「街を歩けば誰かと被る」「憧れのバルトロを買いたいけれど、理想のカラーがなかなか発売されない」「既製品だとどうしても袖丈や身幅がしっくりこない」
そんな悩み、ノースフェイスファンなら一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。世界中で愛されるブランドだからこそ、人気モデルになればなるほど、自分らしさを出すのは難しくなるものです。
そんな中、ファンの間で究極の選択肢として注目を集めているのが、THE NORTH FACEが展開するカスタマイズサービス「141 CUSTOMS(ワンフォーワンカスタムズ)」です。
今回は、ノース フェイス カスタム オーダーの仕組みから、対象アイテム、気になる料金、そして実際にオーダーする際の注意点まで、余すことなくお届けします。これを読めば、あなただけの「一生モノ」を手に入れる準備が整うはずです。
141 CUSTOMSとは?既製品にはない「特別」を形にするサービス
「141 CUSTOMS」は、ゴールドウインが提供する、THE NORTH FACEのアイコン的なアイテムをベースにしたカスタマイズサービスです。
店名の「141」は「One For One」を意味しています。つまり、大量生産・大量消費の時代において、一人ひとりの個性や体型に寄り添った、たった一着のウェアを作り出すという意思表示です。
このサービスの最大の特徴は、単に「色を選べる」だけではありません。プロのスタッフによるカウンセリングと、最新の3Dスキャン技術を駆使することで、ミリ単位のサイズフィッティングを可能にしている点にあります。
国内の自社工場(ゴールドウイン テクニカルセンター)で、熟練の職人が一着ずつ丁寧に縫製するため、そのクオリティは折り紙付き。まさに、ブランドの伝統と最新テクノロジーが融合した、贅沢な体験といえるでしょう。
対象となるヘリテージモデルと、そのカスタマイズ範囲
141 CUSTOMSでオーダーできるのは、ブランドを象徴する「ヘリテージモデル」たちが中心です。それぞれのアイテムで、どの程度のカスタマイズが可能なのか見ていきましょう。
まずは、冬の王様として君臨するBaltro Light Jacketです。圧倒的な保温性を誇るこのダウンも、カスタムならボディカラーはもちろん、ファスナーやロゴの糸色まで指定できます。
次に、春・秋・冬と3シーズン活躍するMountain Light Jacket。GORE-TEXを採用したこのシェルは、カスタムオーダーの中でも一番人気と言われています。切り替えしの配色を自分好みにすることで、世界に一つだけのデザインが完成します。
さらに、90年代のスタイルを象徴するNuptse Jacketも見逃せません。実はカスタムモデルのヌプシには、通常の既製品(700フィルパワー)を上回る、900フィルパワーの高品質ダウンが採用されることもあり、スペック面でも優位性があります。
その他、フリースジャケットの定番であるDenali Jacketや、学生からビジネスマンまで幅広く愛用されているBC Fuse Box IIなどもラインナップされています。ウェアだけでなく、バッグまで自分色に染められるのは嬉しいポイントですね。
カスタマイズの醍醐味は「サイズ」と「カラー」の自由度
カスタムオーダーの最大のメリットは、やはり「自分だけのこだわり」を100%反映できることです。具体的にどのような調整ができるのか、深掘りしてみましょう。
- 理想のカラーリングを実現するノースフェイスのジャケットは、肩周りの切り替えしデザインが特徴的です。ここをあえて同色にしてソリッドな印象にしたり、あるいはヴィンテージモデルに存在したレアな配色を再現したりと、遊び心は無限大です。特に「ロゴの色をあえて生地と同色にして目立たなくする」というオーダーは、大人のユーザーに非常に人気があります。
- 3Dスキャンによる完璧なフィッティング「Mサイズだと身幅が狭いけれど、Lサイズだと袖が長すぎる」といった経験はありませんか?141 CUSTOMSの実施店舗では、専用の3Dスキャン機で全身を計測します。そのデータを基に、個々の体型に合わせたパターン(型紙)を作成するため、着心地の良さは既製品とは比べものになりません。
- 職人の手仕事と限定ディテール完成した製品の襟元には「141 CUSTOMS」の特別なタグが縫い付けられます。また、アイテムによっては名前の刺繍を入れることも可能です。富山の工場で一つひとつ手作りされる過程を想像するだけで、手元に届いた時の感動もひとしおです。
オーダーから完成までの具体的なステップ
実際に「作ってみたい!」と思ったら、まずはどのような手順を踏めばいいのでしょうか。大まかな流れを解説します。
- Webサイトでシミュレーションまずは公式サイト内のシミュレーターを使って、自分の理想のデザインを形にしてみましょう。色を変えるだけでガラリと印象が変わるので、この作業だけでもかなり楽しめます。
- カウンセリングの予約デザインのイメージが固まったら、実施店舗のカウンセリング枠を予約します。完全予約制となっており、一人あたり約90分という贅沢な時間が確保されています。
- 店舗での計測と最終決定予約当日に店舗へ足を運びます。3Dスキャンでの計測に加え、実際の生地サンプル(スワッチ)を見ながら色味を確認します。画面上では分かりにくい素材の質感や、ファスナーの滑り心地なども直接チェックできるため、失敗がありません。
- 製作と受け取りすべての仕様が決まると、いよいよ国内工場での製作がスタートします。時期にもよりますが、おおよそ1ヶ月から1ヶ月半ほどで完成します。自分へのプレゼントを待つような、ワクワクする期間ですね。
料金とコストパフォーマンスをどう考えるか
気になるのがそのお値段です。結論から言うと、既製品の価格の約1.5倍から2倍程度が目安となります。
例えば、Mountain Light Jacketをフルカスタムする場合、料金は7万円台からとなります。既製品が約4万円であることを考えると、決して安い買い物ではありません。
しかし、以下の要素を考慮すると、その価値は十分にあると言えます。
- 高品質な素材(限定の900フィルパワーダウンなど)
- ミリ単位のサイズ調整による疲労軽減
- 「一生モノ」として愛着を持って使い続けられる
- 国内熟練職人による高品質な縫製
トレンドに左右されて毎年新しい服を買い換えるよりも、本当に納得のいく一着を10年、20年と愛用する。そんなサステナブルな考え方を持つ人にとって、この価格は決して高くはないはずです。
失敗しないためのアドバイスと注意点
素晴らしいサービスですが、オーダーだからこその注意点もいくつかあります。
- 納期を逆算する冬のメインアウターをオーダーする場合、12月に予約しても届くのは1月後半になってしまいます。一番寒い時期にしっかり活用したいなら、夏から秋口にかけて動くのがベストです。
- 奇抜すぎる配色は慎重にシミュレーターでテンションが上がってしまい、あまりに派手な多色使いをしてしまうと、後々コーディネートに困ることがあります。長く着ることを前提にするなら、ベースカラーは落ち着いたトーンにし、ファスナーやロゴでアクセントを加えるのが「大人なカスタム」のコツです。
- 返品・交換は不可一人ひとりに合わせて作る特注品のため、注文確定後のキャンセルや、届いてからの自己都合による返品はできません。店舗でのカウンセリング時に、不安な点はすべて解消しておくことが大切です。
ノース フェイス カスタム オーダーで手に入れる、究極の自己表現
ノースフェイスのウェアは、もともと過酷な環境に耐えうる機能美を備えた「道具」です。その道具を、自分の体型と感性に100%フィットさせる。これこそが、ブランドの哲学を最も深く体験する方法だと言えるでしょう。
「自分にはどんな色が似合うだろう?」「どんなシーンでこのジャケットを着たいだろう?」
そうやって自分自身と向き合いながら一着を作り上げていくプロセスそのものが、素晴らしい体験になります。
141 CUSTOMSは、単なる買い物以上の価値を提供してくれます。あなたもぜひ、世界に一つだけの相棒を手に入れるために、店舗へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
流行に流されず、自分だけのスタイルを貫く。その一歩は、ノース フェイス カスタム オーダーから始まります。
いつもの山歩きが、いつもの街歩きが、自分だけの一着を纏うことで、きっと今まで以上に特別な時間へと変わるはずです。

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