「ノースフェイスのジャケットが欲しいけれど、公式サイトで見ると結構なお値段……。でも、楽天やAmazonで見かける並行輸入品なら、数万円も安く買える。これって本当に本物なの?」
そんな疑問を抱えて、購入を迷っている方は非常に多いはずです。人気ブランドであるがゆえに、ネット上には驚くほど安いノースフェイスが溢れています。
今回は、ノースフェイスの並行輸入品がなぜ安いのか、その仕組みや国内正規品との違い、そして最も気になる「偽物を掴まないための見分け方」について、現役のファン目線でじっくり解説していきます。
ノースフェイスの並行輸入品が驚くほど安い理由
結論から言うと、並行輸入品そのものは「偽物」ではありません。正規のルートとは別のルートで輸入された「本物」です。
では、なぜ正規店よりも安く販売できるのでしょうか。そこには流通の仕組みという明確な理由があります。
日本の正規代理店を通さない流通ルート
日本で販売されている「国内正規品」は、株式会社ゴールドウインという会社が独占的に輸入・販売を行っています。ゴールドウインは日本人の体型に合わせたサイズ設計や、日本の気候に合う素材選びを行っており、そのための研究開発費や広告宣伝費、そして全国の店舗運営費を商品代金に乗せています。
一方で並行輸入品は、海外(アメリカや韓国、ヨーロッパなど)の正規販売店から、現地の買い付け業者が直接仕入れて日本に持ち込みます。広告費や店舗維持費がかからず、中間マージンもカットされているため、販売価格をグッと抑えることができるのです。
為替レートと現地価格の差
ノースフェイスはアメリカ発のブランドですが、国によって定価設定が異なります。例えば、現地のセール時期に大量に買い付けたり、円高のタイミングで仕入れたりすることで、日本の定価よりも大幅に安い価格設定が可能になります。
また、THE NORTH FACE ジャケットのように、世界中で流通している定番アイテムは流通量が多いため、価格競争が起きやすいという側面もあります。
国内正規品と並行輸入品(海外モデル)の決定的な違い
「安く本物が買えるなら、全部並行輸入品でいいじゃないか」と思うかもしれませんが、いくつか知っておくべき「違い」があります。
サイズ感の違い(USサイズとアジアサイズ)
ここが一番の注意点です。アメリカやヨーロッパからの並行輸入品は「USサイズ」であることが多く、日本のサイズ感よりも一回り、あるいは二回りほど大きく作られています。
普段、日本でLサイズを着ている人がUSサイズのLを買うと、袖が余りすぎてしまったり、着丈が長すぎたりして「サイズ選びに失敗した」ということになりがちです。並行輸入品を選ぶ際は、普段よりワンサイズ下を選ぶのが鉄則と言えるでしょう。
日本独自の「ゴールドウイン規格」ではない
日本のノースフェイス(ゴールドウイン製)は、実は世界的に見てもクオリティが非常に高いことで知られています。日本の湿潤な気候に合わせた透湿性能や、日本人の好むシルエットなど、細かな調整がなされています。
並行輸入品はあくまで「その国向け」の仕様です。例えばTHE NORTH FACE ヌプシジャケットであっても、日本版と海外版ではダウンのボリュームや生地の質感が微妙に異なる場合があります。
アフターサポートの有無
これが最大のデメリットかもしれません。ゴールドウインが販売した国内正規品であれば、ジッパーの故障や生地の破れなどを公式のリペアセンターで修理してもらえます(有償の場合もあり)。
しかし、並行輸入品はゴールドウインのサポート対象外です。「お金を払うから修理してほしい」と頼んでも断られてしまうため、故障した際は街の衣類修理専門店を自分で探す必要があります。
本物か偽物か?絶対にチェックすべき見分け方のポイント
並行輸入品が「本物の海外製品」であれば問題ありませんが、残念ながらこれに紛れて「偽物(コピー品)」が流通しているのも事実です。届いた商品が本物かどうかを判断するためのチェックリストをまとめました。
ロゴ刺繍の仕上がりを確認する
ノースフェイスの象徴である「3本のライン(ドームロゴ)」とブランド名の刺繍をよく見てください。
- 本物: 糸が密に詰まっていて、文字の一つひとつが独立しています。
- 偽物: 文字と文字の間を繋ぐ「渡り糸」がそのまま残っていたり、刺繍がスカスカで土台の生地が見えていたりします。
特に「THE NORTH FACE」の「R」や「A」の中の隙間がつぶれているものは、偽物の可能性が高いです。
ホログラムシールの有無
2013年以降に製造されたモデルの多くには、製品タグの裏側にキラキラと光る「ホログラムシール」が付いています。
- 本物: 光の角度を変えると、ブランドロゴが浮かび上がり、色が綺麗に変化します。
- 偽物: 単なる銀色のシールだったり、ホログラムの精度が低くてロゴがはっきり見えなかったりします。
YKK製ジッパーの刻印
ノースフェイスは世界トップシェアの「YKK」のジッパーを採用しています。スライダー(引き手)の裏側や側面に「YKK」の文字があるか確認しましょう。
もちろん、偽物の中にはYKKの刻印までコピーしているものもありますが、動きの滑らかさまでは再現できません。引っかかりが多く、開閉にストレスを感じるジッパーは要注意です。
タグの日本語表記と誤字
並行輸入品であっても、親切に日本語の洗濯タグが付いていることがありますが、ここが偽物を見分ける大きなポイントになります。
「ポリエステル」が「ポリエスチル」になっていたり、「家庭用」が「家廷用」になっていたりするなど、フォントが不自然だったり誤字があったりする場合は、ほぼ間違いなくコピー品です。
韓国限定「ホワイトレーベル」という選択肢
並行輸入品を探していると、よく「WHITE LABEL(ホワイトレーベル)」という表記を目にするはずです。
これは韓国のノースフェイス独自のデザインラインで、日本未発売の商品が非常に多いため、日本のファッショニスタの間で大人気となっています。
- 特徴: 登山用というよりは「街着(ライフスタイル)」としてのデザイン性が高く、シルエットが非常に綺麗。
- 安心感: 韓国の正規代理店が企画している「本物」なので、並行輸入品として売られていても安心感があります。
THE NORTH FACE ホワイトレーベルで探すと、日本版にはないバイカラーのデザインや、スタイリッシュなロングダウンが見つかるので、他人と被りたくない人には非常におすすめです。
賢く並行輸入品を購入するためのショップ選び
偽物を避けて、高品質な並行輸入品を安く手に入れるためには、「どこで買うか」がすべてです。
日本流通自主管理協会(AACD)加盟店を選ぶ
ネットショップの会社概要欄を見て、「AACD加盟店」という記載があるかチェックしましょう。AACDは偽造品や不正商品の流通防止を目的とした民間団体です。ここに加盟しているショップは厳しい審査をクリアしているため、本物を扱っている確率が極めて高いと言えます。
極端に安い価格に惑わされない
例えば、定価が6万円以上するTHE NORTH FACE バルトロライトジャケットが、新品で「1万5千円」で売られていたらどう思いますか?
並行輸入品といえど、相場があります。定価の3割〜5割引き程度なら現実的ですが、8割引きなどの異常な安さは、まず偽物だと疑ってください。相手は「安いから偽物でも仕方ない」という心理を突いてきます。
レビューの「日本語」をチェックする
Amazonや楽天などで、特定のショップのレビューを確認してください。評価が5つ星ばかりで、コメントの日本語がどこか不自然(自動翻訳のような文章)な場合は、サクラによる自作自演の可能性があります。
まとめ:納得のいくノースフェイス選びを
ノースフェイスのアイテムは、一度手に入れれば数年、十数年と長く愛用できる素晴らしい品質を持っています。
「安さ」を重視して並行輸入品を選ぶのは、賢い買い方の一つです。USサイズのゆったりしたシルエットや、日本未発売のレアなカラーは、並行輸入ならではの醍醐味と言えるでしょう。
しかし、その裏には「偽物のリスク」や「修理サポートが受けられない」という側面があることも忘れてはいけません。
- 安心と保証を求めるなら: 国内正規品(ゴールドウイン製)
- 価格と個性を求めるなら: 信頼できるショップでの並行輸入品
この記事でご紹介した見分け方を参考に、ぜひ後悔のない一着を見つけてください。
THE NORTH FACE バックパックなどの小物から始めて、並行輸入品のクオリティを確かめてみるのも良いかもしれませんね。
しっかりとした知識を持って選べば、ノースフェイスの並行輸入品は本物?偽物との見分け方やメリット・注意点を徹底解説した内容通り、あなたのライフスタイルを支える最高のアドバンテージになってくれるはずです。

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