アウトドア好きなら誰もが一度は憧れるパタゴニアのRシリーズ。その中でも、今もっとも「使える一枚」として注目を集めているのがパタゴニア R2 テック フェイスです。
かつての伝説的なフリース「R2ジャケット」が姿を消し、その後継として登場したこのモデル。「フリースなの?ソフトシェルなの?」という疑問を持つ方も多いはずです。今回は、実際にフィールドで使い倒したユーザーの視点から、その真の評価やサイズ感、そして気になるR1との使い分けまでを徹底的に掘り下げていきます。
進化した「パタゴニア R2 テック フェイス」の正体とは?
「R2」という名前を聞いて、あの毛足の長いフワフワなフリースを思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、パタゴニア R2 テック フェイスはそのイメージをいい意味で裏切ってくれます。
最大の特徴は、表面に施された特殊なダブル織り素材です。一見すると滑らかなソフトシェルのようですが、内側を覗くとしっかりとグリッド状のハイロフト・フリースが並んでいます。つまり「フリースの保温性」と「ソフトシェルの耐風・耐摩耗性」を一台二役でこなすハイブリッドな一着なのです。
従来のフリースは風が吹けば体温を一気に奪われるのが弱点でした。しかし、このテックフェイスは適度な防風性を備えているため、多少の風ならこれ一枚で行動を続けられます。まさに「脱ぎ着の回数を減らせる」魔法のようなウェアと言えるでしょう。
気になるサイズ感と選び方のポイント
パタゴニア製品を選ぶ際に最大の関門となるのがサイズ選びです。パタゴニア R2 テック フェイスは「スリム・フィット」に分類されています。
- 日本人の体型での目安普段の日本のMサイズを着ている方なら、パタゴニアではSサイズを選ぶのが基本です。ただし、このモデルは体に密着させて保温性を高める設計のため、腕周りや胸板が厚い方は窮屈に感じる場合があります。
- 袖丈と着丈のバランスクライミングや登山を想定しているため、腕を上に伸ばした際も手首が出ないよう袖丈はやや長めです。街着としてジャストで着たい場合は、袖口のストレッチパネルを活かして軽くまくるスタイルも馴染みます。
- インナーかアウターかインナーとしてタイトに着たいならジャストサイズ、下に厚手のシャツなどを着込んでアウター的に運用したいなら、あえてワンサイズ上げる選択肢もあります。
R1テックフェイスとの決定的な違い
よく比較されるのが、兄弟モデルであるパタゴニア R1 テック フェイスです。どちらを買うべきか迷っている方のために、明確な判断基準をお伝えします。
ズバリ、違いは「対応温度域」と「運動量」です。
R1テックフェイスは、より薄手で通気性に特化しています。夏の高山や、冬でも激しく動いて汗をかくトレイルランニング、スピード登山に向いています。
一方でパタゴニア R2 テック フェイスは、裏地のグリッドがより厚く、保温力が格段に高いのが特徴です。厳冬期の中間着や、秋から初冬の停滞時間が長いキャンプ、あるいは日常の防寒着として使うなら、間違いなくR2に軍配が上がります。
「迷ったらR2」と言われる理由は、その汎用性の高さにあります。寒い時は中に着込み、動く時はこれ一枚で。この調整の幅広さがR2の魅力です。
街着としてのポテンシャルと着こなしのコツ
「パタゴニアの機能性は好きだけど、山っぽすぎるのはちょっと……」という方こそ、パタゴニア R2 テック フェイスを手に取ってみてください。
このモデル、実はめちゃくちゃ「街着映え」します。
- 洗練されたシルエット従来のフリースのモコモコ感がなく、表面がマットで滑らかな質感のため、スラックスや細身のデニムとも相性抜群です。
- テクニカルなレイヤリング冬の都市部では、インナーにシンプルな白Tシャツを合わせ、その上にこのジャケットを羽織るだけで、大人のアーバン・アウトドアスタイルが完成します。さらに冷え込む日は、この上にステンカラーコートやウールコートを羽織ってみてください。驚くほどスマートに防寒を強化できます。
- カラー選びブラックやネイビーなどのダークトーンを選べば、ロゴの存在感も程よく、オフィスカジュアルとしても通用する清潔感があります。
過酷な環境で試される耐久性とメンテナンス
高価な買い物だからこそ、長く愛用したいのが本音ですよね。パタゴニア R2 テック フェイスの耐久性は、一般的なフリースの常識を覆します。
表面のダブル織り素材は非常にタフです。岩場での擦れや、バックパックのショルダーハーネスによる摩耗にも強く、数年使っても「毛玉だらけでボロボロ」という悲しい状態になりにくいのが特徴です。
また、メンテナンスも驚くほど簡単です。
自宅の洗濯機でネットに入れて洗うだけ。ポイントは、柔軟剤を使わないことと、乾燥機を低温でかけることです。乾燥機の熱を加えることで、表面の撥水加工(DWR)が復活し、小雨程度なら面白いように弾く機能が維持されます。
ユーザーから寄せられるリアルな本音
良い面ばかりではありません。実際に使っているユーザーからは、いくつか注意点も挙げられています。
「襟元が少し高いので、フルジップにすると顎に干渉することがある」という意見や、「防風性が上がった分、旧モデルのような圧倒的な通気性は感じにくい」という声もあります。
しかし、それらのデメリットを補って余りあるのが「一枚で完結する安心感」です。急な天候変化や、標高差による気温の変化に対して、これほど頼りになる相棒は他にありません。
最後に:パタゴニア R2 テック フェイスの評価は?サイズ感やR1との違い、街着のコツを解説
ここまでパタゴニア R2 テック フェイスの魅力を多角的にお伝えしてきました。
結論として、この一着は「フリースの着心地」と「シェルの機能性」を最高レベルで融合させた名作です。サイズ感については、自分のメインとなる使用シーン(山か街か)を想像して選ぶのが失敗しないコツ。R1との違いを理解し、自分のライフスタイルに合った厚みを選べば、冬の外出がこれまで以上に楽しくなるはずです。
山での信頼性と、街でのスマートさ。
その両方を手に入れたいなら、パタゴニア R2 テック フェイスは投資する価値が十分にあるアイテムと言えるでしょう。

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