「一生モノの防水ジャケットを探している」「機能性も大事だけど、人とかぶらないスタイルを楽しみたい」
そんな欲張りな願いを叶えてくれる一着をご存知でしょうか。アウトドア界のレジェンド、パタゴニアが誇る名作パタゴニア SST ジャケットです。
1980年代に誕生して以来、フィッシングシーンの頂点に君臨し続けてきたこのジャケット。実は今、その独特なシルエットと圧倒的なスペックから、街着としてのファッションシーンでも熱狂的な支持を集めています。
今回は、なぜパタゴニア SST ジャケットがこれほどまでに愛されるのか、その秘密を深掘りしていきましょう。
そもそも「SST」とは何の略?誕生の背景と歴史
パタゴニア SST ジャケットの「SST」という名前には、ターゲットとなる魚の名前が込められています。
- Salmon(サーモン)
- Steelhead(スチールヘッド)
- Trout(トラウト)
この3つの頭文字を取って「SST」と名付けられました。つまり、冷たい川や荒れ狂う海辺で、大型の魚を追い求めるアングラーのために開発された究極のギアなのです。
1980年代後半の登場以来、マイナーチェンジを繰り返しながらも、その基本コンセプトは変わっていません。パタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナード自身が熱心なフライフィッシャーであったことから、現場のリアルな声がこれでもかと詰め込まれています。
古着市場では90年代の「スカッシュ」と呼ばれる鮮やかなイエローや、深い「フォレストグリーン」のモデルがヴィンテージとして高値で取引されており、時代を超えて愛されるマスターピースとしての地位を確立しています。
唯一無二の機能美!ディープ・ウェーディングを支える設計
パタゴニア SST ジャケットを語る上で外せないのが、他のレインシェルとは一線を画す独自の設計です。
最大の物理的特徴は、その「極端に短い着丈」にあります。
これは「ディープ・ウェーディング」といって、腰や胸のあたりまで川に立ち込んで釣りをするスタイルを前提としているからです。着丈が長いとジャケットの裾が水に浸かってしまい、水を吸い上げて重くなったり、内部に浸水したりする原因になります。
この「短丈・ワイド身幅」という独特のボックスシルエットが、図らずも現代のオーバーサイズファッションのトレンドと合致し、街着としても「今の空気感」を演出する要素となっています。
素材にはパタゴニア独自の防水透湿基準をクリアした「H2Noパフォーマンス・スタンダード」を採用。3層構造のタフな生地は、防風性も抜群です。真冬の冷たい風をシャットアウトし、内部の蒸れは外に逃がす。この快適さは、一度体感すると他のジャケットには戻れません。
水の侵入を許さない!細部に宿るプロフェッショナルな仕様
パタゴニア SST ジャケットには、過酷な環境で戦うためのギミックが随所に散りばめられています。
特に注目すべきは、袖口の「ストレッチコート・カフス」です。
一般的なジャケットの袖口はベルクロで締めるだけですが、SSTはネオプレン素材のようなフィット感のあるカフスを採用しています。これにより、魚をリリースするために手を水中に突っ込んだり、雨の中でロッドを振り上げたりしても、袖口から水が伝い落ちてくるのを最小限に抑えてくれます。
さらに、フロントには巨大な「蛇腹式ポケット」が鎮座しています。
このポケットは大型のフライボックスを収納するために設計されており、マチが非常に深いため、財布、スマートフォン、モバイルバッテリー、さらには500mlのペットボトルまで飲み込んでしまうほどの収納力を誇ります。
「バッグを持ち歩きたくない」というミニマリストな街着派にとっても、この収納力は大きなメリットになります。背中にはゲームポケットも備わっており、まさに「着るバッグ」状態です。
街着としても優秀!サイズ感とコーディネートのコツ
さて、気になるのがサイズ選びです。
パタゴニア SST ジャケットは、インナーに厚手のフリースやダウンベストを重ね着することを前提とした「リラックス・フィット」で作られています。
そのため、サイズ感はかなり大きめです。普段、日本のブランドでLサイズを着ている方なら、SサイズやMサイズでも十分にゆとりを持って着用できるでしょう。
街着として取り入れるなら、あえてジャストサイズを選んで短丈を強調するか、ワンサイズ上げて裾のドローコードをギュッと絞る着こなしがおすすめです。ドローコードを絞ることで、丸みのある「バルーンシルエット」になり、ワイドパンツや軍パンとの相性が飛躍的に高まります。
釣りで使う場合は、ウェーダーの上から羽織るため、腕の動きを邪魔しない程度にゆとりのあるサイズを選んでください。キャスティングの際に肩周りが突っ張らないよう、立体裁断が施されているので、見た目以上に動きやすいのが特徴です。
長く愛用するために!正しいメンテナンスと洗濯の方法
パタゴニア SST ジャケットは高価な投資です。だからこそ、正しいケアで10年、20年と着続けてほしい一着です。
防水ジャケットの大敵は「汚れ」と「湿気」です。皮脂や泥汚れを放置すると、防水膜であるメンブレンが剥離する「加水分解」を引き起こす原因になります。
「防水ジャケットは洗わない方がいい」というのは大きな誤解です。むしろ、定期的に洗濯機で洗うことが長持ちの秘訣です。
洗濯の際は、すべてのジッパーとベルクロを閉じ、中性洗剤(柔軟剤なし)を使用して弱水流で洗ってください。すすぎは念入りに行い、洗剤成分を完全に飛ばすのがコツです。
そして、最も重要なのが「乾燥」です。自然乾燥させた後、乾燥機に20分ほど入れる(低温設定)ことで、熱によって表面の撥水基が立ち上がり、新品時のような水弾きが復活します。
もしシームテープが剥がれてしまっても、パタゴニアは修理(リペア)体制が非常に充実しています。直しながら使い続ける。それこそがパタゴニア SST ジャケットを持つ醍醐味と言えるでしょう。
まとめ:パタゴニア SST ジャケットを徹底解説!釣りから街着まで選ばれる理由とサイズ感
ここまで、パタゴニア SST ジャケットの魅力について語ってきました。
圧倒的な防水性能、収納力抜群の大型ポケット、そして時代に左右されない独特のショート丈シルエット。これほどまでに機能とデザインが「必然」として結びついたジャケットは、世界中を探してもそう多くありません。
フィールドで魚と向き合う時間はもちろん、雨の日の通勤や週末のキャンプ、さらには都会のコンクリートジャングルまで。パタゴニア SST ジャケットは、あらゆるシーンであなたの心強い相棒になってくれるはずです。
決して安い買い物ではありませんが、そのタフさと汎用性を考えれば、むしろコストパフォーマンスは高いと言えます。
一度袖を通せば、なぜこのジャケットが「名作」と呼ばれ、数多くのファンを虜にして離さないのか、その理由がきっと分かるはずです。あなたもパタゴニア SST ジャケットと共に、新しい冒険の一歩を踏み出してみませんか?

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