WAY仕様であること。
- 容量:27L(旅行の1泊分や、スーパーでの大量買い出しにも対応)
- 特徴:サイドに深いメッシュポケットがあり、水筒や折りたたみ傘をガッチリホールドします。
- 活用シーン:飛行機の機内持ち込みバッグとして、あるいは旅先でのメインバッグとして。
このモデルは、開口部がドローコード(巾着式)になっており、さらにその上からバックルで固定できるため、防犯面でも安心感があります。
2. ウルトラライト・ブラックホール・パック(20L)
純粋なリュックサック形状を求めるなら、この20Lモデルが最適です。無駄を一切削ぎ落としたシンプルなデザインは、どんな服装にも馴染みます。
- 容量:20L(デイハイクや、半日の観光にジャストサイズ)
- 特徴:フロントにジッパー付きポケットがあり、鍵や財布、スマートフォンなどをすぐに取り出せます。
- 活用シーン:登山のアタックザック(ベースキャンプに大きな荷物を置き、山頂へ向かうための軽装バッグ)として。
非常に軽量なため、背負っていることを忘れるほどのフィット感があります。ジョギングやサイクリングなど、揺れを抑えたいアクティビティにも向いています。
3. ウルトラライト・ブラックホール・スリング(8L)
「リュックほど大きくなくていいけれど、身の回りの品をスマートに持ち運びたい」という方に支持されているのが、このスリングバッグです。
- 容量:8L(財布、カメラ、モバイルバッテリーが入る絶妙なサイズ)
- 特徴:タスキ掛けにしたまま、くるりとバッグを前に回せばすぐに荷物にアクセスできる非対称のストラップ設計。
- 活用シーン:海外旅行での街歩き、フェス、散歩。
体に密着する設計なので、人混みの中でも邪魔にならず、貴重品を安全に持ち運ぶことができます。
実際に使ってわかったメリットと、知っておくべき弱点
どんなに優れた名品にも、得意・不得意があります。購入後に「思っていたのと違う」とならないために、リアルな使用感をお伝えします。
メリット:とにかく「シワ」が気にならない
折りたたみバッグの宿命といえば、広げた時の「シワシワ感」ですよね。しかし、パタゴニアのブラックホール生地は、独特の光沢とハリがあるため、パレットから出してすぐに使っても「安っぽさ」がありません。タウンユースでも気兼ねなく使える上品さがあります。
デメリット1:自立はしない
生地が非常に柔らかいため、中身が空っぽの状態や、荷物が少ない状態では形が崩れてしまいます。カメラのような精密機器を直接入れると、地面に置いた際に衝撃が伝わりやすいため、インナーケースやポーチを併用して、自分で「型」を作る工夫が必要です。
デメリット2:背中のゴツゴツ感
背面パッドが入っていない(または非常に薄い)ため、パッキングの仕方が悪いと、中に入れた荷物の角が背中に当たって痛い思いをすることがあります。
コツは、背中に当たる側に「着替えのTシャツ」や「タオル」など、柔らかいものを配置すること。これだけで背負い心地が劇的に向上します。
失敗しないための「たたみ方」とメンテナンス
パタゴニアの折りたたみリュックは、内側にある「内ポケット」の中に本体を丸ごと収納する仕組みになっています。
- まずバッグを平らに広げ、左右を内側に折って長方形にする。
- 底側から空気を抜きながら、内ポケットのサイズに合わせて畳んでいく。
- 最後に内ポケットを裏返しながら、全体を包み込む。
慣れれば30秒ほどでコンパクトなポーチ状になります。無理に押し込むとジッパーに負担がかかるため、丁寧に空気を抜くのが長く愛用するコツです。
また、汚れた場合は洗濯機に入れず、ぬるま湯で手洗いすることをおすすめします。撥水コーティングを長持ちさせるために、直射日光を避けて陰干ししましょう。
まとめ:パタゴニアの折りたたみリュックは一生モノの相棒
パタゴニアの製品は、決して安い買い物ではありません。しかし、万が一壊れても修理を受け付けてくれる「アイアンクラッド保証」があり、環境に配慮した素材選びなど、その価格には「長く、安心して使い続けられる価値」が詰まっています。
旅行のサブバッグとしてだけでなく、日々のエコバッグ代わり、あるいは災害時の非常用持ち出し袋として。一つ持っておくだけで、あなたのフットワークは驚くほど軽くなるはずです。
シンプルでタフ、そして使い勝手抜群なパタゴニアの折りたたみリュックを、ぜひ次の旅の相棒に迎えてみてはいかがでしょうか。その使い心地の良さに、きっとあなたも驚くはずです。

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