「アメカジが好きだけど、最近なんだか野暮ったく見える……」
「パタゴニアを着ると、どうしてもガチの登山者っぽくなってしまう」
そんな悩み、ありませんか?
アメリカンカジュアル、通称「アメカジ」の歴史において、パタゴニアというブランドは切っても切れない関係にあります。1970年代のヘビーアイビーから現代のテックミックスまで、常にその中心に鎮座してきました。
2026年、ファッションのトレンドは「本物志向」へと回帰しています。ただ流行を追うのではなく、背景にあるストーリーや機能美を理解して着こなす。これこそが、大人のアメカジの醍醐味です。
今回は、パタゴニアのアイテムを使い、都会的で洗練された「令和のアメカジスタイル」を完成させるためのテクニックを徹底解説します。
なぜ「パタゴニア」はアメカジの王道なのか?
パタゴニアがアメカジの定番として君臨し続けているのには、明確な理由があります。それは、ブランドの創業者であるイヴォン・シュイナードが、当初から「丈夫で機能的な服を日常に」という哲学を掲げていたからです。
もともと、アメカジのルーツの一つは「ワークウェア(作業着)」や「スポーツウェア」にあります。過酷な環境に耐えるためのディティールが、結果として美しいデザインを生む。パタゴニアの製品もまさに同じです。
1980年代、日本の渋カジブームや雑誌『ポパイ』が提唱したスタイルにおいて、パタゴニアのフリースやシェルの鮮やかな発色は、地味になりがちなアメカジに新しい風を吹き込みました。今、私たちがパタゴニアをアメカジとして着ることは、単なるアウトドアファッションではなく、一つの文化を身に纏うことなのです。
2026年版:アメカジに必須のパタゴニア「3大マスターピース」
まずは、これを持っておけば間違いないという、アメカジと相性抜群の定番モデルを見ていきましょう。
1. クラシック・レトロX・ジャケット
アメカジの代名詞とも言えるのが、パタゴニア レトロXです。
厚手のフリース素材に防風バリヤーを施したこのジャケットは、1980年代のパイル・ジャケットのDNAを色濃く継承しています。
- 着こなしのコツ:ヴィンテージのデニムパンツと合わせるのが王道ですが、2026年は少し「綺麗め」を意識しましょう。細身のワンウォッシュデニムや、少し光沢のあるチノパンと合わせることで、野暮ったさが消え、大人の余裕が生まれます。
2. シンチラ・スナップT・プルオーバー
フリースの歴史を変えた名作、パタゴニア スナップT。
独特のスナップボタンと左胸のポケットデザインは、一目でパタゴニアとわかるアイコンです。
- 着こなしのコツ:インナーにオックスフォードのボタンダウンシャツを差し込んでみてください。裾から少しシャツを出すことで、いわゆる「ヘビーアイビー」な雰囲気が完成します。首元からチラリと見えるシャツの襟が、清潔感を演出してくれます。
3. ダウンドリフト・ジャケット
近年、アメカジ好きから絶大な支持を得ているのがパタゴニア ダウンドリフトジャケットです。
1960年代のアーカイブから着想を得たクラシックなルックスながら、中身は最新のリサイクルダウン。表面の質感がマットなので、ネルシャツやスウェットとの相性が抜群です。
「山登り」に見えない!都会的なコーディネート術
パタゴニアを街着として着こなす際、最大の壁は「登山帰り」に見えてしまうことです。これを回避するための3つの鉄則をお伝えします。
全身アウトドアブランドを避ける
これが最も重要です。上着がパタゴニアなら、パンツはあえて軍モノのカーゴパンツや、トラウザーズを選びましょう。足元もトレッキングシューズではなく、レッドウィング ブーツやコンバース オールスターなどのローテクスニーカーを合わせるのが、アメカジとしての正解です。
サイズ感で「今」を表現する
パタゴニアはUSサイズのため、全体的に作りが大きめです。昔ながらのアメカジならジャストサイズを選びがちですが、2026年の空気感を取り入れるなら、あえて「ワンサイズアップ」を選んでみてください。
ただし、単にダボつかせるのではなく、パンツの裾をロールアップしたり、ドローコードでシルエットにメリハリをつけたりするのが、お洒落に見えるポイントです。
素材感の「衝突」を楽しむ
ナイロンのテカリがあるシェルジャケットには、あえて温かみのあるコーデュロイパンツを合わせる。逆に、モコモコしたフリースには、パリッとしたリジッドデニムを合わせる。この「異素材のミックス」こそが、都会的なアメカジを作る秘訣です。
2026年最新トレンド:テックとクラシックの融合
2026年のファッショントレンドとして注目されているのが「モダン・ヘリテージ」です。これは、古き良きデザインに最新のテクノロジーを組み合わせるスタイル。
パタゴニアの新作でも、この傾向は顕著です。例えば、超軽量なパタゴニア フーディニジャケットを、ヴィンテージのオーバーオールの上から羽織る。一見ミスマッチな組み合わせが、今のストリートでは非常に新鮮に映ります。
また、カラーリングについても変化が出ています。以前は「パタゴニア=ド派手な色」というイメージが強かったですが、2026年は「アースカラー(テラコッタ、モスグリーン、サンドベージュ)」をベースに、インナーのロゴや小物で一色だけビビッドな色を差すのがトレンドです。
パタゴニアを長く愛用するための「アメカジ精神」
アメカジの根底にあるのは「良いものを長く着て、自分の味を出す」という精神です。これはパタゴニアが推進するサステナビリティ(持続可能性)と完全に見事に合致しています。
パタゴニアの製品は、万が一破れたりジッパーが壊れたりしても、リペア(修理)して使い続けることができます。「Worn Wear」というプログラムがある通り、ボロボロになったフリースを修理して着続けることこそが、最高にクールなアメカジスタイルだと言えるでしょう。
新品のピカピカな状態よりも、数年着込んで自分の体に馴染んだパタゴニア パーカーの方が、デニムと同じように愛着が湧くはずです。
季節別:パタゴニアで作るアメカジ・スタイル集
具体的な季節ごとのスタイリング例をご紹介します。
【春】ライトシェル×ボーダーT
春先は、パタゴニア バギーズジャケットが重宝します。インナーには、アメカジの定番であるセントジェームスのようなボーダーカットソーを。ボトムスはベージュのチノパンで、軽快なマリンテイストをプラスしたアメカジが完成します。
【夏】バギーズ・ショーツ×アロハシャツ
夏のアメカジといえば、パタゴニア バギーズショーツは外せません。水陸両用のこのショーツに、あえてヴィンテージのアロハシャツを合わせるのが2026年流。足元はビルケンシュトックのサンダルで、リラックスしたサーフアメカジを楽しみましょう。
【秋】ネルシャツ×ダウンベスト
少し肌寒くなってきたら、パタゴニア ダウンセーター ベストの出番です。厚手のフランネルシャツの上に羽織るだけで、一気に「ヘビーデューティー」な雰囲気に。パンツは濃紺のデニムで引き締めると、大人っぽくまとまります。
【冬】レトロX×スウェットパンツ
冬の本命はやはりレトロX。インナーにはチャンピオン リバースウィーブのような肉厚なスウェットを。あえてボトムスにグレーのスウェットパンツを持ってくることで、究極のリラックス・アメカジが完成します。ただし、足元はレザーブーツで締めるのが、部屋着に見せないコツです。
失敗しないための購入時の注意点
パタゴニアのアイテムをアメカジに取り入れる際、いくつか注意すべき点があります。
- タグの種類をチェック:古着で探す場合、通称「デカタグ」や「雪なしタグ」など、年代によってタグのデザインが異なります。当時のヴィンテージ感を出したいなら、これらにこだわるのもアメカジの楽しみの一つです。
- 色の組み合わせ:パタゴニアのカラー名は「Barn Red」や「Classic Navy」など独特です。オンラインで購入する際は、できるだけ実物の色味に近いレビュー動画などを参考にしましょう。特にパタゴニア Tシャツなどは、色落ちの仕方もモデルによって異なります。
- フィッティング:「レギュラー・フィット」と「スリム・フィット」があります。アメカジらしいボリュームを出したいならレギュラーを、ジャケットのインナーとしてシュッと着たいならスリムを選びましょう。
パタゴニアで極める大人アメカジ!定番モデルの着こなし術と2026年最新トレンド
ここまで、パタゴニアを軸にしたアメカジスタイルの作り方を詳しく見てきました。
パタゴニアというブランドは、単なる流行のファッションアイテムではありません。そこには、自然への敬意、物作りへのこだわり、そして長く着るという哲学が詰まっています。
デニムを育て、ブーツを磨き、パタゴニアのフリースを修理して着続ける。そんな「育てる楽しみ」があるスタイルこそ、大人の男性にふさわしいアメカジではないでしょうか。
2026年、あなたのクローゼットに眠っている、あるいは新しく手に入れる一着が、あなただけの物語を刻む最高のアメカジピースになることを願っています。
まずは、自分のスタイルに馴染む一着をパタゴニア 公式やセレクトショップで手に取ってみてください。そこから、新しいアメカジの扉が開くはずです。

コメント