ノースフェイスの代名詞とも言える名作、デナリジャケット。そのヘリテージなデザインと高い保温性から、毎シーズン完売が続く超人気アイテムです。しかし、いざ購入しようとすると一番悩むのがサイズ選びですよね。「自分はいつもMサイズだけど、ノースフェイスもMでいいの?」「中にパーカーを着込むならワンサイズ上げるべき?」といった疑問が次々と湧いてきます。
デナリジャケットはもともと登山用の「中間着」として設計されているため、一般的なアウターとは少しシルエットの作りが異なります。この記事では、現行の日本規格モデルを中心に、失敗しないためのサイズ感のポイントを徹底的に解説していきます。
デナリジャケットのサイズ感を知るための基本ルール
まず、ノースフェイス デナリジャケットを選ぶ際に絶対に知っておきたいのが、このジャケットが「レイヤリング(重ね着)」を前提とした設計であるという点です。
デナリジャケットは、毛足の長いフリース素材と、バックパックの干渉を防ぐためのナイロン切り替えが特徴です。このフリース部分は非常に柔らかく伸縮性がありますが、肩周りや胸元のナイロン部分は全く伸びません。そのため、胸板が厚い人や肩幅が広い人がジャストサイズを選びすぎると、腕を動かした時に「突っ張る感じ」がして窮屈に感じることがあります。
また、近年のトレンドである「少しゆったりした着こなし」をしたいのか、それとも冬山登山や真冬のインナーとして「本来の機能を最大限に活かしたタイトな着こなし」をしたいのかによっても、選ぶべきサイズは変わってきます。
日本規格とUS規格の決定的な違いに注意
デナリジャケットをネットで探していると、価格の安い並行輸入品を見かけることがありますが、ここが最大の落とし穴です。
日本で一般的に流通しているのは、ゴールドウイン社が企画している「日本規格(JAPANサイズ)」です。対して、海外から輸入されたものは「US規格」となります。この両者には、サイズ1つ分どころか、1.5〜2サイズ近い差があることも珍しくありません。
たとえば、日本規格のLサイズを着ている人が、同じ感覚でUS規格のLサイズを買ってしまうと、届いた時に「まるでテントのように大きい」と驚くことになります。US規格は袖丈が非常に長く、身幅もかなりワイドに作られています。基本的には「日本規格=いつものサイズ」「US規格=いつものサイズより1〜2サイズダウン」という考え方が正解です。
身長・体重別!スタッフや愛用者の着用感データ
では、具体的にどの身長の人がどのサイズを選んでいるのか、よくある着用パターンを見ていきましょう。
160cmから165cm前後の方は、Sサイズがジャストフィットになります。薄手のロンTやシャツの上から羽織るのに最適なサイズ感です。もし「少しオーバーサイズ気味に、裾を絞って丸みを出して着たい」という場合は、Mサイズを選んでも袖口のバインダー(ゴム)が手首で止まってくれるので、だらしなく見えることはありません。
166cmから172cmくらいの標準体型の方は、Mサイズが基本となります。このサイズだと、まさに「中間着」としての本来のシルエットになり、上からさらにマウンテンライトジャケットなどのアウターを羽織ることが可能です。ただし、街着としてパーカー(フーディー)を中に着込みたいのであれば、Lサイズを選択肢に入れるのがスマートです。
173cmから178cmの方なら、Lサイズが最も美しく見えるでしょう。着丈も腰の下あたりまでしっかりカバーしてくれます。もし体重が80kgを超えるガッチリ体型の方や、とにかくリラックスしたストリートスタイルを楽しみたい方は、XLサイズまで上げても全く違和感はありません。
180cm以上の方は、基本的にはXL、さらに体格が良いならXXLが視野に入ります。最近のモデルはXXLまで展開があるため、高身長の方でも以前よりサイズ選びの幅が広がっています。
シーン別で選ぶ!あなたに最適なサイズはどっち?
デナリジャケットを「どう着るか」でサイズを決めるのが、失敗を防ぐ最短ルートです。
まずは「インナー・中間着用」として考えている場合。真冬にマウンテンパーカーの下に着る、あるいは極寒のキャンプでシェルジャケットの中にレイヤードするという方は、迷わずジャストサイズを選んでください。フリースが体に密着することでデッドエア(暖かい空気の層)が逃げにくくなり、保温性能を100%引き出すことができます。
次に「メインアウター用」として考えている場合。春先や秋口にTシャツの上に羽織ったり、冬場に厚手のスウェットの上から着たりするなら、ワンサイズアップをおすすめします。デナリジャケットは身幅がそれほど広くないため、厚手のインナーを着ると脇の下や胸周りが圧迫されやすくなります。ワンサイズ余裕を持たせることで、ストレスフリーな着心地を確保できます。
細部のディテールがサイズ選びを助けてくれる
ノースフェイスの製品が優れているのは、サイズ選びに多少の誤差があってもカバーできるような工夫が随所に施されている点です。
たとえば裾についている「ドローコード」。これがあるおかげで、もし丈が少し長いなと感じても、キュッと絞ることで裾が内側に織り込まれ、着丈を調整することができます。これによって、あえて大きなサイズを選んでも、だらんと裾が垂れ下がることなく、トレンドのバルーンシルエットを楽しむことが可能になるのです。
また、袖口の設計も秀逸です。マジックテープではなく、適度なテンションのゴムバインダー仕様になっているため、袖が長くても手の甲でピタッと止まります。これにより「袖が余りすぎて手が隠れてしまう」という、オーバーサイズ選びにありがちな失敗を防いでくれます。
洗濯による縮みや劣化は気にするべき?
デナリジャケットのメイン素材は、ポーラテック社製やノースフェイス独自のバーサマイクロフリースなど、高品質なポリエステル100%です。基本的に、家庭用の洗濯機で洗って縮むということはほとんどありません。
しかし、注意したいのは「乾燥機」です。フリースは熱に弱く、高温の乾燥機にかけてしまうと繊維が溶けたり、質感がガサガサに硬くなってしまうことがあります。サイズ感が変わるというよりは、生地の風合いが損なわれるリスクの方が高いです。長く愛用するためには、裏返してネットに入れ、弱水流で洗った後に「陰干し」をするのが鉄則です。
レディースやキッズサイズの活用という裏技
実は、小柄な女性や細身の男性の中には、あえてメンズのSサイズではなく、キッズ デナリジャケットの150cmや160cmサイズを選ぶ方もいます。
キッズサイズは大人用と比べて圧倒的に価格が安く、サイズ感さえ合えば非常にコストパフォーマンスが高い一着になります。150cmから160cm弱の女性であれば、キッズの160サイズが程よいジャストサイズになることが多いです。ただし、キッズモデルは大人用にある「脇下のベンチレーションファスナー」が省略されているなど、一部機能が異なる点は理解しておきましょう。
逆に、女性がメンズモデルを「彼氏の服を借りた」ようなオーバーサイズ感で着るのも、非常に人気のスタイルです。この場合は、メンズのMサイズあたりを選ぶと、お尻が隠れるくらいの丈感になり、細身のパンツと合わせた時に絶妙なバランスが生まれます。
結局、どのサイズを買うのが一番幸せになれるのか
デナリジャケットのサイズ選びで一番の後悔は、「機能性を重視しすぎて、街着として着た時にパツパツでかっこ悪くなってしまった」というケースです。
現代のファッションシーンや、普段の生活での利便性を考えると、「迷ったらワンサイズ上」を選ぶのが、最も満足度が高くなる傾向にあります。少し余裕がある方が、中に着るものを調整することで春・秋・冬と3シーズン活用できるからです。
また、デナリジャケットはリセールバリュー(再販価値)が非常に高いアイテムとしても知られています。万が一「やっぱりサイズが合わなかった」となっても、状態が良ければフリマアプリなどで高値で売却し、それを資金に別のサイズを買い直すことも可能です。それほどまでに、このジャケットの需要は安定しています。
ノースフェイスのデナリジャケットのサイズ感は?失敗しない選び方と身長別レビュー:まとめ
最後にポイントをおさらいしましょう。
デナリジャケットのサイズ選びのポイントは、まず「日本規格」であることを確認すること。そして、自分の身長に合わせた標準サイズをベースに、「インナー使いならジャスト」「アウター使いならワンサイズアップ」を基準に選ぶのが失敗しない秘訣です。
肩のナイロン切り替え部分は伸びないので、肩幅がある方は特に注意してください。裾のドローコードを活用すれば、大きめサイズでもスタイリッシュに着こなすことができます。
一度自分のベストサイズを見つけてしまえば、これほど心強い相棒はありません。軽く、暖かく、そして何年経っても色褪せない完成されたデザイン。ぜひ、あなたにぴったりのノースフェイス デナリジャケットを手に入れて、冬の冒険や街歩きを最高に快適なものにしてくださいね。
次は、デナリジャケットに合わせるおすすめのパンツや、真冬でも凍えないためのレイヤリング術についても調べてみると、さらに冬の準備が楽しくなるはずです。

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