「ノースフェイスの定番だし、これを着ておけば冬も安心!」と思ってノースフェイス スクープジャケットを手にしたものの、いざ外に出てみると「あれ、意外と寒い……?」と感じたことはありませんか?
実は、スクープジャケットが寒いと感じるのには明確な理由があります。そして、その理由さえ分かれば、真冬の氷点下でもポカポカに過ごせる最強の相棒に変身させることもできるんです。
今回は、なぜスクープジャケットが寒いと言われるのか、その正体と、寒さを完全に克服するためのレイヤリング(重ね着)術について、愛用者の視点を交えて詳しくお話ししていきます。
スクープジャケットが「寒い」と感じる正体
まず最初に知っておきたいのは、ノースフェイス スクープジャケットそのものには「発熱する機能」や「綿(わた)」が入っていないということです。
このジャケットの役割は、登山用語で言うところの「ハードシェル」。つまり、外からの冷たい風や雨、雪をシャットアウトするための「防風・防水の壁」なんです。
素材にはノースフェイス独自の防水透湿素材「ハイベント」が使われていて、風は一切通しません。しかし、ダウンジャケットのように体温を蓄える保温材が入っていないため、中に着ている服が薄手だと、外気の影響をダイレクトに受けて「冷たい」と感じてしまいます。
特に、裏地がメッシュ構造になっているため、秋口の冷え込み程度なら快適ですが、気温が5度を下回るような真冬にこれ一枚で歩くのは、例えるなら「高性能な雨合羽」で寒空の下にいるようなもの。これでは「ノースフェイスのスクープジャケットは寒い」という感想が出てしまうのも無理はありません。
寒さを克服する鍵は「ジップインジップシステム」
「じゃあ、冬は使えないの?」と思いきや、ここからがスクープジャケットの本領発揮です。このモデルには、ノースフェイスが誇る画期的な機能「ジップインジップ(ZIP IN ZIP)システム」が搭載されています。
これは、ジャケットの内側にある専用のファスナーに、別売りのフリースやインナーダウンを直接連結できるという魔法のような仕組みです。
連結することで、ジャケットとインナーが完全に一体化します。袖を通すときにインナーの袖がズレるストレスもありませんし、何より「防風の壁(スクープジャケット)」と「断熱の層(インナー)」が組み合わさることで、一気に本格的な防寒アウターへと進化するんです。
もしあなたが今「寒い」と感じているなら、それはまだスクープジャケットが「未完成」の状態だからかもしれません。
おすすめの連結インナーで暖かさをカスタマイズ
スクープジャケットの戦闘力を高めるために、ぜひ組み合わせてほしいアイテムを紹介します。
一番のおすすめはジップインバーサミッドジャケットです。毛足の長いフリース素材で、空気をたっぷり溜め込んでくれるので、連結した瞬間に体感温度がグッと上がります。見た目のモコモコ感も可愛いですし、通気性も良いので、動いて汗をかいても蒸れにくいのがメリットです。
もっと軽さと暖かさを追求したいなら、アコンカグアジャケットのようなインナーダウンを選んでみてください。これらを連結すれば、見た目はスッキリしたマウンテンパーカーなのに、中身は高級ダウンジャケットという「いいとこ取り」のスタイルが完成します。
ちなみに、公式ではありませんが、ジッパーの規格が合うユニクロ フリースなどを代用して連結するユーザーも多いです。コストを抑えて防寒性を高めたい場合には、こうした工夫も一つの手ですね。
スノーカフを活用して冷気をシャットアウト
スクープジャケットには、他のモデルにはあまり見られない「スノーカフ」というパーツが付いています。腰回りに付いているボタン式のスカートのようなもので、これをパチッと留めることで、裾からの冷気の吹き込みを物理的にカットできます。
街中ではあまり使わない人も多いのですが、実はこれが「寒い」を防ぐ隠れた重要パーツ。自転車に乗るときや、風の強い日にスノーカフを閉じるだけで、内部の暖かい空気が逃げにくくなり、保温力が劇的にアップします。使わないときは取り外しもできるので、シーンに合わせて調整してみてください。
シチュエーション別の防寒対策
スクープジャケットは、中の着こなし次第で「秋・冬・春」の3シーズン、さらには雪山までカバーできる汎用性を持っています。
例えば秋のキャンプや街歩きなら、薄手のロングTシャツの上にさらっと羽織るだけでOK。雨が降っても安心です。
本格的な冬になったら、前述したジップインジップでフリースを合体させましょう。さらに足元から冷えるのを防ぐために、ノースフェイス アルパインライトパンツのような防風性のあるボトムスを合わせれば、全身の隙がなくなります。
スキーやスノーボードで使うなら、ベースレイヤー(肌着)に吸汗速乾性の高いウール素材などを選び、その上にフリース、そして最後にスクープジャケットを重ねるのが正解です。脇の下にあるベンチレーション(換気用のファスナー)を開閉すれば、激しく動いて暑くなったときでも、ジャケットを脱がずに体温調節ができます。
マウンテンライトジャケットとの違い
よく比較されるモデルにマウンテンライトジャケットがあります。あちらはゴアテックスを使用しており、より街着としてのファッション性が高いですが、スクープジャケットの方が「登山やスノーアクティビティ」に特化した作りになっています。
特に「スノーカフ」の有無や、シルエットのゆとり加減が異なります。スクープジャケットの方がやや厚手のインナーを中に着込みやすい設計になっているため、「レイヤリングで寒さをしのぐ」という目的には非常に適したモデルと言えるでしょう。
まとめ:ノースフェイスのスクープジャケットは寒いからこそ面白い
ノースフェイス スクープジャケットは、単体では確かに「寒い」アウターかもしれません。しかし、それは決して欠点ではなく、使う人が自由に温度調節をするための「余白」があるということなんです。
インナーを付け替えたり、スノーカフを活用したりすることで、どんな環境にも適応できる。これこそが、このジャケットが長年愛され続けている理由です。
「寒い」という不満を「カスタマイズの楽しみ」に変えて、自分だけの最強の一着に育ててみませんか?適切なインナー選びと着こなし術さえマスターすれば、冷え込む朝の通勤も、雪が舞う冬のキャンプも、きっと最高の時間に変わるはずです。
ノースフェイスのスクープジャケットは寒い、そんな先入観を捨てて、ぜひその先の圧倒的な機能性を体感してみてください。

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