ヴィンテージミリタリーの世界で、今や伝説的な存在となっているアイテムがあります。それがパタゴニアが米軍特殊部隊向けに開発した「MARS」シリーズの「レベル5」ソフトシェルジャケットです。
圧倒的な機能美と、街着としても完成されたデザイン。しかし、その希少性ゆえに「PCUと何が違うの?」「サイズ選びで失敗したくない」「偽物を掴まされたくない」という悩みを抱えている方も多いはずです。
今回は、ミリタリー古着の至宝とも言えるパタゴニアのパタゴニアMARSレベル5について、その正体から賢い選び方まで徹底的に掘り下げていきます。
そもそも「パタゴニアMARS」と「PCU」は何が違うのか?
まず整理しておきたいのが、用語の定義です。ここを混同していると、アイテム探しで迷子になってしまいます。
PCUは「システム」の名称
PCU(Protective Combat Uniform)とは、米軍特殊作戦軍(SOCOM)が採用しているレイヤリングシステムの名称です。レベル1からレベル7まで、重ね着をすることでマイナス40度からプラス15度までの環境に対応するという理論に基づいています。
MARSは「パタゴニア独自のライン」
一方でMARS(Military Advanced Regulator System)は、パタゴニアが米軍向けに特別に製造・供給していた製品ラインを指します。つまり、PCUという軍全体のシステムの中で、パタゴニアが担当して製造したものが「MARS」として流通しているというわけです。
他メーカーが製造したPCUも存在しますが、パタゴニア製のMARSは裁断の美しさやブランドバリューから、古着市場では別格の扱いを受けています。
レベル5(ソフトシェル)が最強の街着と言われる理由
レベル5は、PCUシステムにおいて「基幹レイヤー」と呼ばれる最も着用頻度が高いアイテムです。
驚異の撥水素材「EPIC」
多くのモデルで採用されているのが「EPIC(エピック)」という素材です。これは生地の表面だけでなく、繊維一本一本にシリコンを浸透させているため、洗濯を繰り返しても撥水性が落ちにくいのが特徴です。完全防水ではありませんが、小雨程度ならパラパラと弾き飛ばしてしまいます。
蒸れないから、ずっと着ていられる
ゴアテックスのようなハードシェルと違い、ソフトシェルであるレベル5は「通気性」に優れています。電車の中や室内で急に暑くなっても、中の湿気を外に逃がしてくれるため、脱ぎ着のストレスが圧倒的に少ないのです。この「適度な防風性と高い透湿性」こそが、日常使いで最強と言われる所以です。
日本人が失敗しないためのサイズ感の目安
ミリタリージャケットを海外サイトや古着屋で購入する際、最も高いハードルがサイズ選びです。米軍規格(USサイズ)であることを忘れてはいけません。
基本は1〜2サイズダウン
パタゴニアのMARSレベル5は、中にフリースやベースレイヤーを着込む前提の設計です。そのため、作りはかなり大きめです。
- SMALL-REGULAR(S-R): 日本サイズでL〜XL相当。身長170cm〜175cmの標準体型なら、このサイズがゴールデンサイズです。
- MEDIUM-REGULAR(M-R): 日本サイズでXL以上。180cm以上の方や、かなり大柄な方でないと「着られている感」が出てしまいます。
- X-SMALL(XS): 非常に希少ですが、165cm前後の小柄な方やジャストで着たい方には最適です。
袖丈が長く設定されていますが、袖口のベルクロで絞ることで調整可能です。着丈はドローコードで絞って内側に折り込むと、現代的な丸みのあるシルエットになります。
偽物の見分け方!チェックすべき3つのポイント
人気に比例して、残念ながら精巧なコピー品も出回っています。高額な投資を無駄にしないための判別ポイントを紹介します。
1. 内タグのスタイルナンバーを確認
パタゴニアの製品には必ず5桁のスタイルナンバーが記載されたタグがあります。レベル5であれば、モデルによりますが「19039」などの番号が振られています。この番号を検索して、全く別のモデルが出てきたり、フォントが不自然に太かったりする場合は警戒が必要です。
2. 素材の質感と「EPIC」の表記
本物は生地を触ると、シリコン浸透素材特有の「しっとりとしていながらドライ」な独特の質感があります。偽物はただのガサガサしたポリエステルであることが多いです。また、袖口付近やタグに素材メーカーのロゴがあるかどうかもチェックポイントです。
3. 縫製とパーツのクオリティ
パタゴニア製品は軍用であっても縫製が非常に丁寧です。糸の飛び出しが多すぎるものや、YKKファスナー以外の安価なジッパーが使われているものは、偽物や他メーカー品の可能性を疑ってください。
MARSレベル5を長く愛用するためのお手入れ術
せっかく手に入れた一着。正しくケアすれば一生モノになります。
洗濯機で洗ってOK
「ミリタリー品だから洗わない方がいい」というのは間違いです。むしろ、皮脂や汚れが詰まると撥水性や透湿性が低下します。ネットに入れて、中性洗剤で普通に洗ってください。
乾燥機が撥水性を復活させる
洗濯後、低温の乾燥機にかけることで、繊維のシリコン(または撥水剤)が熱で再整列し、撥水機能が復活します。乾燥機がない場合は、当て布をして低温でアイロンをかけるのも効果的です。
まとめ:パタゴニアMARSレベル5徹底解説!サイズ感や偽物の見分け方、PCUとの違いは?
パタゴニアMARSレベル5は、単なるミリタリーウェアの枠を超えた「機能服の完成形」の一つです。アルファグリーンの絶妙な色味は、デニムやチノパン、スラックスとも相性が良く、大人のアーバンアウトドアスタイルに完璧にフィットします。
PCUシステムという厳しい軍規格をクリアしながら、パタゴニアらしい洗練されたカッティングが同居するこのジャケット。希少価値は年々上がり続けており、状態の良い個体に出会えるチャンスは減っています。
サイズ感を見極め、偽物のリスクを回避して手に入れた一着は、あなたのワードローブの中で最も頼れる相棒になるはずです。もし古着屋で見かけたら、ぜひその独特の素材感に触れてみてください。
Would you like me to refine any specific section or add more details about the different generations (Gen1/Gen2) of the MARS jackets?

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