アウトドア派なら誰もが一度はぶつかる壁。「結局、ノースフェイスとモンベル、どっちを買えばいいの?」という問題です。
街を歩けば右も左もTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)のロゴを見かけますし、登山のパッキングを始めればmont-bell(モンベル)の圧倒的な信頼感に手が伸びます。どちらも超一流のブランドですが、その性質は驚くほど対照的です。
せっかく安くない買い物をするなら、自分のスタイルにぴったりの一着を選びたいですよね。今回は、2026年現在の最新トレンドと技術、そしてリセールバリューまで踏み込んで、後悔しないための選び方を徹底解説します。
そもそもブランドの「性格」が全く違う
まずは、この2つのブランドが何を大切にしているのかを知ることから始めましょう。ここがズレていると、購入後に「なんか違うな」という違和感に繋がってしまいます。
THE NORTH FACEは、1966年にカリフォルニアで誕生しました。彼らが目指しているのは、極限の探検に対応するスペックと、それを包み込む洗練されたデザインの融合です。いわば「機能美の象徴」ですね。そのため、プロの登山家からストリートの若者まで、世界中で圧倒的なステータスを誇ります。
対するmont-bellは、日本が世界に誇るアウトドアブランドです。「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに掲げています。モンベルの最大の特徴は、徹底的な現場主義。日本の山岳地帯に最適化された設計、そして驚異的なコストパフォーマンスです。派手な宣伝にお金をかけず、その分を素材の開発や価格の還元に充てているため、実利主義のユーザーから絶大な支持を得ています。
簡単に言えば、ノースフェイスは「憧れとスタイルを纏うブランド」、モンベルは「最高の道具として使い倒すブランド」と言えるでしょう。
決定的な差は「価格」と「資産価値」にある
比較する際、最も目に見える違いは価格です。同じような防水性能のジャケットを比較しても、ノースフェイスはモンベルの2倍から3倍の価格設定であることも珍しくありません。
ここで注意したいのが、「高いから高性能、安いから低性能」という単純な図式ではないということです。モンベルの価格設定が安すぎるだけで、その品質は世界基準でトップクラス。むしろ、コストパフォーマンスという点ではモンベルの右に出るブランドは世界中を探しても稀でしょう。
しかし、ノースフェイスには「リセールバリュー」という強力な武器があります。
例えば、冬の定番であるバルトロライトジャケットやマウンテンライトジャケット。これらは中古市場での需要が非常に高く、数年着込んでも購入価格の5割〜7割以上で売却できるケースが多々あります。
一方で、モンベルは新品価格が安いため、中古市場での価格も安定はしていますが、ノースフェイスほどの「投資価値」はありません。
「一生モノとして一着を愛用し、もし手放す時も価値を残したい」ならノースフェイス。「予算内で全身の装備を最高水準で揃えたい」ならモンベルという選択肢が賢明です。
カテゴリ別・最新機能のリアルな実力
次に、具体的なアイテムごとにその実力を掘り下げてみましょう。
レインウェアの戦い
登山の三種の神器の一つ、レインウェア。
ノースフェイスの人気モデルクライムライトジャケットは、ゴアテックス マイクログリッドバッカーを採用し、非常に軽量かつタフです。特筆すべきはそのシルエット。細身でスタイリッシュなため、雨の日だけでなく普段のアウターとしても最高に格好良く決まります。
モンベルの代表格はストームクルーザー ジャケット。これは日本の登山者の制服と言っても過言ではありません。最新のゴアテックス C-ニットバッカーを採用し、驚くほどしなやかな着心地を実現しています。ノースフェイスに比べるとややゆったりとした裁断ですが、これは中に着込むことを想定した実戦的な設計だからです。
ダウンジャケットの戦い
保温力の指標となる「フィルパワー(FP)」。
モンベルはここで世界を驚かせています。プラズマ1000 ダウン ジャケットなど、1000FPという超高品質ダウンを製品化しており、驚異的な軽さと暖かさを両立しています。
ノースフェイスは、ダウンの品質はもちろんのこと、「外側の生地」の強さが魅力です。ヌプシジャケットに代表されるように、引き裂きに強いリップストップナイロンを使用したり、防風性に優れたゴアテックス インフィニアムを組み合わせたりと、厳しい環境下での安心感が違います。
日本人に嬉しいモンベルの「サイズ感」
意外と見落としがちなのが「サイズ感」の問題です。
ノースフェイスはグローバルブランドであるため、一部の日本規格(ゴールドウイン社製)を除き、袖丈が長かったり、欧米人の体型に合わせた設計になっていたりすることがあります。もちろん、それが「オーバーサイズで着る」というファッション的なトレンドに合うこともあるのですが。
その点、モンベルは完全に日本人の体型をベースに設計されています。
腕の長さ、肩幅、ウエストの絞り方など、袖を通した瞬間に「しっくりくる」感覚は、やはり国内ブランドならではの強みです。また、パンツの丈に「ショート」や「ロング」のバリエーションが豊富なのも、体型に悩みを持つユーザーには嬉しいポイント。自分にぴったり合うサイズを選ぶことは、登山の安全面においても非常に重要です。
アフターサービスの安心感
長く愛用することを考えるなら、修理体制についても知っておくべきです。
モンベルの修理サービスは、ユーザーの間で「神対応」と称されるほど充実しています。破れの補修やジッパーの交換など、自社工場で迅速かつ非常にリーズナブルな価格で行ってくれます。一着のウェアをボロボロになるまで直し、愛着を持って使い続ける。そんなアウトドア本来の楽しみ方を、モンベルは全力でサポートしてくれます。
ノースフェイスも、国内正規代理店であるゴールドウインが優れた修理受付を行っています。ただし、人気モデルや複雑な構造のウェアの場合、修理費用がモンベルよりも高額になったり、パーツの取り寄せに時間がかかったりすることがあります。しかし、ブランド側もサステナビリティ(持続可能性)を重視しており、長く着るためのケアには力を入れています。
結局、2026年のベストバイはどっち?
ここまでの情報を踏まえて、それぞれのブランドに向いている人を整理しましょう。
ノースフェイスがおすすめの人
- アウトドア性能だけでなく、街着としてのファッション性も重視したい。
- ブランドの持つ歴史やストーリー、ステータスに魅力を感じる。
- 将来的に買い替える際、フリマアプリ等で高く売りたいと考えている。
- 一着で「山からストリートまで」シームレスに使い回したい。
モンベルがおすすめの人
- 何よりもコストパフォーマンスと機能のバランスを最優先する。
- 日本人の体型にジャストフィットするウェアを探している。
- 道具を使い倒し、壊れたら直して長く愛用したいという職人気質な人。
- 浮いた予算で、他のギア(テントやシュラフなど)も充実させたい初心者。
ノースフェイスとモンベルを徹底比較!2026年最新の選び方と後悔しない最適解
いかがでしたでしょうか。
THE NORTH FACEの圧倒的なカリスマ性と、mont-bellの質実剛健な信頼性。どちらを選んでも、あなたのアウトドアライフを豊かにしてくれることは間違いありません。
もし迷ったら、「自分がその服を着てどこに行きたいか」を想像してみてください。
憧れの北アルプスの頂上に立っている自分か、それともお気に入りのカフェで都会の冬を快適に過ごしている自分か。その景色の中にしっくりくるロゴこそが、あなたにとっての正解です。
2026年も、優れたギアと共に素晴らしい外遊びを楽しみましょう。今回の比較が、あなたにとって最高の一着を見つける手助けになれば幸いです。

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