「パタゴニアのサンダルを探しているけれど、どこにも売っていない……」
「昔履いていたあの履き心地をもう一度味わいたい」
アウトドア好きなら一度は憧れるパタゴニアのフットウェア。しかし、いざ手に入れようと公式サイトを覗いても、サンダルのカテゴリーが見当たらず途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。
実は、パタゴニアのサンダルには「今、新品で手に入らない明確な理由」があるんです。今回は、パタゴニアのサンダルを巡る現状から、かつての名作たちがなぜ愛されたのか、そして今パタゴニア好きが選ぶべき「納得の代替ブランド」まで、熱量を込めて徹底解説していきます。
パタゴニアのサンダルが店頭から消えた「2014年の決断」
まず結論からお伝えしましょう。現在、パタゴニアはサンダルを含むフットウェア事業から事実上撤退しています。
かつてパタゴニアは、アメリカの老舗靴メーカーであるウルバリン・ワールド・ワイド社とライセンス契約を結び、本格的なシューズラインを展開していました。しかし、2014年にその提携を解消。以降、一部の限定的なモデルを除いて、新作のサンダルが市場に出ることはなくなりました。
パタゴニアがこの決断を下した背景には、ブランドとしての「選択と集中」があります。彼らは自分たちが最も得意とするウェアやギアの製造、そして地球環境を守るための活動にリソースを集中させる道を選んだのです。
「いつか復活するかも」と期待するファンは多いですが、2026年現在も本格的な再開のアナウンスはありません。だからこそ、今市場に出回っているパタゴニアのサンダルは、非常に希少価値の高い「伝説のアイテム」となっているわけです。
語り継がれる名作「リフリップ」と環境へのこだわり
パタゴニアのサンダルを語る上で外せないのが、パタゴニア リフリップに代表される環境配慮型のモデルです。
パタゴニアが作るサンダルは、単なる履物ではありませんでした。例えば「リフリップ」は、100%リサイクル可能な「PLUSfoam」という素材を採用。使い古した後は回収して再び製品へと生まれ変わらせることができる、循環型のモノづくりを体現していたのです。
- 驚くほど軽量で、水に浮くほどの軽やかさ
- 素足に馴染む柔らかい質感
- 無駄を一切省いたミニマルなデザイン
こうした特徴は、パタゴニアのウェアが持つ「シンプルで機能的」という哲学そのものでした。ビーチサンダル一つをとっても、そこには「不必要な消費を抑え、長く使えるものを作る」という強いメッセージが込められていたのです。
今、パタゴニアのサンダルを入手する唯一の方法とは?
新品が生産されていない以上、パタゴニアのサンダルを手に入れるには工夫が必要です。現在、熱心なファンたちがチェックしているルートは主に3つあります。
1. Worn Wear(中古販売プログラム)の活用
パタゴニア公式が運営する中古品販売プラットフォームです。「新品を買うよりも、すでにあるものを長く使おう」というブランドの姿勢から生まれたこのサービスでは、稀に過去のサンダルが出品されることがあります。公式が検品しているため、信頼性は抜群です。
2. 二次流通市場での発掘
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリでは、今でもpatagonia サンダルが出品されることがあります。ただし、ここで注意したいのが「経年劣化」です。
サンダルのソールに使われるポリウレタンなどの素材は、時間の経過とともに「加水分解」を起こし、ボロボロと崩れてしまう性質があります。見た目が綺麗でも、10年以上前のモデルであれば一度履いただけで壊れてしまうリスクがあることは覚悟しておかなければなりません。
3. 偽サイトに騙されない
「パタゴニアのサンダルが全サイズ在庫あり!」と謳う海外の格安サイトには要注意です。前述の通り、現在は量産されていないため、不自然に在庫が豊富なサイトは詐欺の可能性が極めて高いと言えます。
パタゴニア好きに刺さる!今選ぶべき「納得の代替ブランド」
パタゴニアのサンダルが手に入らない今、私たちは何を履けばいいのでしょうか?
パタゴニアの哲学に共感するファンにとって、単に「流行っているから」という理由で選ぶのは少し物足りないですよね。
そこで、パタゴニアのスピリットを感じさせる、今おすすめのサンダルブランドを厳選しました。
Chaco(チャコ):タフさと修理可能性の象徴
かつてパタゴニアの靴を製造していた背景を持つChaco Z1 クラシックは、まさに「パタゴニア好きのためのサンダル」筆頭です。
チャコの最大の特徴は、ソールの張り替え(リソール)ができること。一足をボロボロになるまで履き潰し、修理してまた履き続ける。この「一生モノ」という考え方は、パタゴニアのWorn Wear精神と見事に合致しています。
Bedrock Sandals(ベッドロック):ミニマリズムの極致
アメリカの環境保護活動にも熱心なBedrock Sandalsは、今最もパタゴニアファンに注目されているブランドかもしれません。
草履から着想を得た独特のストラップ構造は、どんな地形でも安定した歩行をサポートします。過剰な装飾を削ぎ落とし、機能美だけを追求したその姿は、かつてのリフリップを彷彿とさせます。
Teva(テバ):環境への真摯な取り組み
世界で初めてスポーツサンダルを開発したTeva ハリケーンも、近年は環境負荷の低減に力を入れています。
ストラップに100%リサイクルプラスチックを使用するなど、サステナブルな素材選びはパタゴニアユーザーにとっても納得感が高いはず。定番のデザインは、パタゴニアのバギーズショーツとの相性も抜群です。
パタゴニアの服に合わせる「サンダル選び」のポイント
パタゴニアのサンダルがないからといって、コーディネートを諦める必要はありません。パタゴニアのウェアに合うサンダルを選ぶ際は、以下の3点を意識してみてください。
- 素材感の統一リサイクルナイロンを使用したバギーズショーツには、同じくリサイクル素材を使用したストラップサンダルを合わせると、全体のトーンが整います。
- ストーリー性で選ぶ「そのブランドがどんな環境活動をしているか」「修理ができるか」といった背景を知ることで、パタゴニアの服を着る時と同じような誇りを持ってサンダルを履くことができます。
- 機能的な美しさパタゴニアの製品は「機能から生まれた形」が美しいとされます。サンダルも同様に、歩きやすさや耐久性を最優先に設計されたモデルを選ぶのが、パタゴニア流のスタイルです。
結論:パタゴニアのサンダルは心の中に、足元には新たな相棒を
パタゴニアのサンダルが新作として登場しない現状は、ファンにとっては寂しいことかもしれません。しかし、それはパタゴニアが「自分たちが本当にすべきこと」に誠実である証拠でもあります。
かつての名作たちが教えてくれた「環境への配慮」や「シンプルな心地よさ」という基準を大切にしながら、今の時代に合った新たな相棒を探してみてはいかがでしょうか。
チャコの堅牢さ、ベッドロックの自由さ、テバの普遍性。どのブランドを選んだとしても、そこにパタゴニアの精神に通じるこだわりがあれば、それはあなたにとっての「パタゴニアのサンダル」になり得るはずです。

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